食べられるのはおにぎりだけですが成長してます【わが子の偏食、どうしたら?】
●【8月31日は野菜の日】もっと野菜を知ってほしい!もっと食べてほしい!
全国青果物商業協同組合連合会をはじめとする9つの関係組合によって、1983年(昭和58年)より8月31日は「野菜の日」に制定されました。
この日が選ばれたのは「や(8)さ(3)い(1)」の語呂合わせから。「もっと野菜のことを知ってほしい」「野菜をたくさん食べてほしい」という想いが込められた日です。
幼稚園や保育園への入園をきっかけに収まっていくことも
「野菜をたくさん食べてほしい」とは、多くの親がわが子に対して抱いている願いなはず。ところが多くの子どもは野菜が苦手なものですよね。苦みやクセのある味が子どもに食べにくいのもわかるのですが…。野菜以外にも「あれは嫌い」「これも食べたくない」と拒否する子どもの好き嫌いは親の悩みのひとつでしょう。
口コミサイト『ウィメンズパーク』で子どもの好き嫌いについてリサーチしてみました。
「2才0カ月の娘が野菜嫌い、偏食で困ってます。離乳食の時からサツマイモ、カボチャなど子どもが好きそうな野菜も食べず、トマト、人参などの赤い野菜、ブロッコリーなど緑の野菜も形のままでは食べません。
何とか野菜を食べさせくて、ミートソースパスタやキーマカレー、野菜スープ(圧力鍋で茹でてペースト状にして牛乳を混ぜたもの)などを出すと割と食べてくれます。
牛乳好きなのでホワイトソースでクリーム煮にしてハムやタマネギやすりおろした人参、キノコを混ぜたり、マッシュポテトと混ぜてグラタンにしたり、何とか食べさせようと日々頭を悩ませています」
「2才1カ月ですが偏食です。うちの場合は、
・好奇心は旺盛なようなので、お箸を使わせてみると「つかめたー♪」と嬉しそうで、ほめてあげるといつもより多めに食べてくれることも
・野菜ふりかけ等『野菜』と名のつくものは使ってみる
・鶏ひき肉にキャベツや青菜を刻んだものを混ぜて、餃子の皮で包んで焼く
・ハンバーグに野菜混ぜる(うちはピーマンとミニトマト混ぜてます)
といったことを試してます!ですが、『あ、これは好きで食べるのね!』と、同じものを続けて出すと食べてくれません…」
「3才の息子がものすごい偏食です。食べられるのはホットケーキ、クリームパン、ピザ、たまにおにぎり、たまにラーメン、牛乳。野菜はたまにチヂミで食べるのみです。
果物も嫌いで、肉・魚も食べません。海苔は少し食べます。医師や栄養士にも相談しましたが解決しません。幼稚園に入れば食事量は増えるのでしょうか…?」
だいたい離乳食の時期から偏食があった子もいますが、離乳食の頃は何でも食べていたのが、成長とともに偏食が出ることも。
それにしても「何とか食べさせたい!」というママたちの頑張り、涙が出ます…。
「うちの4才児も1才の終わりごろから偏食がひどかったです。朝はにんじんジュース、昼はパンひと口、夜は白ごはんひと口なんて日も…。おやつもそんなに食べないし、かといって体重が減った感じもなく、よくこんなに動けるなと思ってました。幼稚園で給食を食べるようになってからは家でもよく食べるようになって、今では何を出してもだいたい完食します!」
「私の子育てのストレスは、子どもたちが『食べない』ことでした。せっかくいろいろ考えて作っても食べない。子どもが好きな、ハンバーグやギョーザも食べない。丼ものも食べない。遊んでいる息子を追いかけて口に入れることもありました。
ですが!息子は、小学生になったらどこのおうちに行っても『お行儀がいいわね』と言われるようになったし、中学生になると、ギョーザ30個・スパゲティは2束食べるようになりました。
娘は高校生まで小食でしたが、大学生になって一人前食べられるようになりました。子どもたち全員、中学でしっかり日本人の平均身長を超えました」
「お友だちの子どもは1才半から幼稚園へ行くまで、なんと唐揚げとおむすびしか食べませんでした。他のものを出すと泣き叫ぶのだそうです。友だちは途中から諦めて、食べるものだけ食べさせました。
ところが、幼稚園に入ったら普通に給食を食べたんです!入園から半年くらいで家でも普通に食べるようになりました」
不思議なことに食事量が少なくても、元気いっぱい活動して、成長曲線をたどっていく子もたくさんいるのですね。
そして多くの偏食は、成長とともに収まっていくことが多いようです。
幼稚園入園が変わるきっかけになったというパターンも。
ほかの子と一緒に食べる経験も大きいのでしょうが、先生の指導がよかったという場合も。
「友人の子の話ですが、ものすごい偏食で口にできるのは白米と塩鮭だったそうです。
幼稚園に入っても父兄の間で有名になるくらいの偏食ぶりでしたが、先生の指導が良く、何か一口でも食べるとクラスのお友達が全員で拍手して褒めちぎるようなムードだったので、どんどん食べられるものが増えていったようです」
偏食といえば「●●が食べられない」というだけでなく、謎の食へのこだわりを持っていることも。
「小5の娘は、ご飯に必ず寿司酢か『すしのこ』をかけて食べます。でも寿司はそれほど好きではありません。あったかい白ごはんが強烈に酸っぱいのが好きなようです」
「キャベツの茎を何もつけず丸かじりするのが好きです。キッチンでキャベツを切っていると『ちょーだい』コールが…。ポテチを食べるかのごとく、テレビ見ながらソファでゴリゴリ食べております」
「甘い物・おやつ類は一切食べない中2の次男。唯一大好きなのは柿の種とナッツです。
柿の種を粉々に潰してふりかけ作ったり、ナッツを砕いてサラダに乗せたりも。健康的なのか不健康なのか分からない食生活です」
「もずく酢と海藻類が大好き。ハンバーグや唐揚げ、カレーなどのいわゆる子どもが好きなものは嫌いなので、ファミレスに行っても食べるものがありません!」
だれしも「わが子に健やかに育ってほしい」と願うもの。だからこそ、生きることに直接つながる「食事」の悩みは尽きることがありません。
子ども食の好みもそれぞれのこだわりと個性があるということを理解しつつも、食べさせたくなるのが親心かもしれないですね。
(文・古川はる香)
■文中のコメントはすべて、『ウィメンズパーク』(2022年1月末まで)の投稿からの抜粋です。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。