【月齢別】0歳児ベビーの4月の様子&お世話ポイント
お誕生月別に4月の赤ちゃんの様子&お世話ポイントをご紹介!
1月生まれちゃんから順にご紹介します。お子さんのお誕生月の情報をチェックしてくださいね。
【1月生まれ】授乳リズムが整ってきます!
授乳の回数、間隔がだいたい決まり、夜中の授乳がなくなってきます。おっぱいやミルクの飲み方に余裕が出てきて、周囲をキョロキョロながめながら飲んだりする、ながら飲みができるようになります。一方、飲んだり飲まなかったりする飲みムラも出てきます。
また、生後3ヶ月前後の赤ちゃんは、夕方になるとグズグズ泣くことがあります。これは、「たそがれ泣き」「3ヶ月コリック」などと呼ばれるもので、原因はよくわかっていません。生後5~6ヶ月ごろには自然と治まることが多いので、あまり心配しないで。
にぎにぎ遊びが楽しめるようになってきます。やわらかいガーゼハンカチ、タオルなどを赤ちゃんの手に触れるように近づけ、握らせます。上手に握れたら、ママやパパと赤ちゃんで引っ張りっこしてみましょう。赤ちゃんが遊ぶにぎにぎは、布製のシンプルなもの、なめても安心で、取れやすい付属品のないものを選びましょう。
●4月の着せ方の目安
日中は短肌着とウエア1枚、ねんねのときはコンビ肌着1枚でもOKです。外出時ははおりもの、日差しから守るための帽子を持ち歩きましょう。4月に入ると紫外線が強くなってくるので、ベビー用日焼け止めも準備しましょう。
【2月生まれ】表情も豊かに!
おっぱいやミルクを飲むことが上手になり、満腹の感覚がわかるようになります。おなかがいっぱいになると飲むのをやめるようになるため、一時的に飲む量が減ることがあります。ママと目が合うと、そちらに興味が向き、吸うのをやめてしまうことも。短時間で必要な量を飲めるようになり、満腹になると自分で乳首を離す赤ちゃんもいます。
また、母乳の場合、赤ちゃんの飲む量とママの乳汁量が一致してくるので、授乳ペースは赤ちゃんに合わせて。ミルクの場合は1日6回ぐらいが目安です。授乳のあとに泣き出しても、すぐ授乳するのではなく、泣く理由を探して解決するようにしていきましょう。
昼間起きている時間が少しずつ長くなってきます。4月になっても赤ちゃんのペースに合わせたお世話が続きますが、少しずつ生活リズムを整えるようにしていきましょう。
夜は部屋を暗く静かに保ち、朝はカーテンを開けて太陽の光を入れるようにして、昼夜の区別をつけていきます。決まった時間に10~15分程度の散歩をするのもいいでしょう。
●4月の着せ方の目安
手足の動きが活発になるので、洋服は裾がズボンになるカバーオールタイプが便利です。寒暖の差が大きいころなので、室内では短肌着+カバーオールを基本に、外出するときは、はおりものやおくるみで調整をするようにしましょう。
【3月生まれ】体がどんどん大きくなります!
出生時から1ヶ月ほどで体重が1kg前後増えます。頼りなかった赤ちゃんの体は徐々に丸みを帯びてきます。母子健康手帳の成長曲線に身長・体重を記入しましょう。平均的でなくても、その子なりのペースで上昇カーブを描いていれば心配ありません。
生後1ヶ月を過ぎても、昼夜の区別なく、赤ちゃんのペースに合わせたお世話の毎日。おっぱいも「欲しがったら飲ませる」が続きます。ママもつらい時期ですが、授乳のリズムができてくるまでもう少しです。家事もお世話も無理をせず、パパや周囲の協力を得ながら乗りきりましょう。母乳不足が心配なときは、母乳外来や1ヶ月健診で相談しましょう。
赤ちゃんとの生活では、安全なはずの赤ちゃんのねんねのスペースで事故が起こることがあります。やわらかすぎる布団やタオル、ぬいぐるみなどが顔にかぶさると、赤ちゃんは自分で取り除くことができません。壁にかけた額やカレンダー、天井に吊るしたおもちゃが落下することもあります。ベッドのまわりにものを置かないようにし、いま一度安全チェックをしましょう。
かかるとこわい病気から赤ちゃんを守るために、1歳までに受けておきたい予防接種はたくさんあります。生後2ヶ月から受けられるものもあるので、なるべく早く受けましょう。集団接種の予定を優先し、それ以外のワクチンは同時接種するとよいでしょう。受け方に迷ったら、1ヶ月健診、またはかかりつけ医に相談しましょう。
