「やるべきことが具体的になった!」教育費にマイホーム…30代夫婦のお金の不安をFP相談で解消!

教育費や住宅購入に老後の備え…。子どもが生まれると、お金に関わるさまざまな不安を抱くようになるものの、どうすべきなのか分からないという声は少なくありません。そんなママやパパに頼ってほしいのがFP(ファイナンシャル・プランナー)。今回は、なかでも高度な知識とスキルを持った中立公正なCFP®認定者※のFPに、1組の夫婦が相談体験しました。
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●教えていただいたのは・・・

●相談者

相談までの準備は現状の家計状況をシートに沿ってまとめるだけでOK!
相談の流れとしては、お二人から事前に提出してもらった、現状の収入や支出、今後どうしていきたいかなどを書き込んだ「ヒアリングシート」をもとに進めていきます。
鈴木先生は、「ヒアリングシート」では不足している内容について聞き取りながら、キャッシュフロー表を修正してより実態に合った表を完成していきます。
さっそくヒアリングを開始していくと、パパさんの年収の上昇幅や勤務先が企業型確定拠出年金を取り入れていること、育休中のAINAさんが今年職場復帰予定であることが判明。その上で、具体的なお二人のお金の悩みを掘り下げていきます。


AINAさんファミリーの教育費、マイホーム購入、資産運用についてヒアリングスタート
相談①公立or私立、まだ決めていないのですが、どのくらい教育費を確保した方がよいのでしょうか?(AINAさん)
AINAさん:上の子は今年幼稚園に上がったばかりですが、大きくなるにつれて教育費がかなりかかると聞き今から不安です。
鈴木先生:教育費対策も含めて、ご夫婦でされている貯金はありますか?

パパさん:児童手当には手をつけず、生活費の口座とは別の口座に貯金するようにしています。それ以外は大きな貯金があまりできておらず不安です。
AINAさん:私は自分の奨学金の返済が残っていることが気になっています。貯金は3年ほど前から「NISA」をしています。月1万2,000円程度と少額ですが順調に増えているので夫にもすすめていますが、まだ始めていないみたいで…。
パパさん:元本が保証されているわけではなく、暴落する可能性がゼロではないことや手続きの手間も考えると、行動に移せずにいて…。
鈴木先生:「NISA」を必ずやるべきとは断言できませんが、今後も物価は上がる可能性が高いことを考えると、長く積み立てていくことが防衛策にはなり得ます。可能であれば無理のないタイミングでパパさんも始めてもよいかもしれませんね。

相談②子どもが小学校に入る前くらいにマイホーム購入を考えていますが…(パパさん)

教育費と並んで高額なお金が必要になるマイホーム。最近の一番の悩みの種だとパパさんは話します。
パパさん:子どもも生まれたので住み替えを考えていますが、そもそも一軒家とマンション、購入と賃貸、それぞれどちらがいいのか…。どこから手をつけていいかも見えない状況ですね。
鈴木先生:ヒアリングシートを見ると、5年後の購入を想定していると拝見しましたが、パパさんに何かご希望はありますか?

パパさん:何となく購入の方向では考えていますが、一軒家とマンションのどちらにするかなどはまだ見えていません。ネットで調べて、65才までにローンの返済が終わるような金額の物件がいいのではと思っています。
物件金額に関して、AINAさんもパパさんと同意見だそう。
AINAさん:希望として、一軒家がいいなと思っていましたが考えている予算では少し難しそうなので、マンションなのかなと。でも、マンションは物件にかかるお金以外に、毎月管理費がかかってくることが気になって…どちらがいいのか迷っていますが、現実的に支払いができればいいので、基本的には夫に任せています。
教育費と住宅購入について具体的にアドバイス!

