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「マイナスをプラスに変える“笑い”の力は、子育てにも通じる!」TikTokで子育てネタが 大バズり中。4人の男の子で第5子妊娠中のママ芸人・竹田こもちこんぶさんインタビュ ー

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竹田こもちこんぶさん親子写真

4人の男の子のママであり、現在、第5子となる男の子を妊娠中の、ママ芸人・竹田こもちこんぶさん。子育てしながらでもできることはないかと始めたTikTok投稿が話題を呼び、今では34万フォロワーという人気アカウントに。そこで、もうすぐ出産を迎えられる竹田こもちこんぶさんに、ママ芸人になるまでのこれまでの人生と、初書籍「皆様、本日も家事育児お疲れ様です。」についてのお話を聞きました。

芸人さんの舞台を見て、自分の進むべき道が見えた!

竹田こもちこんぶさん
劇団時代のこもちこんぶさんと、劇団員の仲間。

――こもちこんぶさんがママ芸人になるきっかけは何だったのでしょうか?

こもちこんぶさん:大学時代に演劇部に入ったことが、今の芸人活動のルーツです。私が大学3年の時に、演劇部が劇団として立ち上がって、その主要メンバーに夫がいたんです。そして私も夫と一緒に、就職の道を選ばずに劇団を続けていくことにしました。そこから、舞台を中心に10年ぐらい活動をしていましたが、鳴かず飛ばずで、アルバイトをしながらの生活でしたね。

30歳の時に、知人に「キングオブコント」に一緒に出ないかと誘われたのが、お笑いとの出合いです。期間限定のコンビだったのですが、この大会に出たことが、私の中でものすごい衝撃的な出来事だったんです。生でお笑いを見たのも、この時がはじめてでしたし。芸人さんを見た時に、自分のコンプレックスやマイナスな部分をどんどん笑いに変えていくその姿に、ちょっとしたカルチャーショックを覚えましたね。

――ご自身の経験と、重なる部分があったのでしょうか。

こもちこんぶさん:大学三年の春に、稽古の一環でランニングをしていたら、ひどい体調不良に見舞われたんです。病院へ行くと、免疫系の疾患である「バセドウ病」という診断を受けました。病気の影響で体重が増えたり、だんだんと両目が突出してくるなどの外見の変化があって、周囲からの心無い言葉に深く傷つき、学校からも足が遠のいてしまいました。「生きていたくない」と思ったこともあります。

そんな経験で一度どん底まで落ち、少しずつ這い上がっている時期に、お笑いに出合ったんです。自分のマイナスを笑いに変えていくことが、人生においてなんて素晴らしいことなんだろうと。これができたら、どんな困難でも乗り越えていけるんじゃないかと思いましたね。

それで、少しずつお笑いというものをかじるようになったんです。その時点で30歳を過ぎていましたが、そこからR-1グランプリに挑戦するようになりました。まあ、そううまくはいかなかったですけどね。

34歳の時に、私生活では夫と入籍をしました。そのタイミングで、今後どうしていこうかと悩みました。一人ならこのままの生活を続けることはできるけれど、これから子どもを作って家庭を築いていくとなると、このままでいけないなと……。それで、ある芸能事務所のオーディションに合格できなかったら、潔く足を洗おうと思って挑みました。結果は、バッサリと落とされてしまったんですけどね。

竹田こもちこんぶさん
浅草芸人時代のこもちこんぶさん。

――それでも、結果的にお笑いの道を諦めなかったんですね。

こもちこんぶさん:舞台での俳優活動や芸人を目指すのは、ここで終わりにしよう。これからは子どもを作って、家庭を築いていこうと、34歳の時に人生の方向転換をしたんです。でも実は、自分を表現するということに対しての未練はずーっとありました。

実際にお母さんになって、身動きが自由に取れなくなってしまったけれども、1年にたった1日、ほんの2分間だけ舞台に上がるR-1グランプリなら、私にもできると思いましたね。でも実際には、育児で忙しくネタを作る暇もなければ、子どもと離れる時間も取れなかったんです。だったら、いつも通りの抱っこスタイルで育児漫談をすれば、一番ストレートに自分らしさを表現できるんじゃないかと。それで、子どもを抱っこしながら舞台に上がりました。子持ちだから、「こもちこんぶ」という名前が生まれたんです。

竹田こもちこんぶさん
お子さんを抱いて出場した、R-1グランプリ。

それから毎年、長男も次男も三男も抱っこして出ましたし、妊娠している時もありましたね。だいたいは2回戦止まりだったんですが、三男を抱いて出た時にはじめて、3回戦まで進出できたんです。その時のネタが、ピストルを使った私の定番育児漫談なんですが、それをこれっきりで終わらせるのが惜しくなっちゃって……。

友だちからも、子育てネタだから、子育てしている人の前でやった方がウケるんじゃない?というアドバイスをもらって。それで、SNSをはじめたんです。最初はインスタグラムで投稿したのですが、なかなか拡散されず。それで友だちから、「だったらTikTokだよ!バズればどんどん拡散していくから」と言われて、TikTokをはじめました。

竹田こもちこんぶさん
こもちこんぶさんのTikTok投稿より。

――TikTokでは、どんな世代の方からどんな声をもらう事が多いですか?