【4月生まれ】ようこそ!新生児ちゃん
生きていくために必要な五感が発達しています。
このころの赤ちゃんは、視力は0.01~0.05くらいと言われ、目の前から約30cm先にあるものがぼんやり見える程度です。とくに、人の顔を認識しやすいといわれ、明暗にも敏感です。耳はよく聞こえています。おっぱいのにおいや甘い味、寒い、暑い、痛いなどもわかります。
また、このころの赤ちゃんはおっぱいの飲み方が下手で、ママもまだ母乳の出が少ないため、授乳間隔は不規則になりがちです。赤ちゃんが乳首を吸う刺激が母乳の分泌を促すので、泣いたら飲ませましょう。1ヶ月もたつと次第に上手に飲めるようになります。
おっぱいとおむつ替えの繰り返しで1日が過ぎていきますが、お世話のときに赤ちゃんに触れたり声をかけたりするだけで赤ちゃんとのかかわりは十分です。泣いたら抱っこして赤ちゃんの目を見て、「おっぱいあげようね」「おむつ替えしようね」など、少し高めの声でやさしく声をかけて。赤ちゃんも安心し、ママやパパとの絆も深まっていきます。
赤ちゃんは体温調節がまだうまくできないので、1ヶ月健診のころまで室内で過ごしましょう。4月とはいえ寒い日もあるので、暖房を入れて室温が下がりすぎないようにします。ただし、時々窓を開けて空気を入れ換えましょう。湿度は50~60%くらいに保ちます。空気が乾燥しているときは、ぬらしたタオルを部屋に干すなどして加湿しましょう。
【5月生まれ】一人で立っちする子も!
前歯が上下4本ずつ生えてきたら、夕食を食べてから寝るまでの間に歯磨きをして、汚れを落とすようにしましょう。まだ遊び感覚でいいので、自分で磨いてからママやパパが仕上げ磨きをする流れを習慣にするのもいいですね。虫歯の予防には、決まった時間以外に飲んだり食べたりさせないこと、甘いものを控えることも大切です。
また、生後11ヶ月になると、お昼寝が1回にまとまり、その分、夜ぐっすり眠るようになってきます。昼寝が長すぎたり、遅い時間まで寝ていたりすると、夜寝る時間が遅くなってしまいます。昼寝は2時間以内と決め、15時までには起こすようにしましょう。就寝時間を決めて、その40分~1時間前までに入浴を済ませるとリズムが整ってきます。
紫外線は夏だけではなく1年中降り注いでいます。とくに春先から多くなるので、そろそろ紫外線対策を怠りなく。外出するときは帽子やベビーカーの日よけなどで、できるだけ日差しを避けましょう。
また、顔や腕などには、ベビー用日焼け止めをぬることを習慣づけたいもの。外出するときは、麦茶や湯冷ましで小まめに水分補給することも忘れずに。
【6月生まれ】ママやパパのまねが大好き!
このころの赤ちゃんは、大人が「バイバイ」「バンザイ」などと言いながら身振りを見せると、まねをするようになります。くり返すうちに、その言葉を聞いただけで身振りをするようになります。ママやパパの言葉の発音をまねて、ゴニョゴニョと声を出す子も。赤ちゃんが大人の言葉をまねて声を出したら、返事をしてあげましょう。
暖かい日が増えてくるので、公園での外遊びを日課にしましょう。ママやパパに体を支えてもらいながら滑り台で遊んだり、抱っこでブランコに乗ったり。遊具がなくても、芝生の上ではいはい、ベンチで伝い歩きと、体を思い切り動かせます。たくさん遊ぶと食欲が出て、夜はぐっすり。20時ごろには寝かせて早寝早起きのリズムを定着させましょう。
また、このころの赤ちゃんは、はいはいや伝い歩きで動きまわるようになります。目が離せなくなり、ママやパパも疲れがたまりがちです。そんなときは、親子で体を休めて静かに絵本の読み聞かせを楽しんではいかがでしょう。この時期は、赤ちゃんが見慣れたものや日常生活を描いたもの、音の響きやリズムが楽しいものがおすすめです。寝る前のほんのひととき、楽しい絵本タイムを習慣にするのもいいですね。
赤ちゃんの衣服が原因で思わぬ事故につながる場合があります。とくに気をつけたいのは、フードやひもがついたデザイン。ドアや遊具にはさまったり、引っかかったり、引きずられたり、自転車に巻き込まれたりすることがあります。ボタンやレースなどの飾りが引っかかったり、取れて誤飲事故を起こすことも。衣類は安全面にも気をつけて選びましょう。
【7月生まれ】はいはいが上手になります!
