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「ひとりっ子でかわいそう」と言われた実体験も。『美淑女戦隊オバサンジャー』著者・グラハム子さんにインタビュー

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『美淑女戦隊オバサンジャー』著者・グラハム子さんにインタビュー

「見るとスカッとする!」とママたちから絶大な支持を得て、SNSで大バズりした『美淑女戦隊オバサンジャー』。悩める主婦たちを救うために立ち上がった3人のオバサンジャーが、困った姑やモラハラ夫たちにお仕置きをする痛快コメディ漫画です。

今回は『美淑女戦隊オバサンジャー』の著者・グラハム子さんに、オバサンジャーの誕生秘話やご自身が遭遇した実体験についてお聞きしました。

おばさん世代がが思いっきり輝く漫画を描こう!

<オバサンジャーの3人>

――「オバサンジャー」を描くことになったきっかけを教えてください。

グラハム子「以前からずっと、“おばさん(自分と同世代)が頑張る話”を描きたいと思っていたんです。私は10代20代のいわゆる青春時代を、自分で納得のいく過ごし方ができず心残りがあって……。でもだからこそ『30代以降は思いっきり輝こう!よし、漫画にも描こう!』と思いました」

美淑女戦隊オバサンジャー参上!

<ごくふつうの主婦3人が“オバサンジャー”に大変身>

「ひとりっ子でかわいそう」と言われた過去も……

――「オバサンジャー」のネタはどのように思いつくのでしょうか?

グラハム子「実体験もあるし、友人や読者の方から聞いたエピソードもあります。どれも現実世界にある話を基にしています。なので描いていてネタに困ることはなかったですね。本当は描きたかった、ボツになったネタがもっとありました。

私の実体験のひとつは、4話の“かわいそう爺婆を成敗”です。私自身ひとりっ子なのですが、子どもの頃はしょっちゅう『ひとりっ子はかわいそう』と言われていました。それが本当に辛かったので、自分が親になったら子どもは2人以上!と小学生の頃から決めていました。

そして実際親になり、なるべくひとりっ子の期間が短いようにと年子で産んだのですが、そうしたらなんと『年子はかわいそう』と言われました。またうちは子どもが男女なのですが、同性きょうだいのママは『同性だけでかわいそう』と言われることもあるそうです。それを聞いた時『ああ、もう何でもかんでもかわいそうってことにしたい人達が一定数いるんだな』とわかりました。そしてそんな自分の勝手なイメージだけで人を平気で傷つける人にはおしおきが必要だな!と思い、この話を描きました」

“かわいそう爺婆を成敗”①

<子どもに「ひとりっ子でかわいそう」と話しかける老人に遭遇>

――「オバサンジャー」はどのような思いをこめて描きましたか?

グラハム子「大きく2つあります。ひとつは『人はいくつになっても輝ける!』ということ。戦隊モノのヒーローヒロインがおばさんでも良いじゃない、という思いです。

もうひとつは、悩める主婦の心を軽くしたいということ。オバサンジャーで扱っている“理解のない姑・旦那ネタ”“マウントしてくるママ友ネタ”などって、ドロドロ系の漫画が多いじゃないですか。(それもとても面白いんですけどね♪)だから、明るい感じでクスッと笑えて、でも現実の悩みをテーマにしようと思いました」

“かわいそう爺婆を成敗”②

<主婦ならではの武器を使って相手を攻撃!>

“卵アレルギーの息子にプリンを与える姑”がSNSで大反響!

――SNSで特に反響の多かった「オバサンジャー」の漫画はどれでしょうか?

グラハム子「第2話の“アレルギーは治る婆、現る”です。

これは友人から聞いたエピソードだったのですが、SNSのコメントを見て世の中には同じように辛い思いをしている方が多いんだと実感しました。物語の中ではオバサンジャーは反撃に花粉症の姑さんの庭に杉の木を植えたり、『命に別状はなかったんだから』と言う夫のスマホを『壊れたって命に別状はないから』と水没させたりします。なかなか現実世界ではできないことなので、『スカッとした!』と言ってくださる声も多く嬉しかったです」

“アレルギーは治る婆、現る”①

<子どもが卵アレルギーと知っていながらプリンを食べさせる姑>

“アレルギーは治る婆、現る”②

<「アレルギーは免疫をつければ治る」と言う姑に杉の木で反撃!>

――最後にたまひよの読者のみなさんと、これから出産・育児を経験するパパ・ママたちにひと言お願いします。

グラハム子「ご出産おめでとうございます。育児って、楽しいです!とはいえもちろん大変なことも多々あるので、子どもだけでなく自分のことも大切にしてくださいね。無条件に愛して良い存在ができるって、すごく幸せです。私ももうしばらく育児は続きます。一緒に頑張りましょう!」

モヤっとする言葉を投げかけられたとき、直接言い返せなくて我慢することってありますよね。特に家族に対しては、身近な他人だからこそ本音が言えなかったりすることも多いのではないでしょうか。

心のモヤモヤをスカッと解決してくれるオバサンジャーですが、相手の背景にも寄り添って描かれているところも魅力のひとつ。苦手な相手との向き合い方もユーモアたっぷりに導いてくれる漫画です。(文・清川優美)

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

『美淑女戦隊オバサンジャー』

プロフィール /グラハム子

30代の小学生の息子・娘を持つ2児の母。Instagram(@gura_hamuco)で育児絵日記を描き始めたのがきっかけで、漫画家・イラストレーターとしての活動を始める。書籍『美淑女戦隊オバサンジャー』、『親に整形させられた私が母になる エリカの場合』が発売中。

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