先生に呼び出されて言われた予想外の言葉…！【御手洗直子のコマダム日記】

一大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ＆エッセイでお送りします。

「つっこみが止まらないコマダム日記」#117
今回は遅刻欠席を繰り返していた頃のお話です。

片道一時間の路線を二周半すると11時を過ぎる

前回までのあらすじ……テスト範囲を知らないままテストを受けるとテスト用紙を見て初めて今やってる単元を知ることになる。

さてテストでド底辺をウロついていた私の授業態度はどうだったかというとネームを考えているか寝ているかの二択という本当にどうしようもない状態であった。授業に出ているだけまだ相当マシで実際は遅刻したりサボッたりしまくっていた。というか本人は学校に行こうとは思っているのだが毎日原稿とバイトでヘトヘトなので通学電車の中で寝てそのまま始発駅から終着駅まで行き、そのまま折り返し（当時は点検して乗客を降ろすというのが無かった）始発駅から折り返したところの途中駅で気づいて起きる。と午前11時とかになっていたりするのでそのままあきらめて家に帰ったりしていた。誰も起こしてくれないのもすごい。

授業態度が最悪な上に明らかに都合欠で欠席していたり午前11時とかそういうレベルで遅刻したりテストで17点を取っていたりするとどうなるか。そう、先生に呼び出されるのである。

呼び出されてどうなったかというと先生に『御手洗さん、何か悩みとかある？学校は楽しい？』とめちゃくちゃ優しく心配されてしまうのであった。エエッ。マジで？

先生からすれば品行方正で内申点の鬼みたいな成績で入ってきた生徒が入学してわずか一か月でこうなったらそりゃ何かあったのかと心配になったのであろう。いやたしかに何かがあったんだけど。（前回のコラム参照）完全に怒られると思っていた私は大変にキョドりながら『イヤ…ッ！何も嫌なことはないです！学校は楽しいです！心配してくださってありがとうございます！本当に学校は楽しいです…！』というパーフェクトオブ挙動不審答弁をしてしまったためおそらく『誰かに口止めされているのでは…？？』という疑念を抱いたであろう先生から『誰かに嫌な事はされてない？』『本当に大丈夫？』など念入りに尋問された。優しい。学校は楽しいけど家で寝ないで漫画描いてるので学校では寝てるんですとは言えない…。

そんなわけで入学して数か月で学区外受験の上位成績組からド底辺まで転落した私は先生にいらぬ心配をかけ、しかも卒業間際まで優しい先生をヤキモキさせ続けるのであった…。（先生ありがとうごめんなさいすみません）

次回……テスト二桁はまだ序章…赤点を通り越すと通知表が空欄になる。（実話）

御手洗直子
Profile　pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」（共に新書館）、「腐女子になると、人生こうなる！～底～」（一迅社）、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」（ベネッセコーポレーション）など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
　御手洗直子twitter：＠mitarainaoko