赤ちゃんの布団は季節に合わせて替えよう!
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ベビー用品を揃えるとき、かわいいベビー服を選んで、ラクに歩けそうな抱っこひもを買って、ベビーカーやチャイルドシートも……と、買うものがたくさん!しかし、忘れがちだけれども大切なものの1つが、ベビー用の布団です!
一日の大半を眠って過ごし赤ちゃんを包むお布団。ぜひこだわりたいところですね。
でも、自分が寝るわけじゃないし、選びかたがわからない……というママとパパは少なくありません。今回は専門家監修のもと季節に応じた赤ちゃん用布団の選びかたを考えてみましょう。
監修者:相原 里紗
保育士・のあそびっこプロジェクト 主宰
早稲田大学国際教養学部卒。(株)オールアバウトを経て国家試験で保育士に。親子×のあそび×地域を軸とした「のあそびっこプロジェクト」他、親子向けイベントを多数企画・運営している。0歳男児の母。
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赤ちゃんは体温調節の機能が未発達! お布団で心地よくしてあげて
乳幼児は大人のように自分で体温調節ができません。体は小さいのに皮膚の面積は大きくて皮下脂肪は少ないから熱を失ってしまいやすいのです
赤ちゃんは暑さ・寒さに対して、きちんと反応することができません。
そのため、暑い夏も、寒い冬も、昼夜の気温差が激しい春と秋も、赤ちゃんにとっては過ごしにくいのです。だからこそ、赤ちゃんにとって快適な布団を選んであげて、気持ちよく寝かせてあげたいところです。
赤ちゃん布団、選びかたのキホン
赤ちゃんはどのような敷き布団の上に寝かせてあげればいいのでしょうか。
まず、寝返りのうてない赤ちゃんを柔らかい布団やマットに寝かせると窒息の原因となるのでやめましょう。また、枕も窒息の原因や首の負担になるので必要ありません。
赤ちゃんにとって大切なのはなんといってもかけ布団です。季節に応じてタオルケットやかけ布団、あるいはバスタオルをかけてあげるなどして、対応してあげましょう。
赤ちゃんは基本的に暑がりで、冬でも寝汗をよくかきます。つまり、寒さよりも暑さに弱い。そのことを踏まえて季節ごとに寝具をかえてあげましょう。
春は薄手のかけ布団と毛布
春は気温がちょうど良いので、あまり神経質になる必要はありません。薄手のかけ布団と毛布があれば十分でしょう。暑いなと感じる日には毛布のかわりにタオルケットでもいいかもしれません。
夏は薄い毛布やタオルケット、バスタオルでもOK
赤ちゃんは上手に熱を発散できません。なのでかけ布団は片づけて、薄手の毛布やタオルケットをかけてあげましょう。お腹を冷やすといけないので胴体にかけてあげ、足は出してあげるといいでしょう。タオルケットのかわりにバスタオルでも十分ですよ。
そして暑さの厳しい日本の夏、汗っかきなベビーのために、室温を快適に保つことも大切。赤ちゃんに直接冷風があたらないように工夫してあげてくださいね。
秋は春と同じ寝具で、寝冷えに注意
秋も気温は春と変わらないので、同じく薄手のかけ布団と毛布で問題ありません。
暑い夏から涼しい秋に変わるので、赤ちゃんが寒がらないかと心配するかもしれませんが、重たい布団をかけて寝返りがうてなくなるので、軽い布団をかけてあげましょう。
赤ちゃんの足元が冷えないか心配になるなら、靴下ではなくレッグウォーマーをつけてあげるといいでしょう。足から放熱するので、完全におおってしまうのはよくありません。
冬でも重い布団はNG
代謝がよく暑がりな赤ちゃんは、冬でも布団を蹴っ飛ばしてしまうほど。それでも冬は体が冷えてしまわないか心配になりますよね。
そんなときは厚手の布団と薄手の布団を出しておいて、調節してあげましょう。厚手と薄手を2枚かけにすると重いので、二枚かけにするのであれば軽い毛布などを布団のうえにかけてあげるといいかもしれません。
それでも動き回ってお布団から出てしまう場合には、スリーパーを着せてあげると、お腹が冷えずおすすめです。
赤ちゃんの睡眠時間は、一日に11時間以上。大人よりも長い時間寝るからこそ、睡眠環境は大切にしたいですね。また、乳幼児突然死症候群(SIDS)はうつ伏せ寝で増加する傾向があると言われています。お布団はもちろん、ベビーカーや抱っこ紐、チャイルドシートなどでの睡眠時にも、こまめに様子を見てあげましょう。
(文・ムギコ/監修・相原 里紗)
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