「やっちゃった」冷蔵室や冷凍室に入れっぱなしでダメにした野菜やお肉…食品ロスどうしたら減らせる?【専門家に聞く】
おこもり生活が続く夏休み。食材のまとめ買いが増えるにつれて「このお肉いつ冷凍したっけ?」と思い出せなかったり、野菜室の奥底で無残な姿になった野菜を発見…!なんてシチュエーションはありませんか? 捨てるとなれば家計にもよくないし、罪悪感で落ち込んでしまう人も多いのでは? 家庭で食材のムダを発生させないとっておきポイントを冷蔵庫収納家の福田かずみさんに教わりました!
まずは「見る」からスタート
まずは冷蔵庫の写真を撮ってみよう!
食品ロスをなくすために、まずやるべきことは「写真を撮ること!」と福田先生。
「整理整頓する前の状態でいいので、冷蔵庫の中をスマホカメラなどで撮影して客観的に『見える』ようにします。そのおうちに合った冷蔵庫収納はここから始まります。冷蔵庫の扉を開けっぱなしにして観察するのは電気代や保冷の観点でもよくないので、撮影した写真をじっくり見ながら作戦を立てましょう」
冷蔵庫の写真を見ながら、
・消費期限の切れそうな食品はないか
・何カ月も使っていない調味料はないか
・わが家でよく使う食材(定番品)は何か
・現在の位置で本当に出し入れがしやすいか
などを考えて、わが家の冷蔵庫ルールを決めていくことが肝心なのだとか。
「定期的に冷蔵庫の写真を撮る習慣をつけることで、冷蔵庫の中身が把握しやすくなるのも大きなメリットです。スーパーでの買い物中や献立を考えるときにも、スマホを開くだけで冷蔵庫の中身を確認できるのでムダな買い物を防ぐこともできます」
冷蔵庫の「見える化」で食品ロスを防ぐ
食品ロスを防ぐために、具体的にはどんな冷蔵庫を目指せばいいのでしょうか?
「賞味期限が短いもの、使いかけのものから順に食べきる、定番品はストックが切れたらまた補充する、冷凍室を上手に活用するなど、おいしく食べながら冷蔵庫の中の食品を上手に循環させることです」
冷蔵庫の循環をよくするためには、「なにが」「どこに」「どれだけ」あるのかを「見える化」することが大切だと福田先生。「見える化」の具体的なテクニックは次でチェック!
食品ロスがなくなる冷蔵庫収納成功例
これでもう散らからない!「見える化」テクニック
冷蔵室、野菜室、冷凍室とエリア別に、食品ストックの「見える化」テクニックをレクチャー。「まずは1週間を目安に徹底的にやってみて、ルーティンにしていくことが大切です」と福田先生。ひとつひとつは簡単なテクニックばかりなので、ぜひチャレンジしてみてください。
■冷蔵室収納
①定番品と臨時品に分ける
定番品とは、卵や納豆、ヨーグルトなど、食べきったらまた補充したい食品。臨時品はいただきものや嗜好品など。
②定番品の定位置を決める
定番品はトレーを使って冷蔵庫での定位置を決める。「冷蔵庫の卵ケースと同じように、納豆やヨーグルトなどの定番品も定位置を決めます。トレーを使うと奥のものも取り出しやすいので散らかりません」(福田先生)。定番品以外の臨時品はゆとりのスペースにまとめて収納します。
③棚ごとの消費期限を分ける
定番品の定位置を決めたら、賞味期限が長いものは手の届きにくい上の棚に、早めに食べきりたいものは管理のしやすい下の棚を定位置に。いただきものの一時保管や鍋ごとしまえる「ゆとりのスペース」も作りましょう。
■野菜室収納
①上からすべての野菜を見渡せるように
仕切りを利用したり、専用ボックスなどに立てて収納するなど、すべての野菜が上から見渡せるようにします。上から野菜室が見渡せる冷蔵庫を利用するのもおすすめ。
②使いかけ野菜は専用容器に
埋もれて迷子になりがちな、使いかけの野菜は専用容器にまとめましょう。ここから優先的に使って献立を考えれば、食品ロスを防ぐことができます。
③残り野菜はスープにして冷凍しておく
野菜室は定期的に空にする習慣を。中途半端に残った野菜は小さく切って煮込んでスープを作っておくと便利。味を付けずに冷凍しておくと、スープとしてだけでなくカレーやシチューなど幅広く使えます。
■冷凍室収納
「冷蔵室は冷気の循環を考えると7割までの収納が理想ですが、冷凍室内は食材同士がお互いに冷やし合うので詰め込んでもOKです!」と福田先生。
①立てる収納で上から見渡せるように
食品同士が重ならないように、ブックエンドを利用して立てる収納が基本。使いかけ冷食エリアも作っておきましょう。
②空きスペースで保存氷を作っておく
空いたスペースがあれば、水を保存容器に入れて凍らせておくと保冷力が高まります。災害時には飲料水にもなるし、冷凍庫がいっぱいになったら罪悪感なく取り出すことができます。
③薬味を冷凍庫の定番食材に
刻んだねぎ、すりおろしたしょうがなどは保存袋に入れ、金属トレー2枚で挟んでならすように薄く凍らせます。これを割って小分け容器で保存しておくと、使いたいときに必要な量だけ薬味が使えます。にんにくは皮ごと冷凍できます。
冷蔵庫を使いやすく整えたらAfter写真を撮って「わが家の冷蔵庫の基本スタイル」として、家族で把握することが大切なのだとか。
「たとえ散らかってしまっても、この基本スタイルに戻そう!と目安にできます。皆さんの頭の中には、子どものこと、仕事のこと、家のことなどいろいろな引き出しがあると思います。その中に冷蔵庫の引き出しをひとつ加えることで、フードロスを防ぐのはもちろん、暮らし全体や気持ちまでもが心地よく循環していきます。ぜひ定期的に写真を撮ってみてください!」
食材が循環する冷蔵庫。AQUAの Delie シリーズ
■食品ロスをなくす「見える野菜室」
冷蔵室と野菜室が強化処理ガラスで仕切られているので、冷蔵庫の扉を開くたびに野菜室を見渡せる、まさに野菜室の「見える化」を実現。無理なく使い切ることができて食品ロスもなくなります。買い物カゴ約1杯分と収納力も抜群。野菜中心のヘルシーな食生活へのモチベーションも高まります。
■152Lの大容量LED照明付き冷凍室*
作り置きや下ごしらえ冷凍も、まとめ買いした冷凍食品もたっぷり収納できる大容量がうれしい。庫内がLED照明で明るいので、食材をスムーズに探すことができ、忙しい日の食事づくりがますます楽しくなります。
* VZ46K,VZ43Kのみ
■霜がつかない「おいシールド冷凍」※1
冷凍焼け(霜の付着)の心配がなく、まとめ買いした肉や魚、アイスクリーム、下処理した野菜、作り置きのおかずのおいしさがAQUAの独自技術※2のおかげで長続き。冷凍室内の温度上昇を抑えることで、おいしさと食感を保つことを可能にしています。毎日忙しいママ・パパたちの時短調理をサポート。
※1 VZ46K,V46K,VZ43K,V43K,VZ37Kのみ
※2 霜取り運転時に冷凍室内に流れ込む暖気をカバーで覆い、庫内温度の上昇を抑える技術
アンケートに回答された方の中から抽選で50名様に100Pをプレゼント! ぜひ、あなたの声をお聞かせください。
協力/アクア株式会社