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強く、やさしく、かっこよく。孫が自慢できるようなじいじ・ばあばになりたい【北斗晶・佐々木健介夫妻「初めての孫を迎える」インタビュー】

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「抱っこって、こんな感じだっけ?」と、抱っこの練習する佐々木さん。その姿を見て北斗さんもニッコリ。

2022年、長男・健之介さんが女子プロレスラーの凛さんと結婚。2023年2月には第1子妊娠が発表され、今夏、初めての孫が誕生する北斗晶さん・佐々木健介さん夫妻。孫を迎える今の気持ち、息子夫婦との関係性、そして互いが目指す祖父母像とは。じいじ・ばあばデビュー直前のお二人に、今だけの特別な想いを語っていただきました。

エコー写真に「え!? これ何?」。すぐには理解が追いつかなかった

「孫に『カッコいい』と思われるじいじ・ばあばになりたい」と語る北斗さん&佐々木さん。

「孫ができた」ーそう報告を受けたときの喜びは何ものにも代え難いはず。北斗さんと佐々木さんにその瞬間の状況を訊ねてみると、2人は顔を見合わせて「ムフフフ」と、意味ありげに含み笑い。

北斗さん(以下敬称略):長男は高校卒業後からカナダで暮らしていて、考え方がちょっと欧米っぽいんです。だから私たちにサプライズ発表しようと思ったみたい。「衝撃映像」とかでよくあるでしょ、プレゼントを開けたら「もうすぐおじいちゃん・おばあちゃんになるよ!」ってサプライズメッセージが入っているとか。そういうのがやりたかったみたいで、長男と嫁の凛ちゃん、次男の3人でビデオを仕掛けていたんですって。私はそれを知らずに仕事から帰宅したんだけど、その日はちょっと頭にくることがあって、「おかえり」と言われた次の瞬間から「あのヤロー、ふざけやがって」って悪口を言い始めちゃった(笑)。

佐々木さん(以下敬称略):せっかく息子たちがビデオに撮って残そうと思っていたのに、台無しにしちゃって……。

北斗:悪いことしちゃったな。結局ビデオを止めて、普通にエコー写真を見せてくれました。自分にも出産経験があるからエコー写真だってわかっているのに、私は「え!? これ何?」と言っちゃった。

佐々木:俺は後から帰宅したら、息子から「ちょっと座って」と言われて。「何かな?」と思いながらテーブルについたら、「子どもができた」って。一瞬、言葉が出なくて、「え? え!? ええ〜っ!」。言われていることはわかっているんだけど、すぐには理解できませんでした。

北斗:あまりにデカい声出したもんだから、愛犬のブルドッグたちが怯えていたよね(笑)。でも息子も凛ちゃんもニコニコ、幸せそうでした。

佐々木:2人、同じ顔して笑ってたね。

北斗:長男は結婚するのも早かったけれど、まさかこんなに早く授かるとは思っていなかった。自分たちが55才・56才でじいじ・ばあばになるなんて、もうびっくりです。

離れて暮らしているから、今は“ワクワク”よりも“ハラハラ”

仕事の合間に見つけたクソガキTシャツ。まだ生まれていない「孫への初めてのプレゼントがコレって最高でしょ?」(北斗さん) 画像提供/凛オフィシャルブログ「Rin Life」

その後、コロナ禍が落ち着きを見せ始めたこともあり、長男は再びカナダへ。妻の凛さんも4月に日本を発ち、夫婦2人でのカナダ暮らしがスタートしました。

北斗:凛ちゃんのおなかはどんどん大きくなっているはずだけど、私たちはそれを見ていない。だから現時点では、もうすぐ孫が生まれるという実感があまりないというのが正直なところ。そばにいられないぶん、ちょっと実感が薄いのかもしれません。

佐々木:俺はずっとワクワクしているよ。早く抱っこしたいな〜って。ただ、息子たちが生まれるときのワクワク感とはちょっと違うかも。息子たちに対しては「ちゃんと育てて大きくしてあげないといけない」という責任感が強かったけれど、孫に対してはそういう気持ちよりも楽しみのほうが多い気がします。育てるのは親たちであって、俺たちはかわいがり倒したい、みたいな。

