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「うっせえ!」「バカ!」「クソ!」子どもの乱暴な言葉遣いどう注意してる?

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自宅でソファに座っている娘に叫ぶ怒っている母親
Prostock-Studio/gettyimages

成長するにつれてと乱暴な言葉遣いをするようになる子どももいます。そんな子どもたちの現状について口コミサイト「ウィメンズパーク」のママたちの悩みの声を集めてみました。現役小学校教諭のアドバイスもあるので参考にしてみませんか。

■何度注意してもなおらない
「小2の反抗期なのか発達の問題なのかわかりませんが私に対して『バカクソブーブー』と豚の鳴き声で挑発し『ぶた!』などと言うように。私が息子の悪いところを注意し、言い返す時に言います。けれども父親には言いません。乱暴な言葉も言うようになり、きつく叱っても何度やめるよう言っても効果はありません」

■語尾が荒くなってきた
「我が家も3学期になって言葉遣いが悪くなっています。『うっせぇ』の歌とか大好きだし、悪い言葉がかっこいいみたいに思っているのか…『バカクソ』といった単語を使うわけではないのですが『はぁ? うっさいし』とか『もうほっといてウッザッ』とか語尾が荒く、中学生かっていうような低めの抑揚でにらんでくることが増えました。こっちもヒートアップして悪循環です」

■気持ちの折り合いがつかない時に乱暴な言葉に
「うちの小1娘が最近、私に対してだけに乱暴な言葉遣いをするように。きつく叱った時の捨てゼリフみたいな感じで使います。娘としては納得いかなかったり、気持ちの折り合いがつかなかったり、でも自分が悪いし言い返せず…みたいな時です。外では驚くほどの猫かぶりだし、父親にもなく祖父母にもなし。私だけです。ただ『死ね』とかは言わないし使っちゃいけないとわかっているようです」

■友人の子どもがひどい言葉遣いをするように
「ママ友の子どもが言っているのを目撃。小2男子がお母さんに向かって『この役立たずが!』や『お前はバカか?!』と言っていて私は目が点になりました。『いつもあんな感じなの?』と聞くと『最近言ってくるんだよ~むかつくよね~反抗期かな?』とママ友は言っていました…」

乱暴な言葉遣いをした時、どうする!? 子どもとの向き合い方とは

乱暴な言葉遣いをする子どもに対する向き合い方について、現役小学校教諭の景山功一さん 堀川紘子さんに具体的にアドバイスいただきました。

「子どもたちは親との関係より友だちとの関係を大切にしはじめるようになると、友だちとの会話のテンポが楽しいと感じ、コミュニケーションを深める中で、くだけた言葉遣いになっていることが多いですね。
乱暴な言葉を使うようになる原因として考えられるのは、誰かの『真似』なのかもしれません。好きなアイドルや芸人さんなどテレビ、友だち、きょうだい、家族の影響など様々です。

子どもたちは、社会とのつながりが広がり、深くなればなるほど影響を受けます。プラスの影響を受けることもあれば、親御さんからするとマイナスと思われる影響もあります。特に会話でのやり取りが成立し、人とのコミュニケーションが増える学童期には、生活する中でいろいろな言葉遣いと出会います。友だち同士での会話の中で乱暴な言葉遣いになっていることがあります。軽い気持ちでその言葉を使っていたり、冗談のつもりで乱暴に話していたりと、会話している子どもたちの内心はわかりませんが、表面上楽しく会話しているように見えます。しかし、友だち同士との会話から一歩外の世界に出れば、友だち同士では通用すること(乱暴な言葉遣いでも大丈夫)も通用しなくなります。そして、乱暴な言葉遣いは人を傷つけることを子ども自身に気づかせなくてはいけません。

気になる言葉遣いをした時は、『その言葉を聞いて、私はとても傷つくよ』というアイメッセージを子どもたちに伝えてほしいと思います。
ただし忙しい時には、子どもの言動に対して親がイライラしてしまう場面もあると思います。子どもに対して感情的に叱ると、子どももまた言い返して、終わりの見えないループに陥ってしまいます。落ち着いて話せる雰囲気になった時に、言葉遣いのことや最近困ったことはないかなど子どもと話し合ってみましょう。

乱暴な言葉は人を傷つけますが、優しい言葉は人を助けたり困った時に手を差し伸べたりしてくれることを子どもたちに伝えてほしいと思います。そのために、大人がモデルにあることが大切です。子どもたちの身近にいる家族を中心に、学校の先生たちがモデルとなり、問題を解決する姿を見せられるといいですね」

乱暴な言葉遣いを注意する時のポイント

1.「ここまで言ったら、私は怒ります」という基準を示すことも大事

子どもが乱暴な言葉遣いで家族に言い返してきた時や、子どもが乱暴な言葉を使ってきた時には、大人がまずは深呼吸(もしくは少し距離を取る)。そして、子どもが落ち着いてから、子ども側の事情を聞いてあげてください。また、注意したりする時には、「親は大人だけど、言われたら傷つくこともある!」という意思表示をすることが大切。なんでも許すわけではなく、「ここまで言われたら、私は怒ります」という基準を示しておくことも大切です。

2.何か子どものことで気になることはないか学校に尋ねる

乱暴な言葉遣いになったきっかけは、原因が友だち関係や学習面といった悩みや心の荒れかもしれません。一概に断言することはできませんが、家族関係に悩んでいたり、学習面の困りから乱暴な言葉遣いになっていたりする可能性も。学校でも同様のサインを出していることもあるので、担任の先生に相談してみるのも一つです。

子どもは成長とともに憎まれ口や乱暴な言葉遣いをすることも。親としては悲しい気持ちになりますね。その時の気持ちやその言葉が人を傷つけることはきちんと子どもに伝えることは大切ですね。
(取材・文/メディアビュー 酒井範子)

景山功一さん

教師歴23年。L D等通級指導教室担当。子どもや保護者の悩みにターゲットをあてた、「どうすればできるか」「自信ややる気につながるか」を追求している。

堀川紘子さん

教師歴11年。特別支援教育デザイン研究会・委員。情報モラル教育の研究が専門。「ネット社会の歩き方」の教材開発やテキスト作成,実践発表などを行なっている。

※文中のコメントは「ウィメンズパーク」(2022年1月末まで)の投稿を再編集したものです。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
※記事の内容は2021年5月の情報で、現在と異なる場合があります。

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