今年中にやっておきたいのは「家の片付け」の声多数。全部やりきれないときは、福も呼び込むこの2つだけはやって!【専門家】
いよいよ年越しまで残りわずかですね。みなさんが年内にやっておきたいことは何でしょうか?
「たまひよ」アプリユーザーに聞いた声とともに、家事研究家の高橋ゆきさんにアドバイスをいただきました。
住環境や片付け・掃除に関わる内容が多い傾向
最初にアンケート結果から紹介します。
Q:今年も残りわずか。「今年中にこれだけはやっておきたい!」ということを具体的に教えてください。
「産後ダイエットで2kg痩せる」(あおあお)
「来年受ける資格試験のスケジュールを立てる」(ichi)
「防災グッズの見直し!子どもの防災グッズが完璧ではないので揃えること。子どもと2人でいる時に被災した場合、すぐに持って出るものをまとめておきたい」(あお)
「出産を控えているのと、引っ越して3年経つため、思い切って物を減らしたい」(t.aki)
「一向に部屋が片付きそうにないので、年内に少しずつ片付けて綺麗な部屋で年を越したいです」(みーちゃん、)
「片付け!出産前に2人でデート」(えーさん)
「実家も含め、物を捨てて減らしたい!」(みすず)
「家を子育てしやすいように工夫したい!」(みずぽん)
「子ども部屋のおもちゃの整理」(あい)
「住環境をもう少し整えたい」(ぴー)
「ものが多すぎるので、無駄なものは全て手放してスッキリした気持ちで新年をお迎えしたいです。頑張らねば…」(ゆずまる)
「大掃除。子育てしながらだと、なかなか掃除したくてもできない箇所もあり…」(あーちゃん)
忙しい時期だからピンポイントで押さえたい「片付け&掃除ポイント」
今から年末までにやっておきたいことを聞いたところ、圧倒的に家の片付けや子育てしやすい住環境など、部屋の片付けや掃除に関する声が多く集まりました。
そこで、家事研究家の高橋ゆきさんに、家全体は無理でも、今からできる「家の中の片付けポイント」についてお聞きしました。
「イベントに忘年会、仕事納めと慌ただしいこの時期。年内に『やり残した片付けや掃除をやり切りたい!』という方は多いと思いますが、すべてに手を付けるのは難しいもの。そんな時は、見た目のスッキリ感を高められる場所と、快適さを感じやすい場所に的を絞りましょう」
見た目スッキリ、福を呼び込む「玄関」
「意外と物があふれがちな玄関ですが、玄関は家の顔。ここが整うだけで、家全体が清潔な印象になります。2つのポイントをお伝えします。
不要な靴や長い間履いていない靴を見直す
サイズアウトした靴や不要な靴は、捨てるか手放しましょう。利用頻度が低い靴やサンダルなどの季節ものは場所を変えるのも手です。取り出しやすくしまいやすい状態になっていれば、使いやすく散らかりません。
その他にも、使っていないものが入っていれば、この機会に見直しをかけましょう。8割収納を目指して、必要なものだけを下駄箱に収納してください。
エタノールで拭き掃除
できれば一旦すべての靴を出したうえで、エタノールで各棚をふき取りすると、汚れもニオイもなくなってスッキリします。
ゆったりとくつろげ、快適さを感じやすい「リビング」
リビングは物が集まりやすい場所。的を絞って快適さをアップさせましょう。リビングの片付け&掃除ポイントは4つです。
人別に分けて要不要を判断!
まずは各個人の所有物は人別に分け、その人に要不要を判断してもらいましょう。不要なものは処分ボックス、判断に悩むものは保留ボックスへ。
そして必要なものは、子どものものは子ども部屋、パパ・ママのものは、パパ・ママの場所、共有のものは共有の決まった場所へ移します。
住所をつくる
もしどこに戻したらいいかわからないものがあれば、そのものの“住所”をつくることが必要です。住所がないといつも出しっぱなしになってしまいます。
収納方法や収納場所に正解はありません。自分や家族に合った仕組みをぜひ考えてみてください。
つい置いてしまう場所に収納をつくる
いつも置きっぱなしになってしまう場所があれば、そこに住所を用意するのも一つの方法。見た目が気に入るカゴや棚を置けば、使いやすく気持ちもあがるはずです。
“スッキリ見せ”の法則
置いておきたい物をスッキリ見せるには、いくつかの法則があります。以下の3点を実践するだけでスッキリ感がグンとアップします。
(1)前面や横のライン、ラベルの向きを揃えて、まとまりがあるように見せる
(2)色別やサイズ別に並べる
(3)仲間ごとにまとめて箱などにいれる
お片付け&掃除のモチベーションを上げるコツ
場所を絞る以外に効果的なのは、自分のモチベーションを上げること。
そのための有効な手段は写真を撮ることです。現状を客観視すると、課題を把握しやすくなります。客観的な視点で、気になる場所を集中的にやりましょう。
そして必ず、片付けたキレイな部屋の状態も写真に撮ってください。ビフォーの写真も撮っておき、比較すると変化がしっかり感じられ、嬉しさ倍増。
また、キレイな状態を記憶にとどめると、その状態を維持しようというモチベーションになります。
限られた年末の時期ですが、ポイントを押さえて効率的に、気持ちのいい我が家をつくれるといいですね」(高橋ゆきさん)
今からあれもこれもはできないので、的を絞った片付け&掃除のポイントはありがたいですね。家族の快適さとスッキリ感を大事にしたいと思います。
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)
高橋ゆきさん
PROFILE)
株式会社ベアーズの取締役副社長。家事代行サービス業界の成長と発展を目指す一般社団法人全国家事代行サービス協会の会長を務める。家事研究家、日本の暮らし方研究家としても、テレビ・雑誌などで幅広く活躍中。2015年 には世界初の家事大学設立、学長として新たな挑戦を開始。2016年のTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」、2020年の読売テレビ・日本テレビ系ドラマ「極主夫道」、2024年のテレビ朝日ドラマ「おっさんずラブ-リターンズ-」でも家事監修を担当した。ウェルビーイングについて語る書籍『ウェルビーイング・シンキング』(日経BP)が好評発売中。1男1女の母。
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2024年12月の情報であり、現在と異なる場合があります。