ネコ型配膳ロボットは￥3,729,000（税込）（アスクルで売ってる）【御手洗直子のコマダム日記 ＃161】

一大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ＆エッセイでお送りします。

「つっこみが止まらないコマダム日記」#161
今回は家電ロボットにまつわるお話です。

ドラえもんの誕生日（発売日は不明）は2112年9月3日なので89年後

発売したら絶対買おうと思っていた洗濯物たたみ機（冷蔵庫よりでかい/185万円）の開発が頓挫し、発売中止になってから数年、再び私たちの希望となる新たな電化製品が現れた。Preferred Networks社の「全自動お片付けロボットシステム」である。

ググッていただければどんなものか動画などが出ているのだが、簡単に言うと片付けロボットである。絶対ほしい～～～～～。こいつ何がすごいって落ちている物が何なのかをAIによって判断してそれをロボットアームで優しくつまんで決まっている場所にちゃんとしまってくれるのである。文明の夜明け～！

なんかそんなことまで機械にまかせてしまって人間は大丈夫なのだろうか…？と思わなくもないが、炊飯器が開発された時も洗濯機が開発された時の先人たちも同じような葛藤を抱えていたかもしれない。しかし安心してください、鍋で米を炊けない人間が大半ですが、問題無くみんな生きていますし、計算はエクセルがやってくれます！

レストランで猫型ロボット（青くないやつ）が普及し始めた時も、おお…とうとうロボットが接客（？）してくれるまでになったのか…と思ったのだが、家電にも波及し始めたのかと思うと感慨深い。20年後には一家に一台ロボットがいて当たり前の時代になるのであろうか…。ちなみに20年前はHDDが17GBしかないPCを20万円くらいで買ってたけどスペックではなく家電の種類自体はそこまで大きく変わって無いので（たぶん一番形が変わったのは掃除機）洗濯物たたみ機もお片付けロボットも夢があるわァ～と思うのであった。

問題はこいつ、2018年の発表以来製品化されて販売開始しました～！というお知らせがどこを探しても無いのである。おおい、どうしたんだ。もう５年も経ってるぞ。めちゃめちゃがんばって探したが、2019年の記事で時が止まっているのであった。しっかりしろ！ちなみにランドロイド（洗濯物たたみ機）発表は2017年、全自動お片付けロボットシステム発表は2018年でそれぞれ6年、５年経過している。お片付けロボットシステムもランドロイドのように頓挫してしまったのだろうか…。

と思っていたらなんとこの記事を提出した前日にお片付けロボットシステムは名前を変えて発売されていた。なんという偶然…！情報をくれた担当さんが製品URLを教えてくれたので見に行ってみると、お片付けロボットシステムはあろうことかロボットアームを脱ぎ捨て、動く棚（いうなれば猫型ロボットのちっちゃい版）に生まれ変わって発売されていた。

ロボットアームは！おまえの！アイデンティティだったはずだろ！！
そこを省いてどうするんだ。絶対買おうと思っていたのに。


ランドロイドも、お片付けロボットシステムも、まだ、時代が追いついていなかったのだ。せめて私がおばあさんになる頃までには販売されていてほしい。（おわり）

御手洗直子
Profile　pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」（共に新書館）、「腐女子になると、人生こうなる！～底～」（一迅社）、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」（ベネッセコーポレーション）など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
　御手洗直子twitter：＠mitarainaoko