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義務化が進みそうな自転車保険の加入。どう選んだらいい?

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Nadezhda1906/gettyimages

子ども乗せ自転車はおおむね1歳から乗車可能になるため、子どもとのお出かけに自転車を活用しているママやパパも多いですね。子ども乗せ自転車が使えるようになると移動がぐんとラクになりますが、最近、自転車保険の義務化が進んでいるのをご存じですか? 
2018年4月現在、「努力義務」とした都府県や自治体は15を超えており、今後も義務化する自治体が増えると考えられます。そこで、自転車保険とはどんな保険で、どのような内容のものが必要になるのか、ファイナンシャルプランナーの前野彩さんに教えてもらいました。

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自転車保険の加入義務化が進んでいるのはなぜ?

自転車は気軽に乗れるものと思いがちですが、一歩間違えば自分や赤ちゃんだけでなく、歩行者などの命を奪う危険性があるもの。自転車保険の加入義務化が進んでいるのは、自転車事故の加害者になった場合、高額の賠償金を命じられる判例が増えているからなんだそう。

自転車事故を起こすと高額の損害賠償を請求される可能性が!

「小学生が歩行者を巻き込む自転車事故を起こし、被害者に重い障害が残るけがを負わせてしまったケースでは、保護者に9000万円を超える損害賠償が命じられました。万一、自転車事故を起こしたとき、それくらいの金額が必要になる可能性があるということです」と前野さん。

つまり自転車保険は、貯金ではとても払えない自転車事故の損害賠償責任をカバーするためのもの。今、自転車を活用しているパパやママはもちろん、いずれ子どもが自転車を乗るようになったときにも欠かせないものと言えるでしょう。

義務化が進んでいるのは「自転車保険」ではなく「賠償責任保険」

万一に備えて、自転車保険が必要なことはよくわかりました。ところが、「『自転車保険』という名称には注意が必要」と前野さんは言います。

「主旨が伝わりやすいので、『自転車保険』と表現されることが多いのですが、条例で規定されているのは『賠償責任保険』への加入。『自転車保険に入りなさい』とは言っていないのです」

「個人賠償責任保険」と「自転車保険」はどう違う?

「個人賠償責任保険」とは、日常生活で他人にけがを負わせたり、他人の物を壊したりした場合に、法律で定められた賠償金を支払うための保険。ちょっと目を離したすきに子どもがお店の物を壊しちゃった…なんていうときの賠償もカバーしてくれます。
「自転車保険」として売られている保険は、この個人賠償責任保険と、自分のけがに対する補償がついている保険です。

「相手への賠償責任をカバーすることが目的なら、個人賠償責任保険が特約についている保険でまかなえるから、『自転車保険」というネーミングの保険にあらためて入る必要はないのです」(前野さん)

「個人賠償責任保険」は複数入っても意味がない!?

では、「個人賠償責任保険」はどんな保険の特約についているのでしょうか?

「火災保険、自動車保険、傷害保険、共済などに特約としてつけ、家族のだれか一人が入っていれば、全員が補償されます。補償金額は100万円程度~国内無制限までさまざまで、掛け金は年間で1000~2000円程度です」(前野さん)

個人賠償責任保険はいろいろな保険の特約としてついているため、知らないうちに重複して入っている人が多いそう。でも、生命保険のように、入れば入るだけ万一の補償が手厚くなる…という性格の保険ではないため、重複加入の多くが無駄に。夫婦ともに加入している保険の内容をチェックする必要がありそうです。
一方、「自転車保険」についている賠償責任保険は、対象となるのが加入者本人のみの場合があるので、「自転車保険」に加入している人も、対象範囲を確認しておきましょう。

「個人賠償責任保険には『示談交渉サービス』がついているものとついていないものがあり、その有無で保険料は変わりません。個人賠償責任保険にこれから加入する、あるいは、複数入っていたものを一つだけ残すときなどは、示談交渉サービスつきのものを選んでください」(前野さん)

「TSマーク」付きの自転車には、1年間の個人賠償責任保険がついている!

ところで、今、乗っている子ども乗せ自転車に「TSマーク」が貼付されていませんか? 
「TSマーク」は、自転車安全整備士が点検整備した自転車につけられるもので、このマークには、傷害保険と個人賠償責任保険がついています。青と赤の2種類あり、賠償額は青が1000万円、赤が1億円です。

「その自転車を運転する人が対象となるので、保育園の送り迎えのために夫婦で自転車を共有している場合などは、ママが乗っているときもパパが乗っているときも補償されます。ただし、保険の有効期間は1年間。有効期限が切れたのに気づかず、そのまま乗り続けることがないように注意して」(前野さん)

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義務化が進んでいるのが実は「自転車保険」ではない、というのは驚きでした。個人賠償責任保険に入っていればいいんですね。
「新たに『自転車保険』に加入するより、何かしらの保険に特約として『個人賠償責任保険』をつけるほうが、保険料が安くてお得」とのこと。まだ個人賠償責任保険に入っていない人は、現在入っている保険に特約としてつけられないか、検討することから始めるのがよさそうです。もちろん、自転車に乗るときは「子どもの命を乗せている」ことを忘れず、安全に注意し、ルールを守って運転することが大切なのは言うまでもありませんね。(取材・文/東 裕美、ひよこクラブ編集部)

■監修/前野彩さん
ファイナンシャルプランナー(FP)。中学校・高等学校の養護教諭から、結婚・住宅購入・加入保険会社の破綻などを経験し、自らのお金に対する知識不足を痛感。01年FPに転身し、08年「FPオフィス will」を設立し、14年株式会社Cras代表取締役に。子育て家庭の個人相談を中心に活動し、近著は『教育費&子育て費 賢い家族のお金の新ルール』(日経BP社)、ほか多数。

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