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【近畿日本ツーリストのママ社員に聞く】乳児連れの旅行:やっちゃダメ3カ条

更新

夕日のビーチで遊んで子供たちと幸せな家族
Nadezhda1906/gettyimages

今回のテーマは「小さな子どもと一緒の旅行」についてです。
「たまひよ」アプリユーザーに聞いた悩みとともに、近畿日本ツーリスト ブループラネットで国内旅行の企画を担当しているママ社員にアドバイスいただきました。

何もかも不安な初赤ちゃん連れ旅行

最初にみんなの悩みをご紹介します。

「赤ちゃん連れは初めてなので、何もかも不安しかない」(くろ)

「生後何ヶ月くらいから、長時間のお出かけや旅行に行っていいのかを教えて欲しい」(そー4m)

「長時間のチャイルドシートに月齢の浅い子どもがどれほどストレスを感じてしまうのかが心配」(よしあか)

「赤ちゃんを連れての遠出の経験がないので、なかなか想像がつかないです。何分おきに休憩がいるのか? 車内の温度はどうするといいか? 夏の注意点は何か? 自分たちのペースや疲れではなくて赤ちゃんのペースを優先することに気をつけたいです」(はるみ)

「急な発熱の際に、市販の風邪薬を飲ませてもいいの? 母子手帳、健康保険証、お薬手帳以外に旅行先に持っていた方がいいものはあるの?」(chocola)

「旅先でのぐずりや宿泊先での夜泣き、もし旅先で子どもも体調が優れなくなったらどうしたらいいのか…」(むっ)

「調乳のためのお湯が欲しい時にどうしたらいいかわからない。ケトルを抱えていくべき?」(かえる)

「旅行中の哺乳瓶の雑菌について知りたい」(ゆう)

「飛行機の中でぐずった時の対処法は?」(あや)

「飛行機での耳抜きの方法」(ゆう)

いろいろな悩みがありますね。赤ちゃん連れの旅行で、知っておきたいこと、持っていくべきもの、もしもの時の対処法などについて、近畿日本ツーリストの先輩ママにお聞きしました。

時間と心に余裕をもって思い出深い旅行を

「赤ちゃんとの旅行は何かと心配が尽きませんよね。私も小2の娘と1歳の息子がいるので、自身の経験も踏まえてお答えいたします。

初めての旅行は首が据わる生後3ヶ月頃から、移動手段は車がおすすめです。家族のペースで気兼ねなく移動・休憩ができ、空調管理がしやすく、荷物が多くても動きやすいからです。

お出かけ前に授乳を済ませ、車で2時間程の範囲からがよいでしょう。
車内でお昼寝してくれるのが理想ですが、もし泣いてしまった時は、お気に入りのおもちゃであやしたり、子ども向けの音楽を流したりしながら、こまめに休憩を挟みましょう。

泣いているからといって、運転中にチャイルドシートから降ろすことは、とても危険なので絶対にやめましょう。

電車移動で新幹線や特急を使う場合、確実に座れる指定席を予約しておきましょう。
座席は荷物スペースの広い最前部か最後部がおすすめです。おむつ替えのためや、ぐずってあやす際にすぐに移動できるのも利点です。

特にベビーカーやキャリーケースを持ち込む場合、利用車両の荷物棚のサイズを事前に確認しておきましょう。
乗り継ぎが多いと移動も大変なので、あえてベビーカーは置いていき、抱っこ紐で移動するのも一つの手です。その際、旅先でベビーカーのレンタルがあるか調べておくといいでしょう。

また、事前に宿泊先へ荷物を送ったり、駅のエレベーターの位置を確認したりしておくとスムーズです。

飛行機を使った旅行は近場のおでかけに慣れてからが安心です。
途中で降りたり立ち歩いたりできない機内では、泣き止まなかったらどうしようという不安が常に付きまとうので、座ったままでも泣き止む手段があるかどうかがポイントです。
我が家は子どもが1歳ごろに飛行機デビューをしましたが、気を引くアイテムを複数用意して、あの手この手で乗り切りました。
時間稼ぎができて、音が鳴らないアイテム(1粒ずつつまんで食べられるおやつや、シール・仕掛け絵本など)がおすすめです。さらに内緒で用意しておいた初めて見るおもちゃや絵本があるといいでしょう。耳抜きには授乳が効果的です。

ホテル選びの際は、以下のことを確認しておくと安心です。
・靴を脱いで寛げるお部屋か
・温泉(大浴場)は赤ちゃんも利用可能か
・脱衣所に赤ちゃんを座らせておく椅子やおむつ替えのベッドがあるか
・食事会場は個室か、または赤ちゃん向けの設備があるか
赤ちゃんを歓迎しているホテルを選ぶと、パパ・ママも気兼ねなく過ごせるでしょう。

おすすめの持ち物は大判ガーゼです。
1枚あると、肌寒い時の羽織や授乳ケープ、ホテルでは掛布団代わりにもなります。使い慣れたものが肌に触れていると赤ちゃんも安心して眠れるはずです。

調乳用のお湯は、ホテルや飛行機で用意してくれるので、事前に相談しておきましょう。
哺乳瓶の除菌をしてくれる施設もありますが、使い捨て哺乳瓶を使うのも手です。その際は、赤ちゃんが抵抗なく飲めるように、事前に慣らしておくと安心です。

旅先では赤ちゃんの体調を最優先で行動しましょう。
周辺に医療施設があるかどうかを確認し、万が一の時を考えて旅行先を選定しましょう。
健康保健証・医療証はお忘れなく!
また、赤ちゃんが飲める市販薬は限られているので、薬は親の判断で飲まさずに、困った時はかかりつけ医や周辺の医療施設に相談してください。

予定の詰め込み過ぎは赤ちゃんだけでなく、パパ・ママの負担も増えるので、のんびりしたプランニングを心掛けましょう。

気を付けることはいろいろとありますが、心配のし過ぎは禁物! せっかくの旅行が憂鬱なものになっては本末転倒です。
時間と心に余裕をもって、我が子との家族旅行を楽しみましょう! 数年後に振り返った時に、きっとかけがえのない想い出になるはずです。
子連れ・赤ちゃん連れ・妊娠中におすすめの旅行などの参考に
(株式会社近畿日本ツーリストブループラネット 林 みづ希さん)

「乳児連れの旅行:やっちゃダメ3カ条」

1.予定の詰め込み過ぎや、親の判断で薬を飲ませてはダメ! 赤ちゃんの体調最優先!
2.泣いていてもチャイルドシートから降ろしちゃダメ! 運転中はこまめに休憩!
3.心配し過ぎはダメ! せっかくの家族旅行を楽しもう!

まずは近場からならしていき、各家庭にあった旅行スタイルを見つけられるといいですね。
(取材/文・メディア・ビュー 橋本真理子)

お話を伺った方 林 みづ希さん

PROFILE
株式会社近畿日本ツーリストブループラネット 営業企画部勤務。入社14年目。自社サイトコンテンツ制作・Web販促業務を経て、産休・育休取得後、現在は国内旅行商品の企画・販促業務に従事し、主に北海道・沖縄エリアを担当している。

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2023年6月の情報であり、現在と異なる場合があります。

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