SHOP

内祝い

  1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. 赤ちゃんの病気・トラブル
  4. 【まんが・はたらく細胞BABY】あせもの炎症に悪者”黄色ブドウ球菌”が入り込むと、さらに悪化。冬でも注意!!

【まんが・はたらく細胞BABY】あせもの炎症に悪者”黄色ブドウ球菌”が入り込むと、さらに悪化。冬でも注意!!

更新

ヒトの体の中では、目には見えないけれど細胞たちがたくさんはたらいています。赤ちゃんに起こりがちな“あるある”トラブルのとき、細胞たちはどんなはたらきをしているの? まんが『はたらく細胞BABY』と一緒に、そのしくみを楽しく学んでみませんか?今回は、赤ちゃんにできやすい湿疹(しっしん)の一つである「あせも」について取り上げます。解説をしてくれるのは、5才と3才の男の子のママでもある小児科医の白井沙良子先生です。
※この記事は『ひよこクラブ』2022年4月号の特集を再編集したものです。

「あせも」は汗腺が詰まって炎症を起こしている状態

あせもとは、汗をかいたことによって皮脂や汚れなどが汗の管(汗腺)に詰まり、炎症を起こすトラブルです。

赤ちゃんの汗腺は大人よりも未熟

汗腺には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺があります。

実は、赤ちゃんも大人も汗腺の数は同じ。体の小さい赤ちゃんは、大人よりも汗腺が密集しています。しかも赤ちゃんの汗腺は未熟で、汗腺の管の開通性も不十分なため、かゆみを伴う炎症=あせもが起きやすいのです。

悪さをしている菌は「黄色ブドウ球菌」

人や動物の皮膚に常在する細菌。とくに傷口や肌荒れの部分には、通常より多くの黄色ブドウ球菌が存在する可能性が高いです。

さらにそこに黄色ブドウ球菌などの細菌が感染してしまうと、「あせものより」という1cmほどのおできになることも。すると発熱したり、まれに切開して膿(うみ)を取り出す場合もあります。

白血球(好中球)が細菌を排除!

あせもを治すときにはたらく細胞が白血球です。白血球が、外部から体内に侵入した細菌などの排除を行います。また、生後数カ月のうちは免疫グロブリンG(IgG)がはたらいて、細菌にくっついて、細菌を消化→分解しやすいようにする効果があります。

【はたらく細胞たち】酸素の運び屋「赤血球」

ヘモグロビンを含む血液細胞。血液循環によって、酸素を運び届けます。

【はたらく細胞たち】免疫機能の担い手「白血球(好中球)」

体内に侵入した細菌やウイルスなどに対する免疫機能を担う血球です。

赤ちゃん特有の免疫!「免疫グロブリンG(IgG)」

母親から胎盤を通して受け取っている抗体(免疫機能をもつタンパク質)。生後数カ月間にわたって体を守る役割を果たします。

「あせもができちゃった!」ときの気をつけたいポイント

もし赤ちゃんにあせもができてしまったときはどうしたらいいのでしょうか?悪化させないために知っておきたい、3つのお世話のポイントをまとめてお伝えします。

【気をつけたいポイント その1】かきこわさないよう注意!

新生児期の赤ちゃんでも服や布団、親の体などに肌を押しつけて、湿疹の部分をかこうとします。湿疹があるときは注意して。

【気をつけたいポイント その2】スキンケアを大切に

汗をかいたら①こまめにふく②着替えさせる③シャワーなどで汗や皮脂を洗い流すことが大切。その上で、保湿剤を塗りましょう。

【気をつけたいポイント その3】受診を検討しても

様子を見ていて数日たっても変わらない、患部がジュクジュクしているなど悪化が見られたら、小児科や皮膚科を受診しましょう。

【コラム・小児科医白井先生の育児】1人目の育児は戸惑いの連続!

よく「小児科医だから育児は余裕でしょ?」と言われますが、病気には詳しくても、健康な赤ちゃんのお世話は初心者。正直、まったく余裕はないです(笑)。とくに1人目の育児では、「さっきおっぱいあげたのにこんなに泣く⁉️」と思いどおりにいかないことがたくさんで、戸惑ってばかりでした(笑)。生後2カ月ごろの赤ちゃんは脳の神経的にも”泣きのピーク”といわれていて、トータルで一日8時間くらい泣く子もいれば、15分くらいしか泣かない子もいます。このことを知ってはいたのですが、実際に経験すると「赤ちゃんって、本当にこんなに泣くんだ!」と驚きましたね。気がつけば夕方のチャイムが聞こえてきて、「今日も授乳とおむつ替えで1日が終わってしまった・・・」と呆然とした日もしばしばです。

監修/白井沙良子先生

取材・文/高本亜紀、たまひよONLINE編集部

©︎福田泰宏・清水 茜/講談社

体の中ではたらいている細胞の役割を理解することは、同時に病気への理解を深めることでもあります。赤ちゃんが病気や感染症にかかったときに、あわてずに落ち着いて対処するためにも正しい知識を持っておくと安心です。
まんが『はたらく細胞BABY』を読んで、楽しみながら病気や細胞について学んでみませんか?

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

『はたらく細胞BABY』

小さな赤ちゃんの体内で、懸命にはたらく細胞たちから目が離せない! 話題の『はたらく細胞』シリーズの一つ。全4巻。 著者/福田泰宏 監修/清水 茜/1〜2巻704円、3巻715円、4巻726円(講談社)

赤ちゃん・育児の人気記事ランキング
関連記事
赤ちゃん・育児の人気テーマ
新着記事
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。