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経腟分娩と帝王切開で赤ちゃんの成長に違いはあるの?

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Astakhova/gettyimages

日本では、経腟分娩こそが「いいお産」というイメージがあるようです。そのせいか、ネットでは帝王切開で生まれた赤ちゃんに対して、否定的なうわさが多く見られます。実際はどうなのか、東峯婦人クリニック名誉院長で産婦人科医の松峯寿美先生に聞きました。

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帝王切開で生まれた赤ちゃんは弱い?

ママの腟を通らず帝王切開で生まれた赤ちゃんは、肺が弱いうえにママから腸内細菌をもらえずアレルギーやぜんそくになる、免疫力が弱くなる…といったウワサがあるようですが、そのような研究結果は見当たりません。実際はどうなのでしょうか?

帝王切開で生まれた子は肺が弱い?

「経腟分娩の子は、産道を通るときに胸部が圧迫され、肺の中の羊水がしぼられた状態で出てきます。帝王切開には確かにそのプロセスがありませんが、医師は赤ちゃんの顔が出たらすぐに口から羊水を吸引し、緊急時以外は、ゆっくりとおなかから出しています。実際、帝王切開で生まれたからといって、肺の機能が弱くなることはありません」(松峯先生)

帝王切開で生まれた子はママから腸内細菌をもらえない?

「ママの腟を通らずに生まれるからといって、帝王切開の赤ちゃんがママから腸内細菌を獲得できないという心配はありません。赤ちゃんは空気中に浮遊する細菌を吸い込んだり、授乳時などにママと接触して腸内細菌を得ます。経腟分娩も帝王切開も、腸内細菌を獲得するチャンスに大きな違いはないと考えていいでしょう」

うわさは、医療処置に対する否定的なイメージが原因!?

30年ほど前、ちょうどばあば世代が出産を迎えていたころ、お産の医療事故が相次ぎ、陣痛促進剤や帝王切開などの医療処置を受けることに否定的なイメージがありました。そのため、帝王切開のネガティブなうわさは、ばあば世代からの古い情報がベースになっているのかもしれません。けれども、医療技術は日進月歩。ばあば世代のころと比べると格段に進歩しています。

「30年ほど前は、経腟分娩で頑張った末、最終的に帝王切開になるケースが多い時代でした。今も骨盤位(こつばんい・さかご)、前置胎盤(ぜんちたいばん)、児頭骨盤不均衡(じとうこつばんふきんこう)などで行われますが、加えて、少しの危険をも回避するために、あえて選択されるケースも増えています。どちらで産むにしても、産後の赤ちゃんの様子に違いはありません。帝王切開に対する否定的なイメージを、ぜひ払拭してほしいです」

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松峯先生の話では、「母乳の出具合が分娩方法に影響されることもありません。30年ぐらい前は、帝王切開後は安静を保ち、産後4~5日くらいから授乳を開始したため、乳汁分泌が遅れがちでした。でも今は、帝王切開の人も産後すぐから母乳ケアを受けて授乳を開始するので、経腟分娩の人たちと変わりません」とのことでした。どんな出産方法で産んでも、安心して子育てしてくださいね。(取材・文/大石久恵、ひよこクラブ編集部)

■監修/松峯寿美先生
東峯婦人クリニック名誉院長。東京女子医科大学、同大学院卒業。日本産科婦人科学会専門医。1980年の開業以来、妊娠・出産・婦人科系全般の悩みに向き合う医療を実践。

■参考:「ひよこクラブ」2018年2月号「経腟分娩×帝王切開 産後100日違いはあるの?」

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