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性格が正反対の夫と私、このままでは夫婦の危機。「そうだ…!」あることで夫婦げんかが激減して話題?! 漫画家ふっくらボリサットさんインタビュー

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今すぐに離婚したい!…ほどではないけれど、夫婦間のコミュニケーションのズレに悩んでいるママ・パパは少なくないのではないでしょうか。夫婦といえども元は他人。お互いの思考や感情をいちいち言葉にしなくてもわかり合えたなら理想的ですが、そううまくはいかないのが現実。実用的エッセイ漫画『夫婦で作るメンタル安全基地』の作者であるふっくらボリサットさんに、夫婦がお互いを人生の最大の味方、すなわち「安全基地」と思えるようになるまでの経緯や工夫について聞きました。

性格が正反対の夫と私。どうしたら うまくやっていける?

――夫婦のコミュニケーションを考えたときに「夫婦ミーティング」が大切だ、と思った理由を教えてください。

ふっくらさん(以下敬称略) もともと私は不満や要望があってもため込んでしまう性格で、ため込んでため込んで爆発してしまうことがよくありました。でもあるとき爆発させるより、不満や要望を小出しにしていったほうが、私も夫のサミ太郎も、平和にことが進むのでは、と思ったんです。そのためには伝えたいことがあろうがなかろうが、とにかく場を用意して話をする習慣をつける、話し合いに慣れていくことが大切だろう、と。

でもサミ太郎は、あまり自分の感情を表に出すことを必要と感じていなかったんです。私とは真逆の性格で。「この人はこう思うんだ。おれとは違うな。それでは…」みたいな(笑)。サミ太郎とは学生時代に友人として出会い、つき合い始めて5年後に結婚したのですが、今後も夫婦としていい関係を築いていくためには、「お互いもうちょっと何か変わったほうがいいかも」という思いを抱えていました。

このままでは夫婦の危機…そうだ、「読書」をしよう!

――具体的にどんな行動をとったのですか?

ふっくら 2人でたくさん読書をしたんです。それで、「会話が大事だね」という結論にたどりついて。相手から理解されたい!だけじゃなく、まず自分が相手を理解する。それから相手に理解されよう、というようなことが本に書いてあったんですね。それで「じゃあ、私たちもいっぱい話すようにしようか?」と。当時はタイで暮らしていたのですが、週に一回2人で散歩も兼ねて近所の公園をぐるぐると歩きながら会話をすることが習慣になりました。そのうち「この会話の記録をつけたら、あとで見返したときに楽しいかも!」と思いつき、それが今の「夫婦ミーティング」という形になりました。

――「たくさん読書をした」と言っていましたが、どんな本を読みましたか?

ふっくら そのころサミ太郎がいちばん気に入っていたのは『完訳 7つの習慣』(キングベアー出版)でしたが、最近では『心理的安全性のつくり方』(日本能率協会マネジメントセンター)、『エッセンシャル思考』(かんき出版)なども読みました。コミュニケーションの本に限らず、ビジネス書なども含めていろいろ読んでいます。夫婦でそれぞれ読みたい本を読んだり、お互いに気になった本を回し読みしたりしています。

漫画を読んだ読者から「自分の夫はこんなふうに話し合いに応じてくれない」という反応をもらったことがあるのですが、それは確かにあるなあと。サミ太郎も以前はそんな感じでしたが、ずいぶん変わってくれました。私たち夫婦の場合は、読書を通して変わる努力をしてみようと思い至りました。身内よりも、他人の意見のほうが受け入れやすいということもありますし、そういう意味でも読書はおすすめです。先ほど挙げたビジネス書も基本は職場での話ですが、夫婦関係にも生かせる部分が多いと思います。

