「子どもの風邪、恐るべし」テレ東アナウンサー原田のパパ育児日記 第2回
2021年4月、27歳で一児の父となり、3ヶ月間の育児休業をとったテレビ東京アナウンサー、原田修佑さん。
この連載では、原田さんが子育てに奮闘する中で感じたことなどを自身の言葉で綴ってもらいます。
「どんだけ風邪ひくのよ!!!!!!」
4月中旬のある金曜日、娘が生まれて初めての発熱を経験。
土日をまるっと娘の看病に費やした結果、熱はすぐに下がりましたが、
くしゃみはかけられるわ、鼻水はつけられるわでそりゃあ逃れようがありません。
週明けには妻も私も風邪をもらってしまい発熱。
子どもの熱が原因で会社を休むことになりました。
コロナ感染ではありませんでしたが、コロナ禍の影響でたとえ熱が下がってもすぐに出社できるわけではありません。
熱が下がって安静にして一定期間が経過して体調回復を確認できてようやく出社許可が下りるわけです。
会社の管理、しっかりしてますよね。
幸いにも仕事が好きで楽しくて、一つでも多くの人・場所・企業に取材したいのに
子どもの熱が原因で1週間会社、番組を休むことになってしまい、悔しさと不甲斐なさでいっぱいになりました。
もう迷惑はかけられないなあという思いで仕事復帰して1週間、すぐにヤツはまたやってきました。
子どもがまた発熱してしまったのです。
コロナ感染でなくても、一定以上の熱があれば当然保育園には行けず、親が自宅で看病しなければなりません。
私の働きたいという気持ちを汲んで4月に職場復帰したばかりの妻が会社を休んでくれる日々が続きました。
定期的に襲ってくる娘の発熱。
(鼻水や咳は可哀想でしたがそれでもケロっとしている娘が不思議でなりませんでした)
その都度、妻が会社を休んで娘の看病をしてくれて、私もどこかそれが当たり前になってしまったある日、妻が私に言いました。
「ちょっと休みすぎちゃってて会社に申し訳ないし、今日大事な会議があって出たいから代わりに休んでくれない?」
私も毎回大事な仕事があって休めないからという思いで妻に任せてしまっていたし、なんとなく妻が休んでくれるものだと思っていたけれど、お互い仕事をしているわけだし、むしろ仕事に対して私と同じような思いがあったにも関わらず、妻は私と娘のために自分を犠牲にしてくれていたのでとその一言で遅ればせながら気が付きました。
休むことを上司に連絡するときの申し訳なさたるや・・・これを毎回妻はやってくれていたのかと考えると本当に申し訳なくて。
妻の気持ちを理解せず、自分本位で行動していたことに猛省。
いざ私が休んでみると、妻は申し訳なさそうに物凄く感謝してくれました。
私はどこか当たり前になっていて、こんなに感謝できていなかったかもしれません。
しかも会社の皆さんもとても素敵で、
「保育園に入りたての頃は風邪をひきやすいから大変だよね」
「気にしなくていいから家族を大事にしなね」
「仕事より家族の方が大切なんだから賢明な判断だよ、気にするなよ」
などなど、なんて親切なんでしょうか。
私が休むことに申し訳なさを感じていることまでも汲み取ってか、皆さん本当に優しい言葉をかけてくれました。
妻や会社への”配慮”を忘れずに、皆さんが言ってくれたように家族を第一に考えてこれからも過ごしていこうと改めて思った、そんな話でした。
プロフィール
原田修佑(はらだしゅうすけ)
1993年生まれ。愛知県豊橋市出身。2016年、テレビ東京にアナウンサーとして入社。
担当番組は「WBS(ワールドビジネスサテライト)」「シナぷしゅ」「秒でNEWS180」など。
趣味は焚き火とバスケットボール。15歳までに骨折を6回経験したこともあり、モットーは粉骨砕身。Twitter/@shusuke_harada