小学生の息子に彼女ができたら、ママ友から「妊娠させないようにね」と言われて困惑【子育てアドバイザーに聞く】
口コミサイト「ウィメンズパーク」に、「小学生の息子に彼女ができたら、ママ友から『性教育してね』と、言われました。モヤモヤします」という声が届きました。投稿主さんを擁護する声とともに、苦言も届きます。子育てアドバイザーの長島さんに聞きました。
スマホでやりとりするかわいい交際なのに「妊娠させないようにね」と、言われて
「小6の息子に彼女ができました。同じクラスの女の子で、本人から報告を受けました。
息子も彼女も習い事で忙しく、2人で遊びに行くことはなく、学校外では会っていません。LINEでやりとりするようなかわいいお付き合いです。
先日あるママ友から『◯◯(息子)くん、彼女ができたんだって?』と、聞かれたので『そうみたいね』と、返事をしたら『付き合うって何するの?』『二人だけで会っているの?』『早すぎ』『心配じゃないの?』と、矢継ぎ早に言われて、極め付けは『妊娠させないようにね、性教育はしっかりとね』と、言われました。
ものすごくいやーな気持ちになりました。よそ様から『しなよ!』って、上から目線で言われたくないです。
私には娘がいますから、お相手の親御さんが少なからず心配していることは推測できます。
ママ友のお子さんは男の子なので、人の子どもに言う前に自分の子ではと、思い出すたびにモヤモヤします」
と、怒り心頭の投稿主さん。
「私も『小学生のカップルって何するの?』とは思うので、前半の質問はしてしまうかも(笑)
でも『かわいい交際をしている』と、伝えているのに『妊娠』というワードを出すママ友には嫌悪感以外ないです。気持ち悪いです」
「うわー、余計なお世話だわー。私もムカッとします。
私の友人に同じように上から目線の人がいます。ムカムカしていたけど最近は相手にしても仕方ないって考えて、こちらは1ミリもおもっていなくても『そうだね〜、なるほど〜』と、同調しつつ、心の中では『うるさいぞー』と、思うようにしています」
「言い方がひどすぎ」「投稿主さんが不快に思って当然」という声もありましたが、「ママ友のいうことにも一理あり」という声のほうが優勢でした。
親なら子どもを信用するのは当たり前。でも悪気はなかったのかも
「なんとなくですが、そのママ友が何か情報を持っているのでは。我が子から『あのふたりキスしたんだって』みたいな話を聞いて、つい『妊娠』という言葉が出たとか」
「付き合っているの? という質問に対して『そうみたいだね』と、あっさり答えたので、もしかしたら放任主義のように感じてしまったのかも。
小6という早い恋愛に危機感なさそうなので、余計なお世話を言いたくなったのでは」
「言い方はイラっとするけれど『そうね、本当にね、お互い気をつけないとね』と、返答されては」
「病院勤務していたとき、中学生の妊娠だけでなく小学生もありました。私も驚きましたが。
なので『かわいい交際』と、決めつけるのは早急かと。私の知り合いは『我が子は幼くて、色恋の話は0。同性とばかりつるんでる』と、言っていたのに妊娠騒動を起こしていました。
私も我が子のことは信用しています。しているけれど、別人格であることも事実です。『性教育をしっかりと』と、言ってきたママ友は、悪気はなかったのかもしれません」
「みなさん、ありがとうございます。ご意見を読んで、ママ友の発言には悪気はなかったのかなと、思いました。
性教育に関しては、夫から息子に話しています。私も息子の交際は内心、早いと思っているし複雑です。でも息子に意見したり真っ向から反対したりすれば反発されるでしょう。
息子の成長に合わせて、様子を見ながら話していきたいと思います。ありがとうございました」
と、投稿主さんは〆ました。
「熱く反論すればママ友界隈のネタにされるだけ。冷静に大人の対応で」と、専門家
ママ友からデリカシーのない言葉をなげられたとき、どんな対応がスマートなのでしょうか。二人の母でもある子育てアドバイザーの長島ともこさんに聞きました。
「小学生の息子さんと、息子さんが好きな女の子が、スマホでやりとりを重ねるようなかわいい交際をスタート。
そこに、ママ友からの『妊娠させないようにね。性教育はしっかりね』という言葉。“親として温かく見守っていこう”という気持ちに水をさすような、デリカシーのない言葉をズケズケと、しかも上から目線で言われてしまうと、親子そろってバカにされたような、なんともイヤな気持ちになりますよね。
ひと言多い、言い方がいやみっぽい、偉そう、思ったことをそのまま口にしてしまうetc.
職場などと同様、ママ友の世界にも、いろんなタイプの人がいます。
そのママ友は、『まだ小学生なのに付き合うなんて……』などの気持ちから、ついそんな言葉が出てしまったのかもしれません。
『スマホでやりとりしているだけなのに、妊娠させるわけないじゃない!』などと反論したくなりますが、反論したところで息子さんと相手の女の子の関係性が変わるわけではないですし、ママ界隈の噂話の“ネタ”にされるのが関の山。
ここはぐっとこらえ、無言で微笑み返しをする、『あぁ、そうね…』と、さりげなくママ友の言葉を受け入れる、など、“大人の対応”を心がけるとよいでしょう。
日本の性教育は、世界と比べて遅れているといわれていますが、最近は、親子でいっしょに読めるような本もたくさん出版されています。
これを機に、親子で正しい知識を学んだり、自分と相手を大切にすることの大切さをていねいに教えてあげたりなど、親子で新たなコミュニケーションを始めてみてはいかがでしょう」
長島ともこ
フリーライター、エディター、認定子育てアドバイザー。教育、育児、妊娠&出産を中心に幅広い分野で取材、執筆、企画ディレクション等を行う。PTA活動にも数多く携わり、その経験をもとに、書籍『PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本』『卒対を楽しくラクに乗り切る本』(厚有出版)を出版。All About子育て・PTA情報ガイド。大学生と中学生の母。
https://www.tomokonagashima.com/
文/和兎 尊美
※文中のコメントは「ウィメンズパーク」の投稿を再編集したものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。