0才児ベビー3月の様子&お世話ポイントを月齢別に解説
お誕生月別に3月の赤ちゃんの様子&お世話ポイントをご紹介!
1月生まれから順にご紹介します。お子さんのお誕生月の情報をチェックしてくださいね。
1月生まれ(生後2ヶ月)
うんちの回数が減る赤ちゃんが多くなります。とくにミルクの赤ちゃんは減る傾向にあります。
毎日出なくてもその子のペースで出ていて、機嫌よくおっぱいも、飲むようなら心配ありません。なかなか出ないときは、朝起きたときやお風呂のあとなどに、おへそのあたりを「の」の字を描くようにマッサージをしてみて。4~5日出ないときは綿棒で刺激しても。綿棒で刺激するときは、綿棒の先をベビーオイルでぬらし、肛門に1~2cm入れてやさしく回します。
また、このころになると首がだんだんすわってきます。うつぶせにすると顔を横に向けたり、頭を持ち上げることができるようになります。たて抱きしやすくなりますが、生後3ヶ月ごろに首がすわるまでは、短時間にとどめましょう。たて抱きするときは、首とおしりをしっかり支えます。
2月生まれ(生後1ヶ月)
少しずつ授乳リズムができてきます。母乳は吸わせているうちに出るようになります。赤ちゃんの吸う力がつき、ママのおっぱいもよく出るようになるので、一度にまとめて飲めるようになります。そのため、授乳リズムが2~3時間おきになる子が増えてきます。
また、このころの赤ちゃんは、あおむけで顔を左右に動かせるようになり、うつぶせであごを少し持ち上げられるようになります。手足をよく動かすようになりますが、まだ意識的に動かすことはできません。顔に布などがかかると取ることができないので、窒息などに注意が必要です。
1ヶ月健診でOKが出たら、ママやパパと一緒に家のおふろに入れます。お湯の温度はぬるめの39~40度にし、時間も短めにしましょう。遅くても20時ごろまでに入浴するように。湯冷めしないように、バスタオル、着替えなどを準備しておきます。まだ寒い時期なので、パパの協力が得られない場合は、ベビーバスでの入浴がいいかもしれません。
また、生後1ヶ月を過ぎたら、そろそろ外気にもな慣れさせていきましょう。とはいえ、3月はまだ寒さが厳しいころ。天気のいい、風のおだやかな日に窓を開け、赤ちゃんを外の空気に触れさせることから始めましょう。庭先や玄関へ赤ちゃんを抱っこして出るのもいいですね。最初は5分くらいから始め、毎日少しずつ時間をのばしていきましょう。
3月生まれ(生後0ヶ月 新生児)
出生時の平均体重は約3kg、身長は約50cmです。生まれてすぐのころ、ほとんどの赤ちゃんは体重が一時的に減ります。これは、おっぱいやミルクを飲む量よりも排泄する量が多いからで、生後7~10日ほどで出生時の体重に戻り、その後は増えていきます。
このころの赤ちゃんは1日の大半を寝て過ごします。まだ昼夜の区別はありません。眠りが浅く2~3時間おきに目を覚まします。しょっちゅう泣いているように感じることもありますが、成長とともに少しずつねんねのリズムができていきます。
赤ちゃんは抱っこされると、そのぬくもりを心地よく感じ、安心します。抱き癖を気にせず、たくさん抱っこしましょう。首がまだぐらぐらしているので、首とおしりを支えて横抱きにするのが基本スタイル。ママやパパの心臓の鼓動が伝わるように体を密着させるのがポイントです。ゆっくりしたリズムで揺らしながら、やさしく声をかけてあげましょう
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また、この時期はねんねしたと思ったら泣いておっぱいを飲み、うとうとしたらまた泣いて、おむつを替えてまたねんね。退院してしばらくの間はこんな毎日が続きます。赤ちゃんは夜も頻繁に目を覚ますので、ママも寝不足気味になるかもしれません。しばらくは赤ちゃんのペースに合わせて過ごしましょう。ママも赤ちゃんと一緒に休みながら乗りきりましょう。
4月生まれ(生後11ヶ月)
記憶力が発達してきて、物事の因果関係も理解し始めます。赤ちゃんの目の前で、ママやパパがソファの後ろに隠れたりすると、後ろにいることが予測できるようになるため、見つけたときに大喜びします。身近なものが登場する絵本なども楽しめます。
