どっちが多数派!? 洗面所のタオルは家族で共有してる? それとも1人1枚?それぞれの注意点
今回のテーマは「洗面所のタオル」についてです。みなさんの家庭では、洗面所のタオルは家族で同じものを使っていますか?「たまひよ」アプリユーザーに聞いた実例とともに、家事研究家の高橋ゆきさんにお話をお聞きしました。
“家族で1枚派”は全体の80.9%
最初にアンケート結果から紹介します。
Q:あなたの家の洗面所の手拭きタオルは家族で共用ですか?それとも1人1枚ずつ用意していますか?
家族で共用(家族で1枚) 80.9%
1人ずつ用意(1人1枚) 11.9%
タオル以外のものを使っている 3.1%
手拭きタオルは用意していない 0.5%
その他 3.6%
家族で共用(家族で1枚)派の声
「洗濯物の量を減らすため」(なる)
「毎日洗濯して替えているため。また濡れたらすぐ手の届く場所に替えがあるから困らない」(なぁな)
「朝の洗顔でしか使わないので1枚で足ります」(あーと)
「何枚も替えるのがめんどくさくて共用です」(あおちゃん)
「タオルをかける場所が1ヶ所しかないし、せまい!」(アリス)
「分けて使う発想がなかった!」(ごろり)
1人ずつ用意(1人1枚)派の声
「ウイルス感染した時にタオルを共有していたら感染するおそれがあるから」(蜜柑)
「はじめのうちは共用にしてたのですが、夫がかなり頻繁に手を洗うのですぐにタオルがびしょびしょになることと、コロナが流行り始めたのもあって1人1枚に変更しました」(のんたん)
「洗面所に関しては洗顔後やうがい・手洗い、歯磨き後など、口元も拭くので衛生的に分けたいからです」(たぶ)
「夫と使う分には構わないけれど、義実家と同居しており、どうしても義両親との共用は嫌なため。ただキッチンは仕方ないので共用。1枚1枚のペーパータオルみたいなものにしたいけれど、コスト面が気になる…」(りり)
「自分のタオルがいいから。においなども気になる」(happy)
タオル以外のものを使っている派の声
「ペーパータオルや竹のティッシュ。エコではないですが、衛生的だし、手を拭いたあと、軽く洗面台の水気も拭いています」(よっしー)
「私が小学生の頃、結膜炎になってしまい、眼科医から『タオルの貸し借りはダメ』と言われてから実家でも別、夫と暮らすようになってからも別にしていたら洗濯が追いつかず、ペーパータオルを使用するように。時々それでも間に合わず、タオルを別々に使うことがある」(わんわん)
1人1枚派も共用派もどちらもメリット・デメリットがあるので比較検討してみて
ひと昔前なら家族でタオルを共用するのが一般的だったように思います。そこで、多くの家庭を訪問している家事代行サービス「ベアーズ」の副社長であり家事研究家でもある高橋ゆきさんに、最近の傾向と「1人1枚にしたいけれど、かける場所がない」と悩んでいる方へのアドバイスをお聞きしました。
「洗面所の手拭きタオルについて、約8割の方が『家族で1枚を共有』すると回答されています。洗濯物の量を減らすことや、毎日取り替えることで衛生面の不安を感じにくい等が『家族で1枚』派の理由として挙げられています。
一方で、『1人1枚』派の方は衛生面を重視し、ウイルス感染防止やタオルの濡れやすさに配慮していることが特徴です。
あえてタオルを用意しない家庭や、ペーパータオル等の使い捨て派が5%弱いらっしゃるのも印象的です。
実際にベアーズが家事代行でお伺いするお客様宅でも、手拭きタオルを家族と共有されているご家庭が多い印象です。
衛生の観点では『1人1枚用意する』『毎日洗濯する』のが理想ですが、毎日のことになるとなかなかそうもいきません。
そこで、それぞれの使い方のメリット・デメリットを整理します。みなさんの快適なタオルの利用方法について考える参考にしてください」
「家族で1枚を共有」するメリットと注意点
<メリット>
・洗濯物の量を減らせる
・替えのタオルの収納スペースを節約できる
・交換の手間が少なく済む
<注意点>
・1枚のタオルの利用頻度が高いため、タオルが湿った状態になりやすい
・使用するタイミングによっては、タオルが湿っていて快適に使えないことがある
・濡れたタオルは雑菌が繁殖しやすい
・風邪やウイルス等が家族間でうつる可能性がある
「家族で共有する場合は、『1日1回以上交換する』『速乾性の高いタオル使う』『乾きやすい場所にかける』などに注意し、体調が悪い家族がいるときは、タオルを分けたり、使い捨てのペーパータオルを導入したりする等の工夫も必要です。
速乾性の高いタオルとして、マイクロファイバーなどのタオルがオススメです。綿素材と比較して湿っても乾きやすい特徴があります」
「1人1枚用意する」メリットと注意点
<メリット>
・個々の衛生管理がしやすく、ウイルス感染リスクを減らせる
・利用頻度が減るので、乾いた状態をキープできる
・個人の好みに合ったタオルを選べる
<注意点>
・タオルの管理や洗濯の手間が増える
・替えのタオルの収納スペースが必要になる
・タオルを掛けるスペースが必要になる
「1人1枚派の場合、タオルの収納場所やタオルをかける場所の確保に工夫が必要です。
『かける場所が1ヶ所しかない』『洗面所が狭い』という悩みを持つ家庭も多いと思いますが、その場合は、以下の方法を試してみるとよいでしょう。
・ドアフックやマグネットフックを活用
・2連・3連タイプのタオルバーを設置(省スペースで複数枚掛けられる)
・タオルリングを複数設置(洗面台の横や下のスペースを活用)
・タオルサイズを小さくする
・ループ付きのタオルにする
家族構成や生活スタイルによって最適なタオルの使い方は異なりますが、少しの工夫で快適さを向上させることができます。
家庭に合った方法を見つけて、気持ちよく使える環境を整えましょう」(高橋ゆきさん)
現在は省スペースで掛けられるタオルバーやフックもあるそうなので、ぜひ参考にしてください。
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)
高橋ゆきさん
PROFILE)
株式会社ベアーズの取締役副社長。家事代行サービス業界の成長と発展を目指す一般社団法人全国家事代行サービス協会の会長を務める。家事研究家、日本の暮らし方研究家としても、テレビ・雑誌などで幅広く活躍中。2015年 には世界初の家事大学設立、学長として新たな挑戦を開始。2016年のTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」、2020年の読売テレビ・日本テレビ系ドラマ「極主夫道」でも家事監修を担当した。1男1女の母。
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2025年3月の情報であり、現在と異なる場合があります。