「書く」ことでめざしたいゴールが見えるようになった

――「夫婦ミーティング」を始めてからの変化について教えてください。

ふっくら 以前は、私は取りあえずサミ太郎にイライラやモヤモヤをぶん投げて、ぶん投げながら「もしかして私はこれが不満だったのか?」と考えているような状態だったんです(笑)。事前にシートに書くようにしたら、次から次へと要望や不満がわき出たんですが、そこで「私はサミ太郎にこうしてほしかったんだ」と気づけるようになりました。書き出した要望や不満もどれを相手に伝えるか、それともやめようか、伝えるならどう伝えるか、最終的に私はどういう決着をしたいのか、というところまで整理して話せるように変わりましたね。実際に要望がかなうかどうかはさておき、まず「私の要望としてはこうですよ」というのをはっきりさせてから話すことができるようになりました。

「自分はこうしたい」というゴールがはっきりしないままモヤモヤした状態で話してしまうと、ゴールまでたどり着くのが難しいんですよね。とはいえ、考える余裕すらないときもあると思うので、そういうときは「考えたかったんですけど、考えられなくて今すごくモヤモヤしているよ。一緒に考えてほしいよ」と素直に伝えてから話すと、自分も相手も心構えが変わってくるかなと思います。

――オリジナルの「夫婦ミーティングシート」を作る上で工夫したことやこだわったことはありますか?

ふっくら いくつかありますが、1つ目は「なんでも書いていい欄」という超フリーな項目があるところ。2つ目は具体的な小さい話題から書き進められるようになっているところ。3つ目は話したいことがあってもなくても使えるところ。4つ目はあとから見返したときに楽しかったり、意義ある振り返りができたりするところ…でしょうか。いきなり重大な話をする雰囲気にはなりにくいと思うので、始めは軽〜く「こないだここに行ったんだけど楽しかった」とか「これを食べてみたらおいしかったよ」とかでいいんです。そういう気軽なテーマから話し始めて、だんだん深いこと、話したいことを話していこう、という順番が話しやすいんじゃないかと思います。

夫婦の数だけ「夫婦ミーティング」の形があっていい

――単行本『夫婦で作るメンタル安全基地』の巻末には、付録としてふっくらさん夫婦が考案した「夫婦ミーティングシート」が収録されています。読者に「夫婦ミーティングシート」をどのように使ってほしいですか?

ふっくら 私たち夫婦も使いやすいように徐々に改変していったので、読者の方にもどんどんアレンジして使ってほしいですね。わが家はこういうふうに変えたよとか、こういう項目を入れたらすごくよかったよとかも、ぜひ教えてもらえるとうれしいです! たとえば、お互いにオタク趣味を持っている夫婦なら、「今月の推し活」とかを項目に入れても楽しそうですよね。「夫婦ミーティング」は定期開催してね、とは言っていますが、いつ開催してもいいですし、頻度も自由です。最初からシートの項目を全部埋めようとせず、書けるところからで大丈夫です! 実は、最初のころは「夫婦ミーティング」ではなく「とりとめもないミーティング」と呼んでいて。今でもとりとめもない話をしよう、というときはその呼び方を使っています。「夫婦ミーティング」だとかしこまっちゃうならば、ぜひ「とりとめもないミーティング」から試してみてください!

お話/ふっくらボリサットさん 取材・文/高本亜紀、ひよこクラブ編集部
©︎ふっくらボリサット/講談社

真逆の性格だからこそ、夫婦ともに変わる努力や会話が大事だったと話してくれたふっくらさん。サミ太郎さんとともに紆余曲折や試行錯誤を繰り返して、夫婦としての地盤をかためていったことが漫画をとおして伝わってきます。多くの夫婦が「あるある!」「わかる〜」と共感できるのではないでしょうか? 次回は第1子の誕生後、夫婦2人から家族3人になった新生活について聞きます。

ふっくらボリサット

Profile
漫画家&イラストレーター。2022年2月に第1子を出産し、夫のサミ太郎(サーミーは、タイ語で「夫」の意味)さんとともに初めての育児に日々奮闘している。

『夫婦で作るメンタル安全基地〜「離婚するほどじゃないけどなんかモヤモヤするッ」を減らして持続可能な夫婦になる〜』

夫婦が、お互いを人生の最大の味方=安全基地とできるようなパートナーシップを築くための、実用的エッセイ漫画。講談社のサイト&Sofaにて連載。単行本2022年5月23日(月)発売。ふっくらボリサット著。715円/講談社

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