既読スルーは失礼?退出の仕方は?増え続けるママ友、子ども関連のグループLINE
日頃の連絡ツールとして欠かせないLINE。その中でもグループLINEは便利だけれど、大勢のグループの連絡でいちいち通知がくると煩わしい場面も。それに、どんどん増えてしまい、もう不要だなと思うグループもたくさんあるのにどうしたらよいものかと悩む声も。口コミサイト「ウィメンズパーク」のママたちのリアルボイスとともに、スマホ安全アドバイザーの鈴木朋子さんに、グループLINEを「スムーズに使うコツ」や「整理するコツ」を聞きました。
大勢のグループなら個別に返信はしない?
――まずは、ママたちの声を紹介します。
■ 私も通知があまりに頻繁なので返信を悩んでいます!
「グループLINEって、ただのOK的な返事とかスタンプとか、特に返事が要らないものを送るときに迷いませんか?
着信音がピンポンピンポン(ピンポンじゃないかもですが)とうるさいですよね。
あえて、返信しないほうが良いのではとも思っています」
■ グループLINE、徐々に返信しなくなるのはアリ?
「子どもの習い事のグループLINEがあり、最初は12人で活発だったのですが、だんだん返信しない人が増えてきました。
『来月○日にみんなで公園で遊びませんか?』などの内容も、行くとも行かないとも返事をしない人が半分くらいになってきて。それぞれに事情はあるにしても、私は返事をしないのは『無し』だと思います」
■ 大勢のグループでの連絡だったら、個人で返信でいいかと
「答えを求めるような内容だったら返信するのが礼儀だとは思います。でも内容次第だし、人数にもよると思います。
高校時代の同窓会をするためのグループLINEがありますが、150人近くのものです。
各々返事していたら、通知が鳴り止まなくて、煩わしい以外のなにものでもなく、通知オフにしました。大勢のグループの返信のときは個人LINEにしてくれと強く思います」
■ 返信不要とあったらしないのが礼儀
「通知がずっと鳴り止まないのは大変ですよね。
とくに送った側の人が『返信不要』と書いているにも関わらず、返信(しかも長文の)があると困惑すると思うんです。みんなに伝わったかどうかは既読数でわかりますし。
最初に返信した人が長々と何かを書いていたら、それを見た他の人も何か書いた方がいいのか、と返信していることもあります。
グループLINEって、他の人の出方を見て、自分もそれにならうことがよくあると思います」
■ グループLINEって最初は活発だけど、だんだん自然解散するものでは?
「わかります。今年、子どもの学校の役員になってしまい、グループLINEが増えました。全体のと担当役職のと、それぞれ2つずつ。もう、どこで何の話をしたか探すのが大変。
『了解です!』『ありがとうございます!』の間に肝心の情報が埋もれてしまうんです。削除しとけば、いいんですけどね。
何のねぎらいをしないのも、冷たく感じるという気持ちはわかるし、私も以前は周りに合わせて返信していましたが、やめました。
『既読スルーバンザイ!』です」
■ 既読スルーで全然OK
「私も『返信不要』って書いてあるのに、返信する最初の人にイラッとします。それに従って、『私も返信しないと』って、スタンプだけでも、みんな返しますよね。返さないと冷たい人みたいに感じて。
『返信不要』って遠慮してると思ってるんでしょうか? グループLINEの場合、特に人数が多い場合、返信する度にピコンピコン鳴って、送った本人だけじゃなく、他の人にも迷惑になるとは思わないのかな。
返信したいなら、個人LINEに送れば良いのに。私は『返信不要』には返信しません。それがマナーだと思います」
グループLINEは簡潔なやりとりのほうがオススメ
――気を遣っている人、それにイライラしている人、いろいろな方がいますね。
グループトークでスムーズにいく新常識を、スマホ安全アドバイザーの鈴木朋子さんにお聞きしました。
「LINEのグループはメンバーがお互いに気を遣う関係性のケースも多く、丁寧に対応しがちです。
でも、『返信不要には返信しない』『言いたいことは短くまとめる』『決定事項があるときは、すぐ返信する』など、簡潔なふるまいをしている方が好感を持たれます。
そのうち、周りもそのやり方を真似して、グループ全体のやり取りが簡潔になる可能性も。
また、あまり使わなくなったトークルームは、『非表示』にするとLINEのトーク画面がすっきりします。非表示はトークが来ると通常通りに受けられるので、周囲に気づかれることはありません。
そもそも、LINEはグループの『管理者』となる人がいないため、ルールが徹底しないことがよくあります。もし、これからグループを作るなら、グループを作成した人が自ら管理者を名乗って、『返信不要』『了解はリアクションで』などのルールを作り、はじめにみんなに促すといいですね。
そして、不要となった時点で『〇月〇日にグループを閉じます。繋がりたい人は友だち追加しておいてください』と宣言した上で、グループを閉じるとよいと思います。
『冷たい人に思われるかも』と不安に感じるかもしれませんが、実際には感謝されると思います」
(お話/鈴木朋子さん)
その場をしきる人が決まってなく、互いに気を遣いあっているから難しいのですね。特に、あらかじめ使う期限が決まっているグループなどは、「その用が終わったら、グループを閉じます」と先に言っておくのはシンプルでいいですね。
(取材・文/橋本真理子)
※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿を再編集したものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
鈴木朋子さん
PROFILE
ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザー。メーカーのSEを経てフリーランスに。SNSなどスマートフォンを主軸にしたIT関連記事を多く手がける。10代の生み出すデジタルカルチャーを追い続けており、子どもの安全なIT活用をサポートする。著作は『親が知らない子どものスマホ』(日経BP)、『親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本』(技術評論社)など多数。