1日3回の離乳食に慣れてきたら、徐々に大人の食事の時間に合わせていきます。食べられる食材も増えるので、大人の料理からの取り分けもラクにできます。このころ、食べムラや遊び食べが気になる赤ちゃんがいます。そんなときは、遊ぶ場所と食べる場所を変える、食卓から見えるところにおもちゃを置かない、テレビは消すなど、食事に集中できる環境を整えてあげましょう。
また、赤ちゃんが歩き始めたら、ファーストシューズを用意しましょう。赤ちゃんの骨はやわらかくて変形しやすいため、足にあった靴が必要です。早くから準備すると靴のサイズが合わなくなることも。10~20歩、支えなしで歩けるようになったころに購入しましょう。
小さなけがが増えてきます。けがの応急処置に消毒薬、脱脂綿、綿棒、滅菌ガーゼ、包帯、包帯留めテープ、絆創膏、はさみ、ピンセット、毛抜きなどを用意しておきましょう。発熱したときに備えて体温計、水枕、熱冷却シート、解熱薬(かかりつけ医に処方してもらったもの)があると安心です。救急箱は、赤ちゃんの手の届かないところに置きましょう。
5月生まれ(生後10ヶ月)
行動範囲が広がり、手当たり次第にいろいろなものに触ります。引き出しの中身をばらまいたりしますが、これはいたずらではなく、好奇心からまわりのものを確かめる探索活動です。心の発達に必要なプロセスなので危険なものは片付け、ある程度自由にやらせてあげましょう。
ママやパパが持ったスプーンや離乳食に手を伸ばすようになり、スムーズに食べさせにくくなるころです。そんなときは手づかみメニューを持たせましょう。またスプーンを持ちたがったら、ベビー用スプーンを持たせ、自分で食べたい気持ちを満足させてあげましょう。スプーンはまだ上手に使えないので、合間にママやパパが離乳食を食べさせます。
また、つかまり立ちが上手にできるようになったら、パンツ型おむつに切り替えてもよいでしょう。おむつを替える間もじっとしていない時期なので、赤ちゃんが立ったまま替えられるパンツ型が楽になります。ただ、うんちがゆるい場合はテープ型の方が替えやすいようです。時間帯やうんちの状態で使い分けてもいいでしょう。
ママやパパと同じ食卓で離乳食を食べる機会も増えてきます。食卓でのやけどにも注意しましょう。熱々の大人のみそ汁の椀をひっくり返す、テーブルに置いた熱い鍋に触れるなど、ママやパパが「危ない!」と思った瞬間には手を伸ばしているものです。赤ちゃんが手の届く範囲に熱いものは置かないようにしましょう。
6月生まれ(生後9ヶ月)
食べ物が「マンマ」、水や麦茶が「ブゥブ」というように、身近な言葉が特定の意味をもっていることがわかり始めます。また、危ないことをしたときに「いけません」「ダメ」と強い口調で言うと、叱られたことがわかり、やってはいけないと理解し始めます。
上手にモグモグして飲み込めるようになってきたら、離乳食を1日3回にします。このころから、手で持って食べたがる赤ちゃんも。自分で食べたいという意欲の現われなので、お行儀が悪いと思わずにやらせましょう。手づかみ食べは食べ物の大きさや形を目で見て、かたさや温度を手で握って確かめながら、ちょうどいい量をかじり取るトレーニングになります。棒状に切ってゆでた野菜、軽くトーストした食パンから始めてみましょう。
また、この時期は、早寝早起きの生活習慣や生活リズムを立て直したい時期です。とくに生後9ヶ月ごろになると、離乳食が1日3回になり、起きるのが遅いと3回目の離乳食をとるのが遅くなり、就寝時間も遅くなって早起きができないという悪循環に。19時までには3回目の離乳食が終えられるように1日の過ごし方を見直しましょう。
はいはいやつかまり立ちが上手になり、指先も器用になってくるので、家中の安全対策をしましょう。引き出しや戸棚をあけて中のものを引っ張り出して口に入れることもあります。キッチンや食器棚、洗面台の棚などには、開けられないようにロックをします。市販のセーフティーグッズなども活用するとよいでしょう。
7月生まれ(生後8ヶ月)
