車があった方がやっぱり便利?働くママの「足」事情
子どもが生まれたことを機に、車購入の検討をするご家庭は少なくありません。特に働くママは、仕事をしながら保育園の送り迎えや、食材・日用品の買い出し、子どもが病気になったら病院にも連れていかなければなりません。
それを徒歩や自転車だけで乗り切るのは、やっぱり大変?二人のワーキングマザーに車の必要性について聞きました。
「子ども乗せ自転車」は働くママの必須アイテム
デザイン会社に勤めるKさん(38歳)は、5歳になる男の子のママ。毎日、子ども乗せ自転車を使って、保育園への送り向かえをしています。
「子どもを保育園に預けたら、そのまま駅まで自転車に乗って、駐輪場に止めて、電車で会社に向かいます。子どもをベビーカーに乗せて歩きだった頃に比べると、自転車は時短にはなるし、ちょっと離れたスーパーにも寄れるし、自転車を使わない生活なんて考えられません!」とKさん。
ただ、雨や雪の日は自転車だとツラいそうです。
「子どもにはカバーをすっぽりかけて濡れないようにしてるけど、自分の顔には雨があたって濡れちゃうから、冬は寒いし…。私はほぼすっぴんで会社に行ってるからまだいいけど、ちゃんとメークをしてスーツにヒールのママは大変だろうなと思います。車で送迎すればラクだと思うけど、うちの園は車での送迎禁止なんです」
日常的な買い物は、園の帰り道に済ませるKさん。洗濯用洗濯などの重い物や、トイレットペーパーなどのかさばる物は、仕事帰りの夫に頼むと言います。
「駅のすぐそばに夜11時まで営業しているスーパーがあるので、そこで買ってきてもらってます。車があれば、週末にコストコとかに行ってまとめ買いができるけど、今はダンナの協力と宅配利用でまわしていけるので、車はなくていいかなって思います」
日常生活は「自転車でOK!」と言うKさんですが、休日に親子で遠出するときは、「車があればなあ」と思うそうです。
「子ども向けのスポットって、車じゃないと不便な場所が多いんですよね。前もって予定を立てるときはレンタカーを予約するけれど、思いついてすぐ行きたいときは、レンタル料金の高い車種しか残っていないこともあって、なにかと不便」
例えば雨の日。家の中にずっといると、子どものエネルギーが有り余ってしまうので、車で出かけたいときがあるのだそうです。たしかに雨の中、電車やバスでのお出かけは、ママとしてはちょっと憂鬱なものですね。
自転車と車を使い分けて楽ちん育児
自動車整備会社に勤めるFさん(30歳)は、2歳になる女の子のママ。Kさんと同じように、子ども乗せ自転車で保育園への送迎をしています。買い物も子どもを自転車に乗せ、保育園の帰り道にあるスーパーで済ませるのが日課です。
「自転車って意外と乗せられる荷物の量が少ないんです。まず前のカゴに入れて、ハンドルにも荷物を下げるんだけど、重い物を乗せると自転車のバランスが取りにくくなるし、ハンドルに下げた荷物が足にあたって運転しにくいんです。お天気がよければまだいいけど、雨や風の強い日はキツいですよ」
Fさんは、雨の日に自転車がすべって転倒したことがあります。保育園へお迎えをして、スーパーで買い物をすませた帰り道、小雨が降り出し、地面が濡れてきました。左に曲がろうとしたとき、前輪がマンホールの上にあり、ツルッと滑ってしまったのです。
「私も子どもも自転車ごと横倒しになってしまって、子どもは大泣きするし、保育園の荷物や、スーパーで買った荷物もあたり一面に散乱して…。そんなにスピードを出していなかったのと、子どもにはヘルメットをかぶせていたので、擦り傷だけで済みましたけど」
自転車で転倒して以来、安全運転を心がけていたFさんですが、数カ月前、自動車購入に踏み切りました。
「雨の日は、車で園の送迎をしています。すっごくラクになりました。自転車では遠くて行けなかった西松屋とか、いろんな場所に車だと気軽に行けし、重い物やかさばる物も気にしないで買って帰れるし!」
車を購入した今でも、雨・雪の日以外は、自転車で送迎をしているそうです。理由は「渋滞の心配をしなくていいから」。状況に応じて自転車と車を使い分けることで、時間的にも精神的にもラクになったそうです。
(文・佐藤優子)
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。
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