上手にモグモグして飲み込めるようになってきたら、離乳食を1日3回にしましょう。栄養の60~70%を離乳食からとるようになります。舌でつぶせないバナナくらいのかたさのものを口の中で左右に移動させ、歯ぐきでかんで食べるのが目標です。そろそろコップで飲む練習もしましょう。最初は浅めの小さい器に少量の飲みものを入れ、ママやパパが器をゆっくり傾けてあげます。
また、このころになると、おすわりがすっかり安定してくるころなので、そろそろ赤ちゃんに合った食事いすに座らせましょう。あごや舌に力を入れるには、足が床についていることが大切です。足がつかないときは、踏み台や足のせ板で調整しましょう。いすが大きいときは、背あてなどで上体を安定させると食べやすくなり、食事にも集中しやすくなります。
9~10ヶ月健診では、はいはいの様子やつかまり立ちができるかどうかを観察します。指先でものをつまめるか、赤ちゃんの両わきを持って抱き上げ、体を急に前に傾けたとき、両腕を前に出してバランスをとろうとするか(パラシュート反射)などもチェック。発育・発達のチェックだけでなく、育児相談や離乳食アドバイスなども受けられるので、積極的に受けましょう。
【8月生まれ】人見知りがピークに!
このころの赤ちゃんは、人見知りがピークになるころです。人見知りが激しいと、ママもパパも困ってしまいますが、まずはしっかり抱っこして安心させてあげましょう。ママやパパが楽しそうに話す様子を見せて、その人がこわい人ではないことがわかると、おさまる場合もあります。発達の過程なので、おおらかに見守ってあげましょう。1歳を過ぎればおさまってきます。
おすわりが安定し、座ったままで横にあるおもちゃを取れるようになります。おすわりの状態から、ものにつかまって少し腰を上げることもできるようになります。運動量が増えるので食べる量が増えてきます。
また、4月も生活リズムを整えて生活習慣を身につけるようにしましょう。はいはいをはじめたら安全に遊べるスペースを作り、いま一度家中の安全チェックをぬかりなくしましょう。体をたくさん動かせるように、天気のいい日は公園や児童館などへ行って遊ぶのを習慣にするのもいいですね。広い空間で自由に遊ばせてあげましょう。
おすわりやはいはいをするようになると、いろいろなものが視野に入るようになり、興味をもったものをつかみ、口に入れたりなめたりするようになります。ピーナッツ、タバコ、ヘアピン、薬、硬貨、電池などの小さなものを飲み込んだり、のどに詰まらせて窒息することも。危険なものは、床から1m以上の高さに置き、整理整頓を心がけましょう。
【9月生まれ】下の前歯が顔を出します!
歯が生え始める子もいます。最初は下あごの中央の前歯が2本生えます。続いて、上あごの中央の前歯2本が生えます。しかし、歯が生える時期は個人差が大きいので、この時期に生えていなくても問題ありません。生える順番が違うこともあります。
また、ママやパパが話しかけると、ジッと口元を見つめたり、一生懸命聞くようになります。「マンマン」「バババ」など声を出すようになる子もいます。これまでは、要求があると泣いて訴えていましたが、「アーアー」などと声を出して、泣かずに訴えるようになります。
おすわりが上手になると、体全体を使った遊びが楽しめるようになります。ママやパパがひざを立てて座り、赤ちゃんをひざに座らせてすねの上を足の甲に向かって「滑り台」、ママやパパと赤ちゃんが向かい合って座り、手をつないで前後に倒れる「ぎっこんばったん」などもおすすめです。おすわりの姿勢でバランスをとる能力も身につきます。
そして、このころの赤ちゃんは、言葉や動作をまねできるようになるころです。たとえば、離乳食を食べさせるときに、「モグモグしようね」と言いながら、ママやパパもモグモグと口を動かすと、赤ちゃんも口元を見て、まねをするようになります。意味はわからなくても、繰り返していくなかで、動作と言葉が少しずつつながり、やがて意味のある言葉になっていきます。
【10月生まれ】ハーフバースデーのお祝いを!
