【専門家監修】"貯め時"は子どもが小さいときだけ!?高年初産ファミリーの貯蓄セオリー
「高年初産」とは35才以上での初産のこと。
では、高年初産に該当する妊婦さん夫婦は、将来のお金をどのように備えておけばいいのでしょうか。
「おなかの子が成人するころ、パパとママは〇才...」と考えると、ちょっと気になりますよね。
今回は、そんな高年初産ファミリーの貯蓄について、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子先生に聞きました。
「教育資金」と「老後資金」を同時に貯め始めよう
子育てファミリーにとって、「将来かかるお金」の中で最も気になるのが「教育資金」と「老後資金」。
このお金を、いつから、どうやって貯めればいいのか。
家計のプロで自らも3児のママ、畠中先生からのアドバイスはズバリ、
「教育資金と老後資金」を「今すぐ」「同時に貯め始める」です。
「貯め時は、子どもが小さいときだけ」と認識して
「最初に厳しいことを言いますね、すみません」と畠中先生。
「高年初産のご家庭では、今からの数年しか、『貯め時』がありません。お子さんが大学を卒業したあとに、老後資金を貯める時間もないからです」とのこと。
たしかに、おなかの赤ちゃんが大学を卒業したころ、ママは57才以上。
パパも同じ年代だとすると、定年退職が迫っている年ごろですね。
そこから数年で十分な老後資金なんて、とても貯められそうにもありません。
また、畠中先生によると、とくにワーキング妊婦さんこそ、注意が必要なのだそう。
「仕事に燃えていたママが、かわいいわが子についお金をかけてしまうケースをたくさん見てきましたが、お子さんが高校生くらいになったとき、『あのころ、もっと貯めておけばよかった』と後悔する人が多くなっています」。
かわいいベビー用品を見ると、つい財布のひもがゆるんでしまいがちですが、限られた期間で教育資金と老後資金を同時に貯めなければならないことを肝に銘じ、貯蓄計画を立てることが大切なのですね。
学資保険は短期払いが狙いめ!保険料値上げの4月までに検討を
まずは、教育資金づくりの方法から聞いてみました。
「教育資金は児童手当と学資保険の2本立てで、準備しましょう。
児童手当は出産前に専用口座をつくり、その口座を振込口座に指定します。
生活費とは別に管理するのが確実に貯めるコツです。
また、高年初産ファミリーが学資保険を選ぶ際は、保険料の支払期間を短くするのがポイント。
5年払いや10年払いなどを選べる会社がありますので、優先的に検討するといいでしょう」とのこと。
学資保険は、今年(2017年)4月に保険料の値上げが予定されているそうです。
加入は出産予定日の140日前からできるので、妊娠中でも保険料が上がる前の加入を検討してみるといいですね。
「老後資金」は今から準備を。財形年金貯蓄がおすすめ
では、老後資金はどうすればいいのでしょうか。
「老後資金は、ひと月5000円でも1万円でもいいので、今から積み立てを始めましょう。
会社に財形貯蓄の制度があれば、財形年金貯蓄がおすすめです。
なければ、個人年金保険を選ぶ方法もあります。
強制的に貯められる保険は、老後資金づくりに向いているからです。
学資保険と同様に、個人年金保険も4月に値上がりする予定になっていますが、実はマイナス金利の影響を受けて、販売停止する動きが加速しています。
そのため、個人年金保険に加入したい場合は、加入できる保険会社探しから始める必要が出てきています」とのことでした。
いかがでしたでしょうか。
おなかの赤ちゃんや家族の将来の安心のためにも、今すぐ学資保険や個人年金の検討をはじめたいものですね。
ちなみに児童手当の振込口座は、子ども名義ではなく、親の口座でないと申請できませんので注意してください。(文・たまごクラブ編集部)
監修/ファイナンシャルプランナー 畠中雅子先生
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
初回公開日 2017/09/14
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