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赤ちゃん・子どもの塗り薬の使い方Q&A【薬剤師解説】

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子どもに軟膏を塗るとき、どのように塗るのか、どのくらいの量を使うのか困ったことはありませんか?
患部に適量といわれても、少し悩みますよね。今回は、子どもの軟膏の使い方について、よくある質問とともに詳しくご紹介します。

1.子どもの軟膏Q&A

いざ、子どもに軟膏を塗ろうとしても、いったいどのくらいの量を使えばいいのか、基本的な塗り方の目安はあるのかなど気になりますよね。よくある疑問をまとめましたので参考にしてください。

Q.塗布する軟膏の量はどのくらいが適切ですか?

子どもに軟膏を塗るときは、まずは塗ってあげる人の手をきれいに洗いましょう。小さな子どもの皮膚は、肌を守るバリアも薄く、敏感です。清潔な皮膚で、患部を刺激しないように注意してください。
塗る量の目安として、最近はFTU(フィンガーチップユニット)という言葉がよく使われます。これは、チューブの軟膏を大人の人差し指の先から第一関節までの量だけ出すと、それがだいたい大人の手のひら2枚分に塗り広げられる量に相当する、という塗り方です。広範囲に塗るときは、この量を考慮するといいでしょう。
ただし、軟膏のチューブの大きさによっても誤差はあります。少なすぎると十分な効果が得られないことがあるので、患部にしっかり届くように塗りましょう。

Q.基本的な塗り方は?

軟膏は、油を主成分としており、その中に有効成分が配合されています。そのため、クリームよりもベタベタした触感が特徴です。
特別な指示がある場合以外は、すり込まず、優しく薄い膜を作るようにのばしましょう。
摩擦で皮膚に刺激を与え過ぎないように、適量をやさしく、素早く患部に塗り広げてください。

Q.症状がよくなったら塗るのをやめてもいいですか?

虫刺されや擦り傷のように、一時的な症状で使用している軟膏であれば、症状がよくなったタイミングでやめていいでしょう。しかし、よくなったからといってすぐに使用をやめてしまうと、またぶり返すこともあります。判断に迷うときは、専門家に相談しましょう。
アトピーや皮膚の疾患などで使用している軟膏の場合は、症状がよくなっても長期間使用することがあります。しっかりと医師の指示に従ってください。

2.【部位別】赤ちゃんへの軟膏の塗り方のコツ

赤ちゃんに軟膏を塗るときは、塗る部位によってもコツがあります。
神経質になり過ぎることはありませんが、基本を知っておくと、よりスムーズに塗ってあげることができます。多すぎず、少なすぎず、少しテカるくらいがちょうどいいでしょう。

顔に軟膏を塗るときは、目や口に入らないように注意して塗りましょう。顔の皮膚は薄くて吸収もいいので、薄く塗るように広げてください。
赤ちゃんが泣いたり、嫌がったりするときは、無理に塗ると擦ってしまうこともあるので、寝ているときに塗ってもいいですね。

顔に軟膏を塗るときは、目や口に入らないように注意して塗りましょう。顔の皮膚は薄くて吸収もいいので、薄く塗るように広げてください。
赤ちゃんが泣いたり、嫌がったりするときは、無理に塗ると擦ってしまうこともあるので、寝ているときに塗ってもいいですね。

首  

首回りはシワがあるため、軟膏を塗る際にはシワを伸ばして塗りムラがないように気を付けてください。
赤ちゃんのあごを少し持ち上げて、シワを広げながら隙間にも薬が届くように均一に塗りましょう。

股も、シワが多い部分です。また、男の子の場合は、性器の裏の部分にも塗りムラがないように気をつけましょう。
股や陰部も、軟膏の吸収がいい部分です。薄く塗るのが基本です。

3.誤飲防止! 赤ちゃんの薬の保管方法

赤ちゃんでも、自分で動けるようになる頃から誤飲する危険がでてきます。小さな子どもは何にでも興味を持ち、大人のまねをしたがります。
薬に対しても、保管する場所などを見られてしまうと、踏み台を使って取り出してしまう可能性もあります。
薬剤を保管するときは、小さな子どもが届かないような高い場所にしたり、仮に手が届いても開けられないように鍵をかけておいたりするなどの工夫をしましょう。
また、お菓子の空箱を保管容器に使うと誤飲の可能性が高まるので避けましょう。なるべく興味を持たれないような、安全で高い場所にしまってください。
保管は室温でOKな場合がほとんどですが、高温多湿を避けて30℃以下で保管するのがおすすめです。
冷蔵庫に入れても悪くありませんが、凍らせるとよくない場合もあるため、しっかり保管温度も確認しておきましょう。

4.皮膚トラブルは、日頃からのケアが大切

小さな子どもの皮膚はとてもデリケートで敏感です。そのため、日頃からのスキンケアが肌トラブルの予防になることもあります。
大切なのは、清潔を心がけること。これは、ゴシゴシと石けんで肌を洗えばいいのではなく、刺激を少なく、汚れを落とし、乾燥を防ぐことがポイントです。
普段からのスキンケアを見直すことで肌トラブルを予防できるかもしれません。

参考URL: https://www.dermatol.or.jp/

PROFILE

薬剤師 相田 彩
薬剤師。昭和薬科大学薬学科卒業。
総合リハビリテーション病院、精神科専門病院、調剤薬局に勤務するなかで、漢方薬が使用される症例の多さと、体質や症状に適した漢方を使用することの重要性を実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。
https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=211332f2tmhy00010006

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