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子どもの「心に寄り添う子育て」って?【ほめ方】

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【8カ月ころ~】表情豊かに接しましょう

 「ほめる」とひと言で言ってもその方法はいろいろあります。表情で認める、共に喜ぶ、うれしくて手をたたく、「たくさん食べました!」と言葉にしてうれしいことに共感するなど。ママやパパにほめられることは、子どもには大きな喜びです。またやろうという意欲を育て、信頼関係の絆を強くしてくれます。年齢(発達)や子どもの性格に合わせたほめ方があることを知っておきましょう。

 後追いや人見知りが始まり、心が発達してくる8カ月ころからは、ママやパパの表情や言葉がわかるようになってきます。「すごい、すごい!」「やった~!」と喜んでくれることに応えて、何度もやって見せたり声を出して喜んだりするでしょう。

 中でも一緒に遊びを共有し、「できたね」とともに喜んであげると、信頼関係の絆はより強くなります。同じことを飽きずに何度でも喜んでほしい時期ですから、子どもが何かできたら手をたたいて喜んだり、ニッコリと笑ったり、「ママ、うれしいな」と言葉にしたりと、喜びをいろいろな表現で伝えましょう。

 子どもをほめるときは表情豊かなほうがメッセージが伝わりやすいものです。表情豊かなママやパパのお子さんは、同じように感情表現が豊かです。子どもの表現力を豊かに育てましょう。

【2才ころ~】ほめたい内容を具体的な言葉に

 ほめることはママやパパの価値観を伝えることです。ただ回数が多ければよいというものではありませんし、「上手」を連発することでもありません。

 たとえば「丸が描けるようになったのね」「これは車かな? かっこいいね」など、認めたいこと、ほめたい内容を言葉にしましょう。ほめる内容は子どもの成長とともに進化しますから、ちゃんと子どもの姿を見ていないと、口先だけでほめることになります。ここぞと思うところで、明確に言葉にしてほめてあげることが大切です。

 このほめ方は、子どもにストレートに心に伝わります。それは、この先何才になっても同じです。がんばっていることを心からの言葉にしてほめることが、子どもの力を伸ばしていくのです。

【菅野先生の幼児教室では】
 「十分にほめてあげてくださいね」とママたちに伝えると、何が上手なのかをきちんと見ないで「〇〇ちゃん上手、上手!」を連発する方が時々いらっしゃいます。それでは「上手」が当たり前になってしまい、ほめる効果は期待できません。「上手と言われたいから何かをする子ども」に育てるのではない、ということを忘れないようにしたいですね。

子どもを伸ばすほめ方とは?

 子どもが大人の指示ではなく、自らの発想で表現したことや工夫したことをたくさんほめるようにして、想像力・創造力を伸ばしましょう。伸ばしたい力が伸びるようにほめ方を変えていきます。

 いつもできていることは、目で見てうなずくだけでも子どもは十分に認められたと感じます。逆に、もう少し指示を聞いて行動してほしいと思う子には、ママやパパの言うことをちゃんと聞けたときにたくさんほめてあげるようにします。

 もっと自分で作ったり描いたりして楽しんでほしいときは、その子が少しでも絵を描いたときにとても喜んであげましょう。静的な遊びが好きな子どもにもう少し体を動かしてほしいときは、一緒に動いて楽しい表情のときに共感しましょう。

 たくさんほめることは、始終ほめるということではありません。よく見ていて、ほめるチャンスをねらって「ここだ!」というときに、喜びを表現してほめてあげることが大切です。

【菅野先生の幼児教室では】
 ママやパパ、先生の指示どおりに行動することはできるけれど、好きなように遊んでというと遊べない、というお子さんがいます。先生の言うことを聞く「おりこうさん」になってしまっているんですね。こういうお子さんには、子ども自身の意思で好きな遊びを見つけたときや何かを表現したときなど、その子らしさが発揮できたときにすかさずほめるようにしています。



菅野満喜子 先生
台所のある幼児教室「こんぺいと」代表

幼稚園教諭、出版社を経て「グループこんぺいと」を設立。東京都世田谷区等々力に「台所のある幼児教室」を設け、子ども料理の指導、遊び・しつけ・子どもの食育など講演・執筆など、幼児と保護者・保育者対象に仕事をする。CSTV食育番組「おやこでクッキング」監修。 グループこんぺいと編著「あそびからはじめる食育」(メイト)「食育なんでもQ&Aセレクト41」(黎明書房)「すぐちょこシアター」(学陽書房)「怒らないしつけのコツ」(学陽書房)他多数。

※この記事は「たまひよコラム」で過去に公開されたものです。

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