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2人にひとりのパパがお悩み中⁉「ギャン泣きに対応できない」「子どもに拒否られる…」パパイヤ対策をベテラン助産師に聞く!

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泣いている幼い息子を持つ若い父親
LightFieldStudios/gettyimages

「たまひよ」アプリユーザーに「夫・パートナーが育児をしていて、イライラしていたり深刻に悩んでいるなと感じることはありますか?」と、質問。すると「悩んでいるみたい」と「いえいえ逆に楽しんでいる」と、意見が見事に分かれました。コメントでは「パパイヤ」に悩む声も。これまでに数千人の母子のケアに携わられた助産師の濵脇文子先生にアドバイスを伺いました。

Q. 夫・パートナーが育児をしていて、イライラしていたり深刻に悩んでいるなと感じることはありますか?

よくある 13%
ときどきある 35.5%
ほとんどない 26.8%
イライラどころか楽しそう 21.7%
その他 2.9%


「よくある」「ときどきある」は48.5%、「ほとんどない」「イライラどころか楽しそう」48.5%として、見事に意見が分かれました。

さらにQ.イライラしていたり悩んでいる夫・パートナーにどのように対応していますか?と、エピソードを募集すると、大好きな子どもに拒否られて、凹むパパの姿も見えてきました。

子どものギャン泣き、離乳食拒否と「パパイヤ」に凹むパパたち

「抱っこでギャン泣きしている時に、めっちゃ困ったように『泣かんといて、この抱っこいやかな?なにがあかんのかな?』って語りかけて、最後は疲れ果てた目で『ごめん…』って私に渡してくる。でも、毎日めげずに抱っこしてくれる。夜だけのパパ見知りは、かわいそうだけど仕方ないのかな」(ときどきある/こじか)

「夫は仕事が多忙なため、息子と関わる時間があまりありません。そのため、抱っこすると息子はギャン泣きすることも多くて…。離乳食も夫から食べるのは好みではないらしい。その様子に夫は少々悩んでいるっぽい」(ときどきある/あーこ)

そんな凹むパパに対して、ママもいろいろと悩ましいようです。

凹むパパにアドバイスする? ママたちの悲喜こもごも

「特に何もすることなくスルー。アドバイスするとかえって機嫌が悪くなる夫です」(ときどきある/えり)

「こんなことでイライラするな!と怒ってしまいました。私は毎日終日で対応してるんだぞ!と」(ときどきある/nao4ka)

「夫の抱っこで泣き止まない時は『ここを持つとまぁるい抱っこになりやすいよ!』『こうすると泣き止みやすいから息子の今のトレンドみたい!』など、できるだけ神経を逆撫でしないように改善点を伝えるんですが、結局私にバトンタッチ。子どもが泣き止むと『やっぱりママがいいのか…』と、悲しい背中で寝室に行くパパ…。その後は、赤ちゃんの機嫌のいい時にたくさん接してもらうことに徹しています」(ときどきある/りん)

「夫が悩みすぎるタイプです。悩んでいる内容を聞いて一緒に考えています。大泣きする我が子に『体調が悪いのではないか』と思い詰めていたら、『赤ちゃんがよく泣くということは、元気があるということ。ぐったりしたら病院に連れて行こう』と、なるべく具体的な対策を提案します。あとは気分転換にお互いの好きなもの(私はスイーツ、夫はお酒)を、思いっきり食べて元気をチャージします」(ときどきある/ねるねり)

「話し合うようにしています。悩みはだいたい一緒だったので」(ときどきある/hi)

最近の男性の育児参加の高まりとともに、「父親の育児うつ」も増えていると言われています。
これまでに数千人の母子のケアに携わられ、海外の出産事情にも詳しい濵脇文子先生に聞きました。

「パパイヤ対策は“パパがママと仲良く育児をする”ことで、子どもの信頼度を上げる」と、濵脇先生

イクメンの先進国と言われるスウェーデンやフィンランドでは、『父親の育児うつの発症率は、母親と同等である』というデータがあります。
パパが育児でイライラしたり、思い詰めたりすることは、ママ同様に誰にでも有り得ることなのです。そのうえ、大好きな子どもから『ママ以外は嫌』と、拒否されると凹みますよね。

日本も父親の育児参加が進んでいますが、まだまだお手伝いレベルが多いのが現実。子どもと接する時間が少ないパパが、ママに太刀打ちできるわけがなく、子どもがママに執着する、いわゆる『パパイヤ』は発達の過程上、致し方ないと言えます。

そんな子どもの様子を見て『私でないと』と、パパから育児を遠ざけてしまうママさんを時々見かけますが、あまりおすすめできません。
かと言って、ギャン泣きしている子どもをパパに押し付けることも違います。

パパイヤ対策としては、子どものお世話はパパひとりではなく“ママと一緒に”を心がけましょう。パパがママのフォローに徹することで『大好きなママと仲良し』とわかり、子どもの信用度が高まり、パパイヤの終わりとともに育児もスムーズになるでしょう。

さらにママも、パパに対して『やり方が違う!』と感じても寛容に接して欲しいと思います。

コメントで『パパにアドバイスをすると不機嫌になる』とあったように、真面目なママほど子どもファーストで細かく指示を出しがち。

できれば、『それでも良いけれど、よりベターな方法があるよ』として、パパのやり方を認めつつ、提案型のアドバイスを心がけてほしいと思います。

私が新生児訪問をしていた頃、『ママみたいに上手にできないから』と、ママに育児を丸投げするパパもいれば、『なぜ私と同レベルでできないの?』と、鬼の形相でパパを睨みつけるママがいました。

私の個人的な意見ですが、パパの育児力がママと同レベルに達する必要はあるのでしょうか。

今の日本は時間的な問題もあり、パパがママと同レベルで育児ができるようになるのは、なかなか難しい。だったら、パパができることを率先してやってもらった方が、お互いにストレスが減るのではないでしょうか。

“育児の分担はこうあるべき”という世の言葉に惑わされることなく、夫婦ならではの育児分担のスタイルを模索して欲しいと思います」

濵脇文子(はまわき ふみこ)

PROFILE)
助産師・保健師・看護師。大阪大学招聘准教授。星薬科大学非常勤講師。総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務。母と赤ちゃんの笑顔が大好きで、数千人の母子のケアに携わります。産前産後ケアセンターの立ち上げに参加したり、民間企業での事業開発など多方面で活躍。自治体の講演や各種メディア執筆では、ひとりひとりのペースにあわせた母に寄り添う姿勢と、明るく軽快な語り口で人気を博します。

(取材・文/和兎 尊美、たまひよONLINE編集部)

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2024年9月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数138人)
※記事の内容は2024年11月の情報で、現在と異なる場合があります。

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