ワンオペ育児を乗り切るために、完ぺきな育児をやめてみた! 三兄弟のママになった、小森純さんインタビュー
タレントで、現在はネイリストとしてサロンも経営されている小森純さん。昨年の10月に第3子となる男の子を出産され、三兄弟のママとして日々奮闘中。その様子は、自身のYouTubeチャンネル「JUN CHANNEL」でも配信されています。今回は、3人のお子さんの子育てやワンオペ育児のこと、また第3子を出産された時の様子について聞きました。
家族がハッピーならそれでいい! 考え方を変えたら気持ちが楽になった
――昨年の10月に3人目のお子さんを出産されましたが、現在の子育てについて教えてください。
小森さん:いま、長男が8歳で小学二年生、次男が6歳で小学一年生、三男が4か月です。長男と次男がもう小学生である程度大きくなってから三男が生まれて、また一から子育てがはじまった感じですが、上の子たちの時よりもラクですね。上のお兄ちゃんたちは、三男がかわいくて仕方がないという様子ですが、ひと通りかわいがると、すぐ外に遊びに行っちゃいます(笑)。
今は育児休暇を取っていて、0歳児クラスの空きが出たら10月ぐらいに保育園へ入園させて、仕事復帰を考えているところです。
――三兄弟のママになられてどうですか?小森さんの中で何か変化はありましたか?
小森さん:私の性格上、これまでは料理も片付けも洗濯も、子どもたちの宿題や習い事も完璧にやらなきゃと思っていたんです。でも、それを全部諦めてみたら、すごくラクになったんですよね。家が散らかっていても、夜眠る前に全部リセットすればいいんだし、子どもたちが宿題や習い事ができない日があってもいい。最近は、「家族みんなが1日をハッピーに終わったらいいじゃん!」と考えるようになりました。
――そう思うようになったきっかけがあったんですか?
小森さん:我が家は主人の仕事がけっこう忙しくて、ワンオペ育児の時間が長いんです。それで、私が頑張りすぎて疲れてしまったのかもしれません。冷静に考えてみたら、私がイライラしていたり、せかせかして子どもに八つ当たりしても、家族は誰もハッピーじゃないなって。誰も幸せにならない環境づくりなら、そんなのしなくていい。家が散らかっていようが、ご飯がちょっとくらい焦げていようが、お米を炊き忘れていようが、家族がハッピーならそれでいいって発想に変わりました。子どもたちにも、「最後に片付けてね」で済めば、それでいいと思うんですよね。
――ワンオペで育児をされる時間も長いということですが、育児をご主人と分担されていますか?
小森さん:眠る場所を分けることで、主人と育児を分担しています。長男と次男はパパと、三男が私と、別々に眠るようにしています。今は三男が授乳で2時間おきに起きるので、私が朝早く起きることができなくて……。それで、主人が長男と次男と一緒に寝て、そのまま朝食や学校に出かける準備をしてくれます。それはすごく助かっていますね。それがあるから、私も頑張れています。
――小森さんが毎日の子育てで大切にしていることはありますか?
小森さん:「飴と鞭」じゃないけど、私か主人のどちらかが叱っていても、どちらかが味方になって逃げ道を作ってあげたいなと思います。うちの子たちは家では元気に暴れまわっていますが、学校ではちゃんとしているみたいなので、バランスが取れたらそれでいいかなと。外で我慢している分、家で発散しているのかもしれないですね。
それと、私も主人もすごく心配性なんです。でも2人でよく話しているのは、命さえあればいいよねって。骨を折ろうが、ケガをしようが、それでも、3人が無事で元気に生きてくれればそれ以上のことはないよねって思っています。
切迫流産にコロナ感染も……。 一筋縄ではいかない妊娠生活
――妊娠中は、体の変化だったり、体調などはどうでしたか?