少しの間なら一人でおすわりができるようになります。しかし、最初のうちは、背中を丸めて、前に両手をつく不安定な姿勢なので、倒れて頭をぶつけないように注意して。寝返りが上達し、脚で勢いをつけなくても、腰をひねってクルリと回転できるようになります。
また、この時期になると、胎児のときにママから胎盤を通してもらった免疫がなくなるころで、ウィルス性の感染症にかかりやすくなります。そろそろ突発性発疹などで熱を出す子も多くなります。このころから2歳ごろまでは、よく感染症にかかります。
早寝早起きのリズムを定着させたい時期です。昼間はお散歩や体を使った遊びで活動的に過ごし、夜はおふろで体をよく温め、湯冷めしないように早めに寝かせましょう。夜中の授乳は自然に減っていきますが、赤ちゃんが欲しがったときは、湯冷ましや麦茶を飲ませてから寝かしつけるなどの工夫もしてみましょう。
これまでは主に不快なことを訴えるために泣いていましたが、さまざまな理由や目的があって泣くようになります。「もっと離乳食を食べたい」「好きなおもちゃを取ってほしい」などの要求を訴えるために泣いたりするように。赤ちゃんのしぐさや普段の様子から要求を理解し、解決してあげるようにしましょう。
6~7ヶ月健診では、おすわりや寝返りなどの様子をチェックします。ただし、個人差が出始める時期で、寝返りはしなくても心配ありません。手の機能、人見知りやおもちゃへの興味なども診ます。育児の心配など気になることを相談することもできます。6~7ヶ月健診を実施していない自治体では、自費になりますが、医療機関で個別に受けられます。
【11月生まれ】いよいよ、離乳食がスタート!
早い子は寝返りを始める「生後5ヶ月」の赤ちゃん。腰をひねって脚を交差させ、その勢いで体を回転させますが、下側の腕が抜けなくなったり、うつぶせからあおむけに戻れないこともあるので、そばで見守りましょう。脚の力が強くなり、ひざの上に立たせるとピョンピョンと跳ねます。
寝返りがまだできない赤ちゃんも、遊びの中で自然にコツをつかんでいきます。うつぶせで遊ばせたり、手の届きそうなところにおもちゃを置いて動きを誘ったりしてもよいでしょう。途中まで回れても途中で腕が抜けなくなってしまう場合は、腰をそっと押して動きを助けてあげましょう。そのうちにコツがつかめるようになります。
そろそろ離乳食を始めます。生まれたばかりの赤ちゃんは口の中にものを入れると、舌で押し出す反射があります。この反射が残っているようだと、スプーンで食べるのは難しいので少し様子を見て再チャレンジを。生後6ヶ月の間には始めましょう。
まずは、トロトロ状のものを飲み込む練習をします。1日1回、なるべく午前中の授乳の時間を離乳食にあて、10倍がゆをなめらかにすりつぶしたものから始めます。初めて食べさせるものは1さじから始め、徐々に増やします。自分で離乳食を取り込み、唇を閉じて舌で奥に移動させ、飲み込むことが目標。皮膚やうんちの様子をみながら、いも、野菜、絹ごし豆腐などの裏ごしも試していきましょう。この時期は、食べる量はあまり重要ではありません。離乳食のあとのおっぱい・ミルクは欲しがるだけ飲ませてあげましょう。
【12月生まれ】あやされるとよく笑います!
いつも世話してくれるママやパパを特別な人として認識するようになります。このころの赤ちゃんは、あやされると声を上げてよく笑いますが、ママやパパにはとくによく笑顔を見せたり、あやされなくても自分からほほえみかけるようになります。
また、このころの赤ちゃんは、盛んに指しゃぶりをします。指だけでなくこぶしごと口に入れたり、自分の足を持ってなめる子もいます。これは、なめて自分の体を確かめる遊びの一種です。「汚いから」とやめさせたりせず、存分にやらせてあげましょう。
生後4ヶ月ごろになると、首がしっかりとすわってくるので、両わきを支えた赤ちゃんをママやパパのひざの上に乗せて揺らしたり、「たかいたかい」をしたりして、体を使った遊びが楽しめます。また、おんぶもできるようになるので、赤ちゃんが甘えて泣いてもかまってあげられないときは、おんぶをして用事をすることができます。
そして、手に触れたものをつかんで口に持っていきます。手の届く範囲にあるものが安全で、飲み込む危険のないものかどうか確認しましょう。テーブルの上なら届かないと思っても、垂れていたコードを引っ張って湯沸かしポットが倒れ落ちることもあります。赤ちゃんの目の高さから部屋を見回し、危険なものは片付けましょう。
満開の桜が春本番を告げ、さわやかな陽気に心はずみます。お散歩に出られる赤ちゃんは、春の息吹をたっぷり味わえるといいですね。
(文:たまひよONLINE編集部)
参考:『1月生まれの赤ちゃんガイド』(ベネッセコーポレーション刊)他
●赤ちゃんの発達には個人差があり、必ずしも記事どおりでない場合もあります。