北斗:私の場合は、今は孫どうこうより凛ちゃんのことばかり心配しています。ホームシックになってもすぐには帰って来られないし、妊娠中でホルモンバランスが変わったり体が自由に動かせなくなったりするし、医療システムも日本とは違う中で初産を迎えるわけだし。あんな大きな体して不安になったり泣いたりしているかもと思うと、心配で心配で……。

佐々木:でも、凛ちゃんはよく息子と遊びに行った写真とか送ってくれるよね。

北斗:そうだね。この間も心配で凛ちゃんにLINEで「どう? 大丈夫?」と送ったら、「楽しいです!」と返ってきたし。とにかくたくましい。たいしたもんですよ。英語ができないのにカナダに渡って初めての出産を迎えるなんて、本当に勇気があるなと感服します。

息子夫婦と孫は自分たちとは別の家庭。その巣を荒らしちゃダメ!

カナダに出発前の凛さんとアカチャンホンポへ。「久しぶりに見る育児グッズは昔よりずっと進化していてびっくり」(北斗)画像提供/北斗晶オフィシャルブログ「そこのけそこのけ鬼嫁が通る」

「もちろん、孫の誕生はとっても待ち遠しいんだけどね」と、北斗さんはやさしく笑います。そんなまだ見ぬ孫に想いを馳せるとき、思い出されるのは自分たちが親になったときのこと。

北斗:私は格闘技をやっていたから、いつもいつも神経を尖らせていました。姪っ子がちょこちょこ寄ってきても「あっち行ってなさい」みたいな感じで(笑)。でも、我が子が生まれたらとてつもなくかわいかった。「この世にこんなかわいいものがあるのか」って。

佐々木:子どもたちが小さい頃は、歩いているだけで「危ない、危ない」って心配していたもんね。

北斗:そうそう。でも、そんな愛する我が子もいつかは巣立っていくわけで。長男が23才で結婚して、24才でパパになるということには不思議な感覚を覚えます。でも逆に、早いうちに孫が生まれてくれるから、孫の成長を長く見ていられるという楽しみもありますよね。孫の成人式や結婚式も見られるかもしれないし。

佐々木:今なら2人とも働いているから、孫のためにお金も使えるし。若い頃は自分のためにあれこれ買いたいものがあったけれど、もう今はそんなに物欲もないから、孫のためにお金をじゃんじゃん使っちゃうと思う(笑)。

北斗:あとは体力的にも。どこかに連れて行ってあげたい、孫に何かしてあげたいというときに、私たちが健康で動けるうちならできることが増える。私たちにとってもありがたいことだなと思います。

じいじ・ばあばにとって孫は無条件に愛しい存在。かわいい孫、その親である息子夫婦と良好な関係でいるために、心がけたいことがあると話します。

北斗:第一に息子ファミリーを尊重することを忘れずにいたいと思います。長男が巣立ったことで、私たちは“家族”だけど“家庭”ではなくなった。息子夫婦には自分たちの家庭=巣があるわけだから、私たちはその巣を荒らさないようにしなきゃいけないと思っています。子どもに対する最終決定は親が下すべきだと思うから、息子たちから「どうすればいいかな?」と相談されない限り、私たちは口出しや下手なアドバイスはしないようにしたいですね。

佐々木:そうだね。俺も息子夫婦にちゃんと確認しようと思う。「(孫を)買い物に連れて行っていい?」「何か食べに連れて行っていい?」って。

北斗:あとは、じいじ・ばあばになっても自分の人生を大切にしていくことが大事なんじゃないかなと思う。そのほうが「孫、孫」って没頭しなくて済むだろうし。もちろん「孫が生きがい」というのもとても素敵だとは思うけれど、やっぱり命ある限り自分の人生でもあるわけだから。それに、自分の人生を持っている人ってかっこいい! 私、かっこいいばあばになりたいんです。

佐々木:俺もかっこいいじいじになりたいなあ。

北斗:強く、やさしく、かっこよく。孫から「この人たちは僕・私を守ってくれる」と思われる人でありたい。祖父母参観とかで「あのおじいちゃん・おばあちゃん、誰?」って言われるくらい、孫が自慢できるくらいかっこよくいたいですね。

佐々木:そのためにはもう少し体を鍛えていかないとな。よし、頑張ろう!