小森さん:上の2人の時に比べて年齢が上がっていることもあって、妊娠中はいろいろと問題がありました。妊娠初期の頃には切迫流産の診断が出てしまって、その時はけっこう大変でしたね。ネイルサロンの仕事もバリバリしている時期だったのですが、ドクターストップがかかってしまって、急遽休まなくてはいけなくなったり……。
入院する選択肢もありましたが、子どもたちのこともあるし、自宅で1週間、トイレ以外はほぼ寝たきりの生活をしました。主人も家のことはだいたいできるし、私の母が近所で暮らしてくれているので、みんなのサポートがあってなんとか乗り切れました。1週間しっかり安静にしたら、ハリもなくなって、その後は仕事に復帰できました。
でも、妊娠中にコロナに感染したり、まだ妊娠9ヶ月くらいなのに赤ちゃんが下がってきているとお医者さんに言われたり、今振り返ると、なかなか大変な妊娠生活でしたね。
―― 今回3人目の出産は、大変でしたか?
小森さん:後陣痛は、産むたびに強くなるよと言われていたので、けっこう覚悟していました。「普通に陣痛だけでも痛いのに、その後もっと痛いってどうゆうこと?」って思いましたね(笑)。でも、後陣痛に効く痛み止めをもらっておいたのと、カイロや充電式の湯たんぽを使っておなかと腰を温めていたら、今回は全く大丈夫でした。
――3人目の出産になると、まわりのママ友などから、いろんな情報が入りやすくなるかもしれないですね。
小森さん:そうなんです、後陣痛は完全にビビってました!ただ出産に関しては、3人目はラクに産めるんだろうなと思っていたので、それは想定外でしたね(笑)。陣痛の途中で先生に、「先生、3人目ってラクに産めるって言ってましたよね~」と言っちゃったぐらい。先生も、「たまに3人目でも長くなる人がいるけど、それに当たっちゃったね(笑)」と。
――兄弟によっても、お産の状況は本当にさまざまなんですね。
小森さん:出産にも、それぞれに個性があるなと思いました。産まれる時には、すでに性格が決まっているってよく言うじゃないですか。長男と次男に関しては、それをすごく感じています。長男は頑固なところがあって、時間もかかってなかなか産まれなかったんです。逆に次男はさっぱり型で、びっくりするぐらい痛くなくて、本当にポンっと産まれました。で、三男は長男の出産時とそっくりだったので、性格も似ているかな?と、今から楽しみです。
――出産後の体調はどうでしたか?
小森さん:実は長男を出産した後に、「産後ハイ」のような状態で眠れなくなってしまったんです。それを先生に相談したら、アロマを勧められました。寝室で使ってみたら、これがすごくよくて爆睡!今のところは、産後ハイとか産後鬱のような症状もないですね。アロマは本当におすすめです。
子どもたちとのリアルな日常や、 フルリフォームの家づくりも配信!
――YouTubeチャンネルでは、小森さんのご家族のリアルな日常を配信しているんですね。いつも、楽しい様子が伝わってきます。
小森さん:今は子育てしかしていないから、どうしても子育て中心の動画になっちゃうんですけどね。我が家の日常をさらけ出そうかな、なんて思ってやっています。
今回、三男の出産の様子をYouTubeで配信したんです。記録として残しておいて、私も見返したいと思ったのが一番大きいですね。あとは、大きくなったら三男にも見てもらいたいし、今回立会いができなかったので、長男と次男にも見て欲しいというのもあります。完全に、自己満足ですね!(笑)
――今後どんなことを配信していく予定ですか?
小森さん:実は我が家は欠陥住宅だったことが判明して、これから自宅をフルリフォームする予定なんです。今、プランニングをしている最中ですが、夫婦の理想に近い家ができあがりそうです。
それで、YouTubeで家づくりをしていく様子や収納術などを配信していこうかなと思っています。以前、自宅のルームツアーの動画を配信したら、それが結構観てもらえたんですよね。みんな、家づくりや収納などの情報は知りたいのかなと思って、これからいろいろ配信していきたいです。
いつも飾らず、ナチュラルな姿でYouTube配信をしている小森さん。育ち盛りのお兄ちゃん2人と、産まれたばかりの赤ちゃんのお世話で忙しい毎日ですが、家族がその日をハッピーに過ごすためにどうしたらいいか、それをご自身なりに実践されているようです。
取材・文/内田あり