標準語だと思って使ってた!爆笑ローカル表現集
●9月21日は「熊本ばってん下戸だモンの日」
熊本県熊本市で発足したお酒が飲めない人(下戸=げこ)や、できればお酒を交わさずに異業種交流を図りたい人たちの会「熊本下戸の会」。同会の第1回「下戸の会」を開催した2016年(平成28年)の9月21日から「熊本ばってん下戸だモンの日」が制定されました。
お酒のアルコールは肝臓で分解されますが、分解する酵素の力はその人の遺伝子の型によって決まるそうだ。つまり、酒に強いか弱いかどうかは、生まれつきの体質で決まるとか。あるデータによると、熊本県は酒豪ランキングでベスト10入り! 熊本の飲み会は豪快そうです。でも、飲めない人(下戸)にとっては地獄? そんなことから熊本に「下戸の会」が発足したのでしょうね。
まわりのみんなは「???」それどんな意味?
「熊本ばってん下戸だモンの日」を聞いた時、ん? ばってん? バツ?と、一瞬何を意味するのか戸惑いました。“ばってん”は標準語で、“だけども”という意味なんですね。その地方に住んでいる人は、それが普通だと思っていても、地元を離れて、初めて標準語ではないと知った単語や言葉ってありますよね。
口コミサイト『ウィメンズパーク』で見つけた方言エピソードを集めてみました。
「そうだよね~、私もそう思うという同意の相づちは『だからー!』です。引っ越し先で使ったら、みんなからは「だから、何?」と続きの言葉を待たれて場がシーン。私を含めて全員が???となった瞬間がありました」
「“おなかが大きくなる”=お腹がいっぱい。大学の頃「○○ちゃん、おなかが大きくなった」的な発言をしたら、お腹が大きくなる=妊娠するだそうで、変なこと言わないでよ!と、叱られました」
全く違う単語なら方言とわかりますが、標準語と同じ単語で意味が違うと???ってなりますね。
「面倒臭がり屋のことを“くさし”と言います。中学の転向先で『○○ちゃん、くさしだよね~』と、言ったら臭いと勘違いされて泣かしちゃいました…」
「“えらい”=疲れた、しんどい。バイト先でひどく疲れていた子に、上司が『おまえ、そんなにえらいんか?』と言ったら、辞めてしまいました。そんなに疲れているの?の意味だったのに…」
「偉そうに、お前何様?」と言う意味で受け取ってしまったのでしょう。確かに怖い…。上司には悪気はなかったのに、言葉の違いによる誤解って結構あるかもしれませんね。
「“かます”=かき混ぜる。料理をしていた夫に『その卵かましといて』と言ったら、夫の???な表情で方言だと気づきました」
標準語では、一発かましてやる!的に使いますからね。
「“車にしゃがれるよ!”=車に轢かれるよ!」
これ、轢かれるよりもホラー過ぎる。
「“あおにえ”=ぶつけてできた内出血のこと。大学で地元を離れ、方言と知りました。友だちは大笑いです」
ちなみに私は“あおなじみ”と言って笑われました。これも方言?
「『今日は雨だよね?』とか『これ買ってもらっただよ』って、文章の最後に『~だよ』と言うことが普通だったのですが、県外の友人に「だよだよ言うよね」って笑われました」
「“わ”が方言だと、結婚するまで知らなかった。夫に『もう寝るよわ』と言ったら、夫が『ずっと思ってたけど、その“わ”いらなくない?』と(笑)」
言葉尻の方言って、なかなか直せないんですよね~。
きっといまだに標準語と信じて使っている方言がまだまだありそうです。
(文・井上裕紀子)
■文中のコメントはすべて、『ウィメンズパーク』(2022年1月末まで)の投稿からの抜粋です。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。