こもちこんぶさん:本当に幅広い世代の方がコメントをしてくれます。一番多いのは、今まさに子育てしている同世代の人たち。「だよね」「そうだよね」「わかる」「同じだね」「頑張ろう」という声がほとんどです。それから、子育てを終えた人たちが、「懐かしいな〜」「こういうこと、あったあった」「でもこの時が一番楽しかったよね〜」という懐かしむ声が届きますね。

それと、子どもたちからもコメントが届きます。中高生ぐらいの世代からは、お母さんへの感謝も気持ちだったり、直接お母さんには言えない思いをコメントしてくれるんです。

マイナスをプラスに変える“笑い”の力は、子育てにも通じる!

竹田こもちこんぶさん
こもちこんぶさんと三男。

――子育てってすごく大変だと思うんですが、それを笑いに変えたり、頑張ってみようかなと思えるコツは何だと思いますか?

こもちこんぶさん:苦しければ苦しいほど、ハプニングが大きければ大きいほど、笑いに転じられると思うんです。もともと、私が所属していた劇団は「悲劇と喜劇は表裏一体」というテーマでやっているコメディ集団。芸人さんもそうなんですが、悲しいことや辛いことは、言葉や表現次第で面白おかしく変えることができるんですね。

ママたちが子育てをしていく中でそれを実践するためには、やっぱり人に話してネタにしちゃうのが一番だと思います。自分の中だけで終わらせないで、「こんなことがあったんだけど、どう思う?」なんて、バンバン話していっちゃうといいですよ。子育てしているママなら、たいていは同じようなことを体験していますよね。「だよね〜」とか「うちはもっとこんなだよ」とか、共感し合って盛り上がれます。そうなってくると、辛かったことが楽しく思えてきちゃうんですよね。

竹田こもちこんぶさん
のびのび描かれた、子どもたちの落書き。

――書籍を初出版されたということで、今回はどんな流れで出版に至ったのでしょうか。

こもちこんぶさん:実はこれまでも、TikTokを書籍化する話はいくつかいただいていたんです。今回のお話は、ちょうど第5子の妊娠が分かったタイミングで、これから妊娠期間や出産後にどうやって自分の表現を広めていこうかと思っていたこともあり、執筆だったら自宅でじっくり作業できるかもしれないと。書籍化はいい機会かなと思いましたね。

実際に書籍化が決まってから、一カ月ぐらいの執筆期間で書き上げました。とにかく大変だったのが、自分の時間が取れないので、書く時間が物理的に作れないこと。上の子どもたち3人は昼間いませんが、一番下の子は家にいるので、この子が起きている限り執筆はできないわけです。

というわけで、この子が昼寝をしている間に執筆をしていましたね。あとは、朝早く起きて執筆をしたり、夫が休みの日は子どもたちを見ていてもらって近くのカフェに行ったり。書きたいのに、書くために集中できないという状況でした。

竹田こもちこんぶさん
四男の昼寝の間が、こもちこんぶさんの唯一の自由時間。

――書籍には、ご自身のさまざまな子育てエピソードが掲載されているそうですが、その中でもとくに、一番思い入れのあるエピソードなどはありますか?

こもちこんぶさん:面白いネタとはちょっと別ですが。私はもともと専業主婦だったのが、趣味でネタ動画を作って投稿して、それが最近少しずつ、お仕事になりつつあって。夫や義理の母に子どもたちを預けて、子育てから離れ、現場に行ってお仕事をして対価をもらう……これは今まで私の人生にはなかった、ものすごく充実した華やかな経験なんです。満たされている、充実している自分を今まさに感じているんです。

それが終わって家に帰ると、育児が待っています。そうすると、自分の中の気持ちの天秤が出てきて、「お金をもらえる仕事をしている方が全然いいじゃん」「仕事をもっと増やせばいいじゃん」という欲望が渦巻いてきます。

ただ、子どもたちと一緒にいる日常の中で、またふとした会話の中で、子どもたちが仕事よりももっと大事なものを私に発信してくれていると感じる瞬間があって。その時に、「あれ、自分にとってどっちの方が大切なの?」ということを感じさせるエピソードがあって、それを本に書かせてもらっています。

竹田こもちこんぶさん
遠足での一コマ。

――この本を通じて、どんなことを皆さんに伝えたいと思っていますか?

こもちこんぶさん:子育ては、私たち大人が生きる上でのヒントが、そこかしこに散りばめられているよということを伝えたいです。決して、親側から“やってあげる”の一方通行ではなく、子どもたちから与えられることの方が実は多いんだよということを伝えられたらと思いますね。

写真提供/竹田こもちこんぶさん
取材・文/内田あり、たまひよONLINE編集部

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2023年9月の情報で、現在と異なる場合があります。

<プロフィール>
竹田こもちこんぶさん

お笑い芸人、TikToker。大学在学中から演劇を始め、病気になったことがきっかけで芸人の道へと歩み始める。劇団仲間の夫と結婚し、夫の故郷である静岡県富士市へ移住。35歳で長男、38歳で次男、40歳で三男、42歳で四男を出産し、現在は第5子となる男の子を妊娠中。TikTokのフォロワー数は約34万人。

皆様、本日も家事育児お疲れ様です。

竹田こもちこんぶさんの初書籍「皆様、本日も家事育児お疲れ様です。」が、 KADOKAWAより、8月30日に発売。

竹田こもちこんぶさんの書影

竹田こもちこんぶさんのTikTokはこちら。

竹田こもちこんぶさんのインスタグラムはこちら。

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