「男性は授乳室に入れない」「男性トイレにはおむつ替え台がない」子連れお出かけを難しくする、パパ育児の壁
赤ちゃんと一緒のお出かけは、事前の下調べが重要です。とくに授乳やおむつ替えができる場所がどこにあるかは、ママ・パパにとって、とっても気になるところではないでしょうか。
また、「授乳室はあっても、パパが入れなかった」「おむつ替えしたくでも、男性トイレにおむつ替え台がない」など、外出先でパパ育児の難しさを感じることもあるようです。
お出かけをするとき、ママ・パパがもっとも気を使うのは「授乳・離乳食」
育児雑誌「ひよこクラブ」のアンケート(※)では、赤ちゃんと一緒のお出かけのときに、ママ・パパがもっとも気を使うのは「授乳・離乳食」という結果が出ました。
その次に気を使うのが「持ち物・服装」「お出かけ先選び」でした。
●授乳できる場所がなくて、赤ちゃんがグズグズしてしまい困った(千葉県・37才)
●外出先では自宅と雰囲気が違うからか、授乳の間隔がいつもより早くてギャン泣き。お出かけがスケジュール通りに進まなかった(新潟県・34才)
●授乳する場所に困って、駐車場の車の中で授乳した(宮城県・34才)
●授乳室とおむつ替えスペースがつながっていて女性しか入れず、パパとお世話を分担できなかった(神奈川県・40才)
などのコメントも寄せられました。
授乳などの赤ちゃんのお世話をするスペースを探したり、外出先のお世話を夫婦で分担したりすることに苦労が大きい様子がよくわかります。
男性も使える、個室型のベビーケアルームを編集部がチェック!
お出かけ先によっては、授乳室があるところもあるでしょう。
ただ、大部屋だったり、カーテンのみで仕切っていたり、落ち着いて授乳するのが難しい仕様のことも。また、基本的に授乳室は女性限定のスペース。パパと一緒のお出かけで、お世話を一緒にしてほしいときも、男性が入れる授乳室はあまりありません。
そんなときに使いやすい個室型ベビーケアルーム「mamaro™」というものがあり、現在、商業施設や駅、病院、神社などに約400台設置されているそうです。
完全個室型なので、周囲を気にせず、赤ちゃんもママ・パパも授乳に集中できます。
小さく見えて、中は広々。いろいろなお世話に使用OK
「mamaro™」の引き戸を開けると、中には座ったり、赤ちゃんを寝かせたりできるスペースが。
母乳をあげるママだけでなく、赤ちゃんのお世話をしたいパパも使用OK。「女性トイレにはおむつ替え台があるのに、男性トイレにはない!」なんてときに、おむつ替えスペースとして使うこともできます。
もちろん、ミルクを飲ませたり、離乳食を食べさせたり、ギャン泣きした赤ちゃんと落ち着かせたりするために使ってもOKです。
大手ベビー用品メーカー「ピジョン」とコラボした施設には、期間限定で「ピジョン」が提供した授乳クッションや、「ピジョン」の母乳パッドを無料で使用できるなどのサービスがある所も。
みんなにやさしい「ベビーケアルーム」で、子連れ外出のハードルが下がりそう!
ママ・パパにとって役立つのはもちろん、「授乳室を設置したいけれど、費用やスペース的に難しい」という施設側にとっても、手軽に設置できる「mamaro™」はメリットがいっぱいなんだそうです。
設置スペースはおよそ一畳、下にキャスターがついているので、施設内で好きな場所に移動するのも可能です(設置後、キャスターはロックされています)。
「ピジョン」が提供したというポスターには、「これからの時代、パパの授乳もママの外出時のさく乳も当たり前。お互いを配慮しながら、赤ちゃんとの外出を楽しむフレキシブルな生活を」というメッセージが書かれていました。
こんなふうに家族みんなで使えるベビーケアルームが増えていけば、子連れお出かけのハードルが下がりそうです。
取材・文/ひよこクラブ編集部
ベビーケアルーム「mamaro™」をチェックしてみました。「知らなかった!」「使ってみたい!」というママ・パパは、設置場所が専用アプリ「mamaro GO」で検索できるので、ぜひ体験してみてください。
お出かけ先でも、だれもが赤ちゃんのお世話を落ち着いてできる場所が増えることはいいこと。母乳のママのためだけの授乳室ではなく、赤ちゃんのお世話をしたいみんなのためのベビーケアルームに、今後も注目です。
※掲載しているアンケートのデータや体験談は、0カ月~1才11カ月までのママ516人にインターネットでアンケートを実施し、結果をまとめたものです(2019年2月実施)
●掲載している情報は2022年7月現在のものです。