「絵本」っていつから読むの? いつ卒業するの?【気になる絵本事情】
●【11月30日は絵本の日】絵本を通して子どもの完成を育てよう
福岡県福岡市にある民間図書館「絵本と図鑑の親子ライブラリー」によって、11月30日は「絵本の日」に制定されています。日本の絵本に関する基本的な考え方を最初に示した、児童文学作家の瀬田貞二氏による書籍『絵本論』の初版発行が1986年(昭和61年)の11月30日だったことから、この日が選ばれました。絵本の魅力を伝え、絵本を通して子どもたちの感性を育てることや、個人と社会を結び、その教育的・文化的・社会的な活動を広めていくことが目的の日です。瀬田貞二氏は『ナルニア国物語』や『ロード・オブ・ザ・リング』の翻訳者としても知られています。
中学生になっても「絵本」を読むとリラックスできる!?
子どもが楽しみ、学ぶツールとしてなくてはならない「絵本」。
みんないつ頃から子どもに絵本を与え、そしていつ頃卒業していくものなのでしょう。
『ウィメンズパーク』の口コミから「絵本」についてのあれこれ、リサーチしてみました。
「絵本」との最初の出会いは、自分で読むのではなく誰かに「読み聞かせ」してもらうことが多いでしょう。
いつ頃から読み聞かせをスタートするか聞いてみました。
「私は、妊娠6カ月頃から読んでました。なので、生まれてすぐから当たり前のように読んでました。生まれる前から読んでいた『ぴよちゃん』シリーズは、幼稚園に入ってからでも『読んで~』と、持ってきてました」
「生後4カ月から小学校卒業まで読み聞かせしました。もう中学生ですが、たまに何か辛いことがあったときには、読んでやっています。落ち着くようです」
「うちは生後6カ月から読んでいました。0歳のころは絵本の定期購読をして、自分だとなかなか選ばないような絵本が毎月送られてきて面白かったです。4歳の今は、おさるのジョージとかバーバパパとか、長めの児童書を読むこともあります」
内容がわからなくても「読み聞かせ」をしてあげることが大切なことのようですね。
「読み聞かせ」のインストラクターというママからこんなコメントも。
「読み聞かせインストラクターをしています。何カ月からでもいいんです。そして、何歳になっても読み聞かせていいんです。本の内容が伝わっているかとか、絵を見ているかとかじゃなくて、ママの声でお話を聞いていること、絵本を通して同じ時間を過ごしていることが大切。絵本が身近にあることが大切なんだと思います」
最近は大人が読んでもおもしろい絵本も増えてますが、絵本以外の本も読むようになるのはいつごろからでしょうか。
「小学2年男子です。本を読むのは好きなようで、図鑑やら絵本やらいろんな物を借りてきます。下の子がまだ年長なので、一緒に見に行くとどうしても絵本コーナーに行ってしまうからかな?」
「年中からゾロリを読んでいて今も好きですが年長から児童書も読んでました。今小学1年生ですが中学年向けのをよく読んでます」
「上の子は年長さんくらいでゾロリとか読んでました。下はひらがなを覚えたのが小学校に入ってからなので、児童書は小3くらいですね。絵本は、下が今中学生ですがまだ読みますよ。リラックスできたり懐かしかったりおもしろいみたいです」
絵本以外の本を読んでもらうきっかけを紹介してくれるママも。
「これくらいを読んで欲しいなと思う本を、購入して家に置くようにしています。小学2年生ですが、少し難しいかなと思うような本でも、家にずっとあるとそのうち興味を持つようです。最近は夏にマジックツリーハウスを古本で30冊程買って置いていたら、大体は読んだみたいです」
絵本以外の本に興味が移り、読まなくなってしまった絵本。
みなさんはどうしているのでしょうか?
「近くの図書館、通った保育園や幼稚園等々で引き取ってくれるかもしれません。うちは、通っていた保育園に寄付しました」
「衣装ケースに入れて押し入れの奥にしまっています。昔からある本なので、将来孫のために置いておくのも良いかなぁって思って。私自身、母が取っておいてくれた本を懐かしく子どもたちに読み聞かせたりもしました」
「日本昔話や世界の名作はしばらく置いておいた方が良いかもしれません。小学2年生の娘が数カ月前に国語の授業で先生から『日本昔話や世界の童話から選んで、おうちから本を持ってきてください』と言われました。思い入れのある本は少し残していたのでどうにかなりましたが、全部寄贈や処分していたら、困るところでした」
「読み聞かせ」してもらった思い出とつながるから、絵本を読むと落ち着くんでしょうか。大人も絵本をゆっくり読む時間を持つのはいいかもしれませんね。
(文・古川はる香)
■文中のコメントはすべて、『ウィメンズパーク』(2022年1月末まで)の投稿からの抜粋です。
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
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