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痛みのない出産は出産じゃない? 「帝王切開」への大きな誤解

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ママのおなかと子宮を切開して胎児を取り出す分娩方法「帝王切開」。元から帝王切開での出産を予定している場合はある程度の事前準備ができますが、母子の状況によって直前で帝王切開を選ばざるをえないケースも。
"子どもを産むたいへんさ"は同じなのに、「帝王切開は楽でいいね」「経腟分娩じゃない出産は出産じゃない」なんて声を耳にすると心が痛みますよね。
帝王切開は母子ともに無事に出産するための大切な手段ですが、まだまだ理解が浸透していないのも事実。一部の人の心ない偏見や言葉に「帝王切開だって楽じゃない!」と憤りを感じるママたちのリアルな声をお届けします

帝王切開で出産したママの「理由」とは?

ママたちが帝王切開を選ぶ理由はさまざま。経腟分娩を望んでいても、母子にかかるリスクを考えて帝王切開を選ばざるをえないママも少なくありません。ときには心の準備をする余地もなく決断しなければならないことも。みんなはどんな理由で帝王切開での出産を選んだのでしょうか?経験者たちの体験談をご紹介します。

高年出産

高齢のせいなのか、子宮口がかたくて開く気配がないため帝王切開になりました。緊急ではなく、予定帝王切開です。

予定日超過で赤ちゃんが大きかったため

予定日超過で赤ちゃんが大きくなりすぎたので、帝王切開になりました。帝王切開になるとはまったく考えていなかったので知識がなく、「明日切りますね」と言われてから当日までは不安でしかたなかったです。

子どもにおよぶリスクを考慮して

現在妊娠7カ月。上に2歳3カ月の息子がいます。息子を出産した際に、緊急帝王切開になったので、今回も帝王切開で臨みます。VBAC(=帝王切開を経験した人が経腟分娩すること)も少し考えましたが、近所の産科ではVBACを受け入れている産科がないこと、そして万が一失敗して子どもに危険が及ぶのは怖いと思ったのでやめました。

「帝王切開は出産じゃない」心ないひと言に傷つく人も...

帝王切開も立派な出産方法の一つ。しかしながら、帝王切開を経験した一部のママたちは「楽でいいね」「下から産んでないから出産じゃない」など周囲の心ない言葉に傷つけられることもあるようです。

「お前産んでないじゃん」

夫に言われた言葉です。1度だけではなく何度も言われています。しかも、小馬鹿にしたように笑いながら。夫いわく「陣痛の痛みは耐えられそうにないけど、腹切るぐらいなら大丈夫」だそうです。

義母からのひと言に涙

義母に「次は下から産めたらいいね」と言われたので、「一度帝王切開したら、次も帝王切開なんです」と伝えました。「え?そうなの?じゃあもう下から産めないの?へー」ここまできて抑えていたものが溢れだし、涙が出てきました。下から産んでないから母親じゃないと言われているようでした。

決して楽じゃない! 帝王切開の苦労エピソード

「帝王切開は自然分娩よりも楽」という偏見を持たれてしまうこともありますが、それは大きな間違い!帝王切開は決して楽ではなく、出産のリスクと隣り合わせであることに変わりはありません。帝王切開を実際に経験したママたちがつらかったこと、そしてその想いをお聞きください。

わが子をすぐに抱けない悲しさ

帝王切開は、産後すぐにわが子を抱いてやれず、おっぱいをあげられないという悲しみとの戦いです。そのあとは激痛に耐えながら赤ちゃんの世話をし、痛みがおさまって数カ月たっても今度はかゆみにおそわれます。次の出産へのリスクも高まるし母体にとっていいことないけど、命より大切なわが子を守るため、胎児のリスクを減らす偉大な選択、手段なんです!

痛み以外にもつらいことがたくさん

ふつうおなかを10cm以上切って、次の日歩けますか?そして傷が痛いなか、ふにゃふにゃの新生児抱っこして授乳ですよ。たぶん男の人には無理です。手術前の採血や麻酔の注射、赤ちゃんを取り出すときのグニュッとした感覚、絶飲絶食や術後の高熱など、おなかを切る以外にも苦しいことは盛りだくさんです。

おなかに傷がずっと残る

帝王切開ものすごく痛いですよね。子どもを3人産んで、いちばんつらかったのは帝王切開です。自然分娩よりも本当につらかった。今でもおなかに傷あとが残っていますし、いつまでも痛いです。冬になると痛いし、寒いと痛いです。いつもおなかを見て自分で自分を励ましています。

落ち込んだら思い出して。先輩たちのアドバイス

帝王切開で出産したママたちのなかには、赤ちゃんを産道から産めなかったことを後ろめたく感じている人もいるようです。また、周囲から心ない言葉をかけられて落ち込んでしまうことも。そんなときは、先輩ママたちの言葉を思い出して憂うつな気持ちを吹き飛ばしましょう!

気にしないのがいちばん

帝王切開だろうが、自然分娩だろうが出産は命がけです!無事生まれてくれればそれでいいんです。気にしないのがいちばん!

予定が立てやすいというメリットも

私は2回帝王切開しています。「産む日と退院日がわかるから、予定立てやすいし、上の子預けるのも、計画立てられるからその点は安心だよ!いつ陣痛くるかわからないと、パパがいないときたいへんだもんね」って、開き直ってしまうのはどうでしょう?実際、予定が立てられるのはものすごくいいと思うので。

心ないひと言にはこう切り返す!

問題があったから帝王切開になっているのに、それを楽っていう人には「私も経腟分娩がよかったけど、そうしていたら私と子どもは命を落としてしまっていたからね~」って言うと、たいていぎょっとして黙り込みます。「ああ、この人たいへんだったな。悪いこと言ったな」って気づきますよ。

帝王切開も経腟分娩も、どちらも命がけで出産したことに変わりはありません。大事なのはママも赤ちゃんも無事でいること。どんな方法でもおなかを痛めて子どもを産んだ以上、立派な母親です。周囲の言葉に惑わされて自分を責めたりせず、自信を持ってお子さんと向き合ってあげてくださいね。

※文中のコメントは「ウィメンズパーク」からの引用です。
※この記事は「ウィメンズパーク」で過去に公開されたものです。

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