「洗濯機の洗濯槽、どのくらいの頻度で洗ってる?」掃除の頻度の正解を専門家に聞いたら…
みなさん、洗濯機の洗濯槽はどのくらいの頻度で洗っていますか? 「たまひよ」アプリユーザーに聞いた意見とともに、正しいお手入れ方法について、家事研究家の高橋ゆきさんにお聞きしました。
洗濯槽掃除の頻度は家庭によってさまざまという結果が…
最初にアンケート結果から紹介します。
Q:洗濯機の洗濯槽掃除はどのくらいの頻度でやっていますか?
1ヶ月に1回 19.1%
2~3ヶ月に1回 33%
半年に1回 26.5%
1年に1回 13.5%
やったことはない 4.7%
その他 3.3%
「2~3ヶ月」または「半年に1回」くらいの人が多いようですね。では、どんな方法で掃除をしているのでしょうか。
1ヶ月に1回派の人は…
「オキシクリーンや洗濯槽洗剤を使って」(よし)
「市販の安い洗濯槽洗剤を入れて槽洗浄モードで」(うなぎ)
「メーカーの洗浄剤かオキシクリーンを使って槽洗浄モードを設定するだけです」(ぽん)
「ドラッグストアのプライベートブランドの漂白系で」(もころ)
「売ってる中で1番安いやつを使ってます」(なっちゃん)
「洗剤入れとゴミ取り部分はウタマロを使い、それ以外は西友の“きほん”の洗濯槽クリーナーにおまかせ。手頃な値段で、他のものと違って強すぎないので、洗濯槽掃除後に洗濯したら洋服の色がぬけるということがない。(他のものでは色が抜けてしまったことがあった…)」(りん)
2~3ヶ月に1回派の人は…
「熱めのお湯をはり、オキシクリーンを使ってつけおき洗いをしています。気持ち悪いほど水垢汚れが浮き出て来ます」(向日葵)
「洗濯槽ハイター。数回分を一度に買えるし、かさばらないのでストックに便利です」(ねりねる)
「DAISOのクリーナー。洗濯機のお掃除機能で掃除します」(みーなん)
「液体と粉のものを交互に使っている」(あちたまご)
「100均にある洗濯槽に入れるだけの錠剤や粉」(ちーやん)
「マツキヨの洗濯槽洗剤とカビキラー。粉末と液体を交互に利用。子どもが生まれてから洗濯機を新しくし、こまめに洗濯槽を洗浄するようになりました。排水パイプや排水溝が面倒…」(ゆつ)
半年に1回派の人は…
「海をまもる洗剤を使って、洗濯機の洗濯槽洗浄モードで」(みち)
「スーパーで売っている粉を溶かしてつけ置きするタイプを使っています。また、洗濯のときにワイドハイターを使うと洗濯槽のカビを予防できると聞いたことがあり、それを信じて毎回ワイドハイターを使っています」(まる)
「ふだんの洗濯洗剤に混ぜるワイドハイターで洗濯槽の掃除ができているみたいですが、半年に1回くらいは、洗濯槽クリーナーで洗っています」(m)
「洗濯槽専用の洗剤でつけ置き、洗濯槽洗いモードで掃除してます」(toonca101)
1年に1回派の人は…
「純正の洗濯槽洗剤を1年に1回使っています」(きーぬ)
「お掃除屋さんに頼む」(ミミママ)
「洗濯機に自動洗浄機能があり掃除のタイミングを教えてくれる」(ゆんゆん)
「洗濯槽カビキラーを年1でしかやってません」(さく)
やったことはない人は…
「天然のホタテパウダーはたまに使うようにしている。まだ洗濯機も買ったばかりだし…化学製品に抵抗があって…」(ゆるりん)
その他の人は…
「やらなければと思ってるが、まだやっていない。子どもいないころは洗濯ハイターでやっていたが、今は子どもに何かあるんじゃないかと思い、なかなか手をつけられていない」(イバラ」
「気が向いたらやる」(よよ)
「洗濯物に黒い汚れカスがついたら」(くろすけ)
「きれいが続く」洗濯槽ケアのコツ
どのくらいの頻度でお手入れをするのが正しいのか、またどんな洗剤を使うと効果的なのか、私たちが普段行っている掃除方法は正しいのでしょうか?