おすわりが安定し、座ったまま横にあるおもちゃを取れるようになります。大人が使う道具に触れたがり、リモコン、電話、キッチン用品など、おもちゃではないもので遊ぶことを好む子も。大人の行動に興味を持つようになるためですが、危険なものはその場で「ダメ」とはっきり伝え、遊んでいいものを与えるようにしましょう。
ママやパパへの愛情が増して、人見知りがピークに。これは、身近な人との信頼関係がしっかり築けている証拠です。見知らぬ人を泣いて怖がる場合、無理に抱かせたり、なじませようとしないで、おおらかに見守ってあげましょう。
離乳食は、上あごと舌で食べ物をつぶして食べられるように練習していきます。一度に口に入れる量が多すぎたり、次から次へと口へ運ぶと、丸飲みしてしまいがち。赤ちゃんがモグモグしているか観察しながら、ちょうどいい量をゆっくり口に運びましょう。食べ方が早いときは、「モグモグね」と、ママやパパがモグモグして見せて。赤ちゃんの食が進まないときは、ごく少量の塩やみそ、しょうゆを使って味に変化をつけてもよいでしょう。
また、離乳食を作るときは、食中毒に注意をしましょう。鶏ささみ、鮭、まぐろなどが食べられるようになりますが、肉や魚は十分に加熱して食中毒を予防しましょう。食中毒は、梅雨時に発生するイメージですが、実は1年中発生しています。調理前には、手をていねいに洗い、まな板や包丁も水洗いします。とくに肉や魚を調理したまな板や包丁で野菜などを切らないように注意してください。
8月生まれ(生後7ヶ月)
これまでは、目についたものに手を伸ばし、5本の指全体でわしづかみにしていましたが、指先が器用になり、指を熊手型にして引き寄せてつかめるようになります。徐々に指先を使って小さなものを引き寄せてつかめるようになっていきます。
このころになると、離乳食も1日2回が定着し、生活リズムも規則正しく整っていきます。2回食が定着してきたら、舌でつぶして食べる練習をしましょう。ヨーグルト状のものを口を閉じて飲み込め、1回におかゆとおかずを合わせて子ども茶碗半分くらい食べられるようになったら次のステップへ。そろそろ舌が上下に動かせるようになるので、舌と上あごでつぶしてもぐもぐする練習を始めます。水分の少ない、いものマッシュや、やわらかく煮てみじん切りにした野菜や魚などに挑戦を。
離乳食からとる栄養が30~40%になります。離乳食のあとには母乳やミルクを欲しがるだけあげましょう。
赤ちゃんの衣類が原因で思わぬ事故につながる場合があります。とくに気をつけたいのは、フードやひもがついたデザイン。ドアや遊具にはさまったり、引っかかったり、引きずられたり、自転車に巻き込まれたりすることがあります。ボタンやレースなどの飾りが引っかかったり、取れて誤飲事故を起こすことも。衣類は安全面にも気をつけて選びましょう。
また、春もののウエアは、吸湿性のいい長袖Tシャツやズボンを用意しましょう。
9月生まれ(生後6ヶ月)
両手におもちゃを持ったり、右から左に持ち替えたりする子が増えてきます。ハンカチが顔にかかると自分で取ることもできます。このころの赤ちゃんは「いないいないばー」が大好き。大好きなママやパパの顔がかくれたり、現れたりすることが楽しいのでしょう。
そして、こまやかな感情が芽生え、いろいろな理由で泣くようになります。うれしいときは手足をバタバタさせて笑い声をあげます。反対に、自分の要求が満たされないと怒って大泣きします。さまざまな理由や目的があって泣くようになるので、赤ちゃんのしぐさや普段の様子から要求を理解して、解決してあげるようにしましょう。
離乳食開始から1ヶ月ほどたち、ポタージュ状の離乳食を、唇を閉じてごっくんと飲み込めるようになったら、1日2回に進めます。2回目の離乳食は1回目から3~4時間あけて。夜遅くなると就寝時間が遅くなるので、19時より遅くならないほうがよいでしょう。1日にとる栄養の8~9割は母乳やミルクから。離乳食のあとは欲しがるだけ飲ませてあげましょう。
歯が生えてくる前に、離乳食のあとは湯冷ましや麦茶を飲ませて口の中を清潔にすることを習慣づけましょう。歯が生えてきたら、湿らせたガーゼで歯をふきますが、急にやると嫌がるので、授乳のあとなどに抱っこでスキンシップをしながら、口のまわりや中をふいて、口に触られることに慣らしておくといいでしょう。
10月生まれ(生後5ヶ月)