育休ならぬ“おば休”を取得して、いざカナダへ

孫が生まれることに「まだ実感が湧かない」という北斗さんに対して、佐々木さんは「俺はワクワクしてる!」

凛さんの出産予定日まであと少し。このタイミングで2人はある決断を下しました。

北斗:私、“おば休”=おばあちゃん休暇を取ることにしました! 2カ月くらい仕事を休ませてもらって、カナダに行く予定です。お産は、いつどうなるかわからない。息子が仕事でいない時間だと、英語ができない凛ちゃんは1人で困っちゃうと思うから、出産前から行ってサポートしようと思っています。だけど、ちょっと恐れていることもあって……。

佐々木:日本に戻って来るときね。

北斗:そう。長男がカナダに留学するときも一緒に行ったんだけど、息子を1人残して帰国するとき、客室乗務員さんに「大丈夫ですか?」ってタオルを渡されたくらい、私は大号泣しちゃって。

佐々木:成田に着いて車で家に帰るとき、俺が「うぅ……」って泣いたら「泣いてんじゃねえよ!」とか言ったくせに、結局2人で泣きながら帰ったもんね。

北斗:だから孫を見たら、かわいすぎて連れて帰りたくなっちゃうんじゃないか……それが怖い。長居は禁物と思っています。

佐々木:どうなっちゃうんだろうね。俺も途中でカナダに行く予定だけど、抱っこしたら交代できなくなるかもしれないよ。「まだいいよ」って。

北斗:病院のシステムが未知だから、生まれてすぐ会えるのか、退院する日に会えるのかわからないけれど、初めて会ったら絶対号泣しちゃうね。

佐々木:俺たち2人とも涙もろいから大変だよ(笑)。

北斗:でもまずは「凛ちゃん、ありがとう!」になるだろうね。出産はやっぱり凛ちゃんが一番大変だから、「孫に会わせてくれてありがとう」と、ちゃんと伝えたいと思います。息子に対しては……褒めることもないけど。

佐々木:健之介、頑張れ〜(笑)。息子には「育児も仕事もこれから頑張れよ」ってことだよね。

北斗:そうだね。とにかく、無事に生まれてきてくれることを一番に願いながら、行ってきます!

お話/北斗 晶さん、佐々木健介さん 撮影/てんてん スタイリング/桝田由美(北斗さん分)、下畑るみ(佐々木さん分) ヘア&メイク/東上床弓子 取材・文/本木頼子、たまひよONLINE編集部

「今は想像にしか過ぎないけれど……」と言いながらも、これから孫を迎える“今”の気持ちを率直に語ってくれた北斗さん&佐々木さん。7月下旬には息子夫婦のサポートのために、いよいよ北斗さんがカナダへ向け出発します。「たまひよ」では、孫が生まれたあとのお2人の様子も取材してお届けする予定。どうぞお楽しみに!


(プロフィール)
北斗晶さん(ほくとあきら)
PROFILE
1967年生まれ、埼玉県出身。1985年、女子プロレスラーとしてデビュー。1995年にプロレスラーの佐々木健介さんと結婚し、1998年に長男、2003年に次男を出産。2002年に女子プロレスを引退後は、夫のプロレスマネージャーとしてセコンドにつき活躍。その後、主婦タレントとして多くのテレビ番組などに出演し、歯に衣を着せぬ発言で人気を博す。また、料理・裁縫を得意とし、テレビ番組や雑誌などでその腕前を披露している。


佐々木健介さん(ささきけんすけ)
PROFILE
1966年生まれ、福岡県出身。1986年、後楽園ホールにてプロレスラーとしてデビュー。以降、数多くのタイトルを獲得。2003年にフリーランス宣言した後は、各団体にフリーとして参戦。幅広い活躍を見せ、2004年度プロレス大賞 MVP、2005年度年間最優秀ベストバウト賞を受賞。2014年の引退後は“恐妻家”タレントとして人気を集め、リング上での厳しい表情からは想像できない優しい笑顔を振りまいている。


●記事の内容は執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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