今回は家事研究家の高橋ゆきさんに、正しいお手入れ方法と洗濯槽をきれいに保つコツについてお答えいただきました。
「湿気がこもりやすく、皮脂や洗剤カスが残りやすい洗濯槽は、実は家庭の中でもカビが繁殖しやすい場所のひとつです。
毎日使うものだからこそ、定期的なお手入れで清潔を保つことがとても大切です」
お手入れの頻度と洗剤の選び方
「基本的なお掃除の目安は、1〜2ヶ月に1回です。
市販の洗濯槽クリーナーを使うことで、目に見えないカビや雑菌をしっかりと除去できます。
クリーナーには主に3タイプあり、それぞれの特徴を理解して使い分けるのがおすすめです。
塩素系クリーナー:即効性が高く、短時間で強力に汚れを落とせます。特有のにおいがあるため、使用後はしっかりとすすぎましょう。
酸素系クリーナー:泡の力で汚れを浮かせて落とします。においが少なく手肌にも優しいですが、つけ置きが必要な場合もあります。
重曹:消臭効果があり、環境にもやさしい洗浄剤。ただし洗浄力は控えめなので、軽い汚れや普段使い向きです。
その他、洗濯機メーカーから純正のクリーナーも数多く販売されており、洗濯機の構造に合わせて配合されているため、より効果的に汚れを落とせるものもあります。
中には『年に1回の使用で十分な洗浄効果が得られる』と設計されている製品もあり、コストや手間を考えて取り入れる方も増えています」
汚れがひどいときはプロの手も視野に
「ただし、何年もお掃除していなかった場合や、におい・汚れがどうしても取れないと感じる場合は、専門業者による分解洗浄を検討するのもひとつの手です。
洗濯槽の裏側や細かいパーツにこびりついた汚れまでしっかり取り除けるため、最後の手段ではなく、定期的なメンテナンスとして考えてもよいでしょう」
普段からできる「汚れを防ぐ」習慣
「最後に、洗濯槽をきれいに保つために日頃からできることについて説明しましょう。
基本は以下の3点です。
●洗濯後は洗濯機のフタを開けて内部を乾燥させる
湿気がこもると、洗濯槽の内側にカビが発生しやすくなります。
必ず洗濯後はフタを開ける。もしくは槽乾燥などのメニューを使って、内部を乾燥させましょう。定期的に乾燥機能を使用するのもカビ予防になります。
●洗濯物は洗濯直前まで洗濯槽に入れない
脱いだ衣類には汗や皮脂が付着しており、槽内に入れたままにすると湿気や雑菌が繁殖しやすくなります。
特に夏場は数時間でもカビの原因になることがあるため、通気性のあるランドリーバスケットなどで保管するのが◎です。
●洗剤や柔軟剤は適量を守る
洗剤や柔軟剤の入れすぎは、すすぎ切れなかった成分が洗濯槽内に残留し、ぬめりやカビの原因になります。また、溶け残った洗剤は排水ホースや排水口にも影響を与えることがあるため、『洗剤は多いほど良い』という考え方はNG。衣類にとってもよくないので、適量を使用しましょう。
これらのような小さな習慣の積み重ねが、カビやぬめりの発生を抑えてくれます。
洗濯機は、衣類を清潔にする大切な家電。
だからこそ、その“中身”である洗濯槽自体が清潔であることが、衣類の仕上がりやお家全体の清潔感にも直結します。
月に1回の小さなお手入れで、毎日が気持ちよくなる――そんな暮らしを、ぜひ取り入れてみてくださいね」(高橋ゆきさん)
掃除の目安は1〜2ヶ月に1回。ただし、もっと頻度が少なくてすむクリーナーもあるのですね。子どもがいると、洗濯の機会は増えるもの。生活スタイルによって上手にお手入れ方法を取捨選択して、キレイを保ちたいですね。
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)
高橋ゆきさん
PROFILE)
株式会社ベアーズの取締役副社長。家事代行サービス業界の成長と発展を目指す一般社団法人全国家事代行サービス協会の会長を務める。家事研究家、日本の暮らし方研究家としても、テレビ・雑誌などで幅広く活躍中。2015年 には世界初の家事大学設立、学長として新たな挑戦を開始。2016年のTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」、2020年の読売テレビ・日本テレビ系ドラマ「極主夫道」でも家事監修を担当した。1男1女の母。
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2025年3月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数人215人)
※記事の内容は2025年5月の情報であり、現在と異なる場合があります。


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