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「息子の暴言で2回泣いた…」子どもの反抗期いったいどうしたら?間違えたくない親の接し方

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ティーンエイジャーと彼女の患者のためのセラピスト
KatarzynaBialasiewicz/gettyimages

大人への成長の過程のひとつの反抗期。口コミサイト「ウィメンズパーク」のママのエピソードとともに、反抗期の親の心得について元養護教諭で、メンタルヘルスに詳しい多田ゆかりさんのアドバイスをお届けします。

反抗期だから仕方ない?

――まずは、ママたちの声を紹介します。

■口出しはしない、話しかけてくるのを待つ
「うちの男子は小3くらいから反抗期開始。それでも、小学生の時はしがみついてきたりしてかわいらしいから育児できました。中学生になる頃にはすっかり慣れて、わりと穏やかに接することができるようになってきました。『口出ししない、話しかけてくるのを待つ』ですが、高校生になって第2波が来ました。高校生になってから息子の暴言で2回泣きました」

■反抗期だから仕方ないと言うくらいの気持ちで対応
「反抗期に本気で向き合ったら疲れます。『あー、反抗期なのねー』『イライラするよね、それ、反抗期だから仕方ないわ』くらいの気持ちでいた方が親も子もラク。理由もなく反抗するのが反抗期、成長の証だと思っています。それを無理に正そうとすると本気で反抗していきます」

■5秒しか聞いていない
「『くどくど』はダメです。うちの男子は5秒しか聞いていません。その後は鬱陶しがられるだけ」

■人として許せないこと以外は、放っておく
「反抗期(特に男子)は放っておくに限ります。ひたすら大人の階段を上り終えるのを待つ、それだけ。『人としてこれだけは許せない!他人に迷惑がかかる!』といったこと以外はもう放っておく。しっかり親が基準を決めて、メリハリつけて叱らないと全部拒否られてしまうので。小さいことは黙って、『ここだけは!』というポイントでガッツリ」

■スルーする力を身につけたい
「うちにも中1男子おります。もう毎日ムカついております。まぁ言えば言うほどわざとやっているようにすら思えてきます。ザ反抗期なのでしょうね。小1の頃『ママ~』と言って駆け寄ってきたあの日に戻りたい…。スルーする力、身につけたいですね」

■反抗期の時は素直さを求めないことも大事
「素直さをいつまでも求めないことです。必要以上に構わないで放っておく。くどくど終わった事を叱らない。困る事も経験です。親がいつまでも先回りして用意するのはやめたほうがいいですね」

「手は離して、目は離さず!」距離を置くけれど、ちゃんと見ているよ!というサインを出して!

反抗期特有の子どもの心境と、親の関わりポイントについて多田ゆかりさんにアドバイスいただきました。

「ママたちの体験談を読ませていただき、かなり苦労された末に『悟り』を開かれた感じがします。子どもが反抗し始めると、成長過程の一時期の事と頭ではわかっていても、実際は腹が立ったり、情けなくなったりしますよね。私も多くの思春期の子どもと接してきました。泣いたり、笑ったり、怒ったりとコロコロ気分が変わり、そばにいるだけでもエネルギーが必要でした。暴言を吐かれるのも日常茶飯事、ある種の戦いの日々でした。

思春期の子どもは、表面的には強がっていても、内心は不安でいっぱいです。変わっていく体と制御しきれない心、そして、人間関係と学校の成績など、悩みは様々です。さらに、携帯電話の普及で、情報量が多く、子ども自身の不安材料は増えているように思います。反抗期の子どもは親にかまわれるのを嫌がる割には、無視されるのは淋しいのです。

『手は離して、目は離さず!』『距離を置くけれど、ちゃんと見ているよ!』ということを伝えてください。そうすれば反抗しながらも、時には本音を出しながら安心して過ごすと思います。

反抗期は、親よりも友だちが大切になる時期、行動範囲も広がりますので、家族のルールをお子さんと一緒に決めておかれるのもいいかと思います。携帯の使い方、門限、お小遣いの金額、外出時の連絡のしかたなど、事前に約束しましょう。親が一方的にルールを決めたり、その時々でルールが変わったりすると、お子さんとのトラブルになりやすいです。もし、親子で一緒に決めたルールを守れなかった時には、しっかり注意してください。お子さんの成長と共に、ルールの見直しもしてくださいね。

反抗期は必ず終わりがきますが、親御さんご自身が仕事で忙しい時期だったり、更年期や親の介護の時期と重なったりと、子どもの反抗に精神的に耐えられないなどのご相談を受けることもありました。1人で悩まずに、お友だちや学校の先生やカウンセラーさんなどに相談してください。大変な状況を話すだけで精神的にラクになることもあります。

子どもは、反抗を受け止めてくれる人がいるからこそ反抗できるのです。親御さんも人間ですから、時にはお子さんとぶつかってしまうでしょう。親御さん自身のストレス解消方法を見つけて、日々大人に近づくお子さんを見守ってあげてください。懐かしく話せる時が必ず来ます」

反抗期の親のスタンス

親自身もイライラすることも、そんな時は距離をとる

お子さんといるとイライラしてしてしまう時には、距離を取ってください。暴言を吐かれて傷ついた時は、機嫌のよい時にお互いが嫌な気持ちにならない伝え方で、お子さんにあの時の言葉は傷ついたことを短い言葉で伝えてください。子どもも内心反省していたりします。


過度な暴言、暴力は公的な窓口に相談を

困った時は、学校の先生やスクールカウンセラーに相談する方法も。状況によっては、専門の所を紹介してもらえるかもしれません。過度な暴言や暴力で困られた時は、児童相談所や警察、公的な相談窓口にご相談することも大事です。


子どもの食事の量や睡眠には気をつける

思春期は、自分の外見にとても関心があります。親からかけられた何気ない容姿についての言葉に傷つくことも。よく食べてよく寝るなら心配はいりませんが、無理なダイエットをして急激に痩せたり、逆に食べ過ぎて短期間に太ったりした場合は注意が必要です。


親御さん自身が生き方を見直す時期

言うことを聞いていた子どもは、次のステージに成長したと諦め、親御さん自身が、今まで子どもが小さいからと断念していたことを始められるのもよいかと思います。イライラしているより、好きなことをして楽しんでいる姿をお子さんに見せたほうが、お互いにとって幸せだと思います。

(お話/多田ゆかりさん)

我が子といえども、暴言には傷つき落ち込みます。親もストレス発散できる場所を見つけておくことは大事ですね。
(文・酒井範子)

※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」(2022年1月末まで)の投稿を再編集したものです。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

多田ゆかりさん

PROFILE)
公立の小学校・中学校・高校の養護教諭歴30年以上。2021年に早期退職し、現在は大学のメンタルヘルス予防教育の研究支援員をしながら、幅広い年代のための「癒しの場」を提供するために準備中。

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