大好きな甘い物をもらって嬉しいはずなのにモヤモヤする「ごめんねスイーツ」問題『ふうふう子育て #53』
産前は夫からの謝罪のしるしとして「ごめんねスイーツ」をもらうのも、それで「うむ許そう」と仲直りするのも楽しかったという青鹿さんですが、産後は思いがけない変化が……!
なぜか全然気持ちが晴れなくて
大好きなスイーツが嫌いになっちゃう!
仲直りのために贈るとされる「ごめんねギフト」。花束とかスイーツとか、いろいろありますよね。賛否両論あると思うのですが、私は産前から夫に謝罪のしるしとして「ごめんねスイーツ」をもらっていて、それは全く嫌ではありませんでした。むしろ「うむ、許そう!」なんて冗談めいたやりとりも好きだったくらい。
そして月日は流れて、産後。少し育児に慣れてきた頃、夫は私が頼んでいた家事をし忘れたり、育児担当のはずの時間にダブルブッキングしてしまいドタキャン……なんてことを何度かしでかしました。
当然、私は怒ったり不満な顔をしたりするのですが、そのたびに夫からはコンビニスイーツや高級アイスなどの「ごめんねスイーツ」が差し出されたんです。最初こそ「まぁ、よかろう」みたいな今まで通りの小芝居的なやりとりを楽しめたのですが、だんだんスイーツを見るたびにイライラモヤモヤするようになってしまいました。
もちろん、夫が「ごめんね」の気持ちを込めて買ってきてくれたのは理解しています。「悪いな」と思っているからこそのスイーツです。だから怒るのも違う気がするし、食べ物を無碍に扱うのは罪悪感があるので、どちらもできません。私は甘い物が大好きなので、スイーツが目の前にあること自体は嬉しい。それなのに食べても、昔ほどは気が晴れない。
そのうち、冷蔵庫の中に鎮座する「ごめんねスイーツ」を見るたびに、大変だったという思いや憎しみが沸いてくるようになってしまいました。
これはまずい! 大好きなスイーツが嫌いになっちゃう!
私にとって甘い物を食べることは一番の息抜きなので、息抜きのたびにイライラするのは困ります。そこで今、私が本当にほしいものを伝えることにしました。(続く)
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(編集協力:大西まお)
漫画家 青鹿ユウさんのプロフィール
漫画家。夫と娘と猫と暮らしている。自分の経験、専門家から学んだことを「気軽に楽しく読めて、ちょっとためになる」漫画にしたいと思っている。著書に『今日から第二の患者さん』(小学館)、共著書に『子どものアトピー性皮膚炎のケア』、『ほむほむ先生のアレルギー教室』がある。
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http://aoshikayu.com/
※この記事は、過去に「マイナビ子育て」に掲載されたものです。


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