このころからママやパパと他の人の区別ができるようになってきます。早い子では人見知りが始まることも。見知らぬ人を警戒するようにジッと見つめたり、抱かれるのを嫌がって顔をそむけたり、泣いたりするようになります。
支えがあれば座れる、よだれが多くなる、食事に興味をもつ、押し出し反射がなくなるなどの様子が見られたら、離乳食の始めどきです。おっぱいやミルクを飲むだけだった赤ちゃんが、形のあるものをかんで食べられるように、これから約1年かけて練習していきます。ゆっくり楽しみながら進めていきましょう。押し出し反射が残っているようだと、スプーンで食べさせるのは難しいので、少し様子をみて再度チャレンジを。生後6ヶ月の間には始めましょう。
また、このころから夜泣きを始める赤ちゃんがいます。昼間の活動不足、初めての場所へのお出かけ、夜更かしなどが刺激になっている場合や、着せすぎの場合などに夜泣きすることがあります。原因が思い当たらない場合は、背中をトントンする、抱っこする、麦茶を飲ませるなどの工夫をしながら、つき合ってあげましょう。
11月生まれ(生後4ヶ月)
うつぶせで遊ぶのが楽しい時期です。首すわりがゆっくりだった赤ちゃんも、このころにはほぼ完全にすわります。うつぶせにすると両腕で上半身を支えて、胸を床から離し、頭を上げていられるようになるので、うつぶせで遊ぶのが好きな子が増えてきます。反対にうつぶせが苦手で嫌がる子もいます。
授乳間隔がほぼ4時間おきくらいに決まってきます。生後3ヶ月ごろから遊び飲みをする赤ちゃんが増えてきますが、飲みたいだけ飲んでいるので、あまり心配することはありません。遊び飲みを始めたら、「そろそろおしまいね」と切り上げましょう。
また、昼は起きて夜は眠るという昼夜のリズムが整ってくるので、規則正しい生活を心がけていきましょう。夜は寝る1時間くらい前におふろに入ってパジャマに着替え、部屋を暗くして眠りにつきやすくする、朝は決まった時間に起こして顔をふき、昼間の服に着替える、いつもの時間にお散歩に出るなどを習慣にすると、リズムが整いやすくなります。
首がすわってたて抱きができるので少し遠出にもチャレンジしたくなるころです。この時期は、遠くても片道1時間程度、滞在時間は2~3時間を目安に。赤ちゃんの生活リズムをくずさない範囲でスケジュールを立てましょう。持ち物は余裕をもって多めに用意し、休憩を小まめにとります。授乳やおむつ替えのできるスペースも調べておきましょう。
12月生まれ(生後3ヶ月)
体重は出生時の2倍くらいになり、体つきがたくましくなってきます。そろそろ首がすわり、うつぶせにすると頭を上げ、まわりを見渡したりします。たて抱きやおんぶでも頭がグラグラしにくくなりますが、まだカクンとなることもあるので首を支えましょう。
このころになってくると、日中起きている時間が長くなり、授乳の時間も決まってくるので、生活リズムを整えやすい時期です。夜中は一度も欲しがらず、朝まで眠る赤ちゃんもいますが、おっぱいやミルクは足りているので、起こしてまで飲ませる必要はありません。夜寝かせる時間、朝起こす時間をなるべく一定にして生活リズムを整えていきましょう。
また、夕方の赤ちゃんのたそがれ泣きは、忙しい時間帯だけにママやパパの方が泣きたくなることも。思い当たる原因を解決しても泣きやまない場合は、抱っこして軽くユラユラしたり声をかけたりしてあげるとよいでしょう。そのためにはママやパパの心のゆとりも大切。夕飯の準備などの家事は昼のうちに済ませておくのも方法です。
生後3~4ヶ月は、赤ちゃんの体の発育や発達を診る重要な節目なので、多くの自治体で集団健診が行われます。首すわりの状態、あやすと笑うか、股関節の様子や、先天性の病気などが確認されます。育児相談もできるので、日ごろ不安に思うことやわからないことがあればメモをしておいて何でも聞いてみましょう。
うららかな日差しに寒さもだんだんゆるんできます。赤ちゃんの月齢や体調に合わせて、お散歩に出て、小さな春を見つけられるといいですね。
(文:たまひよONLINE編集部)
参考:『1月生まれの赤ちゃんガイド』(ベネッセコーポレーション刊)他
●赤ちゃんの発達には個人差があり、必ずしも記事どおりでない場合もあります。