赤ちゃんの洗濯物、いつまで大人とは別に洗った方がいいの?分けて洗っていても大人用の洗剤に注意が必要な場合も⁉
赤ちゃんの洗濯物はいつまで大人の洗濯物と分けて洗ったほうがいいの?と疑問に思ったことはありませんか?
「たまひよ」アプリユーザーの洗濯の実情とともに、赤ちゃんがいる家庭向けの洗濯術についてナチュラルクリーニング講師の本橋ひろえさんのアドバイスをお届けします。
洗濯は別? それとも一緒? 家庭のベビー服の洗濯事情とは?
まず、みんなのベビー服の洗濯方法と、大人の洗濯物と分けて洗濯しているのかについて聞いてみました。
◾️生後半年から一緒
「生後半年頃から一緒です!もう肌も丈夫そうかなと思ったのと、実際に大人用の洗剤使っても肌荒れなどトラブルなどがなかったから」
◾️残り湯を使うので分けて洗濯
「お風呂の残り湯を使いたいので、赤ちゃんのものは分けて水道水で洗います」(あきちゃん)
◾️ネットに入れて洗濯
「水と電気代の節約のため一緒に洗濯しています。子どもの衣類はネットにいれています」(デコピン)
◾️赤ちゃん用の洗剤で一緒に洗濯
「生後1ヶ月まで分けていたけれど、赤ちゃんの肌が荒れなかったのでそれ以降は一緒に洗濯しています。洗剤は赤ちゃん用のものを使っています」(うまーま)
◾️夫のものは別
「夫の仕事で使う作業着だけは別で洗いますが、普段着や私の服は分けてません!赤ちゃんの衣類にも使える洗濯洗剤と柔軟剤を使っています」(みれいのママ)
◾️フィルターを掃除し専用の洗剤
「洗濯フィルターを掃除してから赤ちゃんのだけ、別で洗濯します。赤ちゃんは『さらさ』の洗剤、柔軟剤をつかっています」(つむママ)
◾️パジャマは一緒に洗濯
「子どもの衣類と大人のパジャマは一緒。おうち時間や寝かしつけの時に同じ匂いで子どもがリラックスできるように」(にこにこにゃんこ)
◾️洗剤も洗濯かごも別々
「ネットで調べたら一応1歳ぐらいまでは分けたほうがいい、柔軟剤はあまり使わない方がいいと書いていたため分けています。赤ちゃん用の洗濯日と大人用の洗濯日を交互に設けて、毎日洗濯し、洗濯かごもそれぞれ専用のものを置いています」(おもち)
◾️一緒に洗っています
「赤ちゃんにも使える大人用の洗剤を使って、一緒に洗っています」(ナッツ)
◾️そろそろ一緒に洗いたい!
「子ども→大人の順に分けて洗濯しています。そろそろ一緒でもいいのかと思うのですが、タイミングがわかりません」(さき)
◾️無添加洗剤を使用
「一緒に洗濯しますが、そのかわりに無添加の洗濯洗剤で洗います」(えり)
赤ちゃんと大人の洗濯物、一緒に洗ってもいいタイミングは?
ここでは、本橋ひろえさんに子どもと大人の洗濯方法について、注意ポイントを聞きました。
「白いTシャツやブラウスが真っ白なのは、生地に蛍光漂白剤が使われているものが多いためです。ベビー服に真っ白なものはなく生成りや乳白色なのは、赤ちゃんにとって刺激が強い蛍光漂白剤の使用が禁止されているからです。
やはり、香料や蛍光漂白剤入りの洗剤は、赤ちゃんにとって刺激が強いので、大人と洗濯物を分ける方が安心です。
ただ、この時気をつけたいののが、赤ちゃんを抱っこするママやパパも無香料の洗剤を使用することです。強い香料は衣服にかなり残留するため、赤ちゃんが化学物質を吸い込むことになり、刺激が強いからです。
強い香料の洗剤や柔軟剤は、できれば2歳くらいまでは使用を控えたほうがいいと思います。
とはいえ、大人と赤ちゃんや小さいお子さんの洗濯を毎日分けるのは大変ですし、赤ちゃん用の洗剤は少し価格も高めで、家計の負担になることも。
そこでおすすめなのが、香料や酵素、蛍光漂白剤などの入っていない洗剤です。気になる化学物質や酵素が入っていない洗剤は、市販の赤ちゃん用の洗剤と成分がほとんど変わらないので、ベビー服を一緒に洗濯しても安心です。
ベビー服はあまり洗剤を使わないほうがいいでは? という質問をよく受けますが、赤ちゃんは大人以上に代謝がいいので、思いのほか汗も皮脂もたっぷり衣服についています。ミルクや吐き戻しなどのたんぱく質の汚れが衣類についているので、赤ちゃん用とはいえ、洗浄力は必須です。
また、ベビー服にはミルクや吐き戻しなどのたんぱく質の汚れがついていますが、それを栄養に雑菌が繁殖し、イヤな臭いやカビなどが原因になるので注意が必要です。湿ったままで放置せず、蛍光漂白剤や酵素、香料の入っていない洗剤できちんと洗って、しっかり濯ぎましょう。
スタイなどベビー服の臭いやシミ、黄ばみなどが気になる場合は、煮洗いする方法もあります。大きめのステンレスなどの鍋に水と過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)、衣類を入れて沸騰直前で火を止めて、冷めるまでつけおきし、お湯が冷めたら、しっかりすすぐだけです。シミや臭いもスッキリ落とすだけでなく、除菌できるのでオススメです。
沸騰したお湯に過炭酸ナトリウムを入れると、急激に発泡して溢れることがあるので、水と一緒に入れましょう」(本橋ひろえさん)
赤ちゃんのお肌はデリケートなので洗濯にも気を遣います。大人は洗濯物を分けていても香料が強い洗剤の使用は注意が必要ですね。
(取材・文/酒井範子、たまひよONLINE編集部)
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2024年5月の情報で、現在と異なる場合があります。
本橋ひろえさん
PROFILE)
ナチュラルクリーニング講師。北里大学 衛生学部化学科卒業後化学薬品会社で合成洗剤の製造を担当。2006年より、各地でチュラルクリーニング講師になり、テレビや雑誌などで活躍。ナチュラルクリーニングとは、環境&手肌に優しい、安心安全、手抜きができて楽チン&楽しきちんと洗えたキレイな服を着ること。著書に『やることの「見える化」で掃除をラクにする方法』『ナチュラルおせんたく大全』『ナチュラルおそうじ大全』(主婦の友社)などがある。