アラフォーはスキンケア難民世代?! プロが指南する大人のスキンケアの「きほんのき」
アラフォー、それは、顔のたるみ、シワ、乾燥が気になり始めるお年頃。30代と同じケアでいいのか?アラフォー世代は、どんなスキンケアをしているのか、口コミサイト「ウィメンズパーク」のママの声をお届けするとともに、ヘア・メイクアップアーティストの広瀬あつこさんに、基本のスキンケアについてアドバイスいただきました。
どんなスキンケア商品を使っているの?
まず、ママたちの使用している基礎化粧品とスキンケア方法について紹介します。
■極潤の乳液と
「乾燥肌の敏感肌です。『極潤』のエイジングケアシリーズの乳液とオールインワンクリームを使っています。かなりしっとりしていいと思います。化粧水は『松山油脂』のグリセリンフリーのサラサラの化粧水を導入液がわりに使っています」
■ミノン
「ドラッグストアで買えるものでは、ミノンが私はダントツです!保湿力がかなりよいです」
■乾燥時期は無印のホホバオイル
「『白潤』と『極潤』を愛用しています。プチプラなのになかなかいいんです。乾燥の時期は、化粧水に『無印』のホホバオイルを少し混ぜて使います」
■10年近くアルビオンを愛用
「かれこれ10年近くクレンジング~美容液までアルビオンです。好きな化粧品を買うことが働くモチベーションです」
■dプログラム
「香料が苦手なので、『資生堂dプログラム』のバイタルアクトを使っています。とろみがある化粧水です」
■アテニアの化粧水を2本使い
「化粧水は、『アテニア』のホワイトニング化粧水としっとり化粧水(紫のボトル)2本使いしています」
■エリクシールの乳液がお気に入り
「乳液が好きなので、それに合わせて化粧水も『エリクシール』のも。プチプラでもなく高めでもない中間ですかね。プチプラは可もなく不可もなくですが『エリクシール』はそれなりの効果は感じます」
■ちょっと贅沢ですがドモホルンリンクル
「『ドモホルンリンクル』を使い始めて丸1年経ちました。私には贅沢なのですが肌の変化を実感しているからやめられな~い。困ったもんです」
■ドクターコスメ
「ここ1、2年は湘南美容クリニックの『MEDISPA』シリーズを使っています。ヒト由来幹細胞が含まれているのとドクターズコスメに興味があったので…毛穴も引き締まって調子がいいと思います」
■クレド・ポーボーテは手放せない!
「化粧水など基礎化粧品は、資生堂の『クレ・ド・ポーボーテ』です。化粧水はこれ1本で、かなりのエイジング効果で、これだけは絶対にやめられないです」
■SK II
「ずっとSK IIアロマ的要素はないけど、信頼できる品質かと思います」
正しいケアをしないと無駄になることも、スキンケアの基本のき
化粧品はどんなものを選べばいいのか、また効果的な使用方法など、ヘアメイクアップアーティストの広瀬あつこさんにアドバイスいただきました。
「以前とはお肌が見違えるようにキレイになった60代の方に、何を使っているのか聞いたところ、高級化粧水と石鹸の2品だけと教えてもらったことがあります。また、オールインワンでキレイになった70代の方も身近にいます。なので、一概にたくさん化粧品をつければいいというものではないのかもと思ったりします。私自身も毎日クリームをつけると、かえって肌が疲れてしまう時があるので、毎日はつけていません。夜はブースター・導入液と美容液で終わることもあります。
ママの声を拝見すると、みなさん、『これは!』というスキンケア化粧品に出会っていてハッピーな感じがしますね。
ただ、クレンジングや洗顔については、特にコメントになかっただけなのかもしれませんが、重きを置いている感じは、もしかしたら少ないかもしれませんね。
クレンジング洗顔は、例えば、お料理をする際のお鍋のようなもの。キレイな状況じゃないと、味が混ざって思っていた味にならなかったり、不衛生だったりしますよね。お肌には自浄作用もあるし、お湯洗いでももちろんいいのですが、メイクや日焼け止めを塗るのであれば、洗顔とクレンジグは、大事にしていただきたいと思います。
朝の洗顔も大事です。前日のメイクの洗い残しがあるだけでなく、その日の体調や何を食べたかでも肌の調子が変わります。私は、毛穴の酸化臭や油分、詰まりが気になる時は、朝でも部分的にクレンジングをして洗顔をします。洗顔後のほうがスキンケアの浸透がよくなって、ファンデーションのノリもいいし、メイクのもちもよくなります。
夜は、お風呂上がりのスキンケアとお風呂でしっかり温まることは大事ですね。体が温まると、ひと汗かいて毛穴の奥の汚れが落ちることと、血行がよくなることで化粧水や乳液などのスキンケアの浸透力がよくなるからです。ただし、ここで注意したいのが、お風呂上がりは、肌の保湿成分を洗い流してしまっていて、水分も蒸発しやすく、とても無防備な状態ということです。水分の蒸発を最小限にするために、いつも最初につけるスキンケアを湿度の高い洗い場で体を拭いたらその場所でつけてしまう、もしくは湯船に入った状態でスキンケアしてもいいと思います。ほかに、バスオイルを湯船に入れて、全身美容もオススメです」
(お話/広瀬あつこさん)
スキンケアの注意ポイント
広瀬さんにスキンケアの際によくやりがちなNGポイントを教えてもらいました。
ゴシゴシ洗いには注意して
肌は張り替えのきかない革製品のようなもの。ゴシゴシ洗ってしまうと、傷ついてしまいます。もちろん修復はするのですが、肌が生まれ変わるのに3年の年月が必要と言われていますから、優しく、大切にお手入れを。
マッサージする時は、必要以上に肌は動かさないのが◎
下がったお顔をピンとさせるためにスキンケアしながらのマッサージは必要以上に肌を動かしてしまい逆効果になることも。目尻や頬の位置、口角など下がってきてしまうので元の位置に戻るよう下から上にお肌を持ち上げるのはいいのですが、動かしていい範囲があります。例えば、ほうれい線が気になるならその線が消えたところまで。それ以上引っ張ると膨らんだ風船のように皮が伸びてしまい戻った時にかえってシワになってしまうので気をつけましょう。シワの中にスキンケアを入れる時は優しくそのシワをピンと優しく伸ばして塗ると効果がきちんと届きます。
ウォータープルーフタイプを使った際は、しっかりとレンジグと洗顔を
これから夏にかけて、UVカット効果がある化粧品を選ぶことが増えます。ウォータープルーフなどのファンデーションを使う人は、しっかりと落ちるクレンジングと洗顔を使って。
スキンケアは手を抜けば乾燥やシワの原因になるし、やりすぎも肌の負担になるのですね。自分の肌と向き合って自分に合ったケアを心がけることが大切なのかもしれません。
(取材・文/メディア・ビュー 酒井範子)
※文中のコメントは「ウィメンズパーク」(2022年1月末まで)の投稿を再編集したものです。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
※記事の内容は2022年6月の情報で、現在と異なる場合があります。
広瀬あつこさん
PROFILE)
ヘア・メイクアップアーティスト。誰でも簡単にきれいになれるメイク&美容テクニックを教えてくれると、女性誌などで人気。女優から人気モデル、美容家までヘアメイクの指名も多い。著書に『スマイルメイク −5歳で引き寄せ力アップ!』(世界文化社)がある。2児の母。