●教育費について
鈴木先生:中学校でかかる費用は、おおよそ公立では月1.6万円に対して私立は9.5万円と大きく変わってきます。差額で考えると約月8万円、年間にすると約100万円程度。お子さんがお二人とも私立中学に入学する場合、その差は約600万円にもなるんです。中学受験する場合、通常は小学校4年生から塾に通い始め、6年生までの3年間で合計200~300万円はかかると思っていた方がいいです。

鈴木先生:この図のように公立と私立で大きく費用が変わりますが、できるだけ高校卒業までは手取り収入からまかなえるようにプランを考えた上で、大きなお金がかかる可能性がある高校入学まで200万円、大学入学までに300万円、別途貯められると安心ですね。
「塾代だけでそんなに必要とは!教育費がかかるのはまだ先と思っていましたが、そう考えると今からしっかり貯金をしておかないとダメですね」とAINAさん。先生の話を真剣に聞き入っていたパパさんも「子どもたちのためにも、さっそく貯金計画を見直します」と意気込んでいました。
●住宅購入について

鈴木先生:住宅購入後のコストは一軒家でも固定資産税などがかかります。メンテナンスも一軒家の場合は自分で積み立てていく必要がありますね。ただ、メンテナンス代についてマンションは金額やタイミングが決まっていますが、一軒家は自分でコントロールできる点が違います。そこをふまえて希望の場所の相場を見ながら物件を絞っていくといいと思います。
住宅購入ではローンを無理なく返し続けられる金額内で物件を探すことが重要。その上で、5年後に物件購入して問題ないか、キャッシュフロー表を使って考えていくとわかりやすいと思います。
頭金は300万円程度をお考えのようですが、今は金利が上がっていますので、借りる額が増えると利息の分毎月の返済額が高くなることに。もう少し高い物件も検討できるよう、5年後に頭金を1,000万円作ることを目標として家計を見直して、積み立てを始めるのもおすすめです。ほかにも老後の生活費を少し抑えるようにするなど見直せば、もう少し物件価格の幅を広げて探すことができると思います。
鈴木先生:可能であれば、毎月の生活費と夫婦のお小遣いをそれぞれ3万円ずつ減らしてみてはどうでしょう。これだけで年間72万円も貯蓄にプラスできます。さらに月5万円を自動定額積立などで強制的に貯蓄にまわせば年間60万円貯金できて、10年後は600万円も貯まる計算に。少し家計を見直すだけでも、長い目で見るとかなりの額になりますよ。

鈴木先生:AINAさんの奨学金は、金利もかかるので貯金ができたタイミングで完済してしまうと安心ですね。NISA口座でのつみたては、大きなイベントの際には一部解約して現金化しても問題ありません。積立自体は、60才まではぜひ続けてほしいです。
もう一つ気になるのが保険です。
死亡保障額が少ない点が少し気になります。学資保険にも加入されていないようなので、これから教育費もかかることを考えると、少し備えが足りないですね。
もしパパさんに万が一のことがあったとき、遺族年金があってもAINAさんが1人で働いて子育てをしていくとなると不安かなと思います。お子さんの年齢を考えると現在加入中の保険に『死亡保障特約』などをつけて、保障に厚みをもたせた方が良いかもしれません。

気がかりだったことがキャッシュフロー表を見ながら1つ1つクリアになり、これからの目標が明確になりました。

パパさん:相談する前は、このままで大丈夫なのだろうかとすごく心配していましたが結果を聞いてホッとしました。収入と支出のバランスが分かり、今後どうすれば安心して生活できるかはっきりしたことが大きいですね。今までこうして使っているお金を紙に書き出したこともなかったので、生活を見直すいい機会にもなりました。
AINAさん:今までお金のことをきちんと考えたことがありませんでした・・・。客観的に見てもらい、問題のない部分だけでなく、改善した方がいい部分もしっかり指摘してもらえたので、何となくモヤモヤとしていたこともすっきりしました。
相談を受けるまではどんな話をするのか、本当に役立つのかと半信半疑でした。でも実際に受けてみて本当によかった!漠然とした不安が解消されたことが一番の収穫です。まずは貯蓄用の口座を作って、二人で貯金を確認しながら増やして、子どもたちにもたくさんやりたいことをやらせてあげたいと思います!
※CFP®資格は、北米、アジア、ヨーロッパ、オセアニアを中心に世界25カ国・地域(2025年2月現在)で導入されている、「世界が認めるプロフェッショナルFPの証」でFPの頂点ともいえるものです。日本においては、日本FP協会が認定しています。
※ CFP®ロゴマーク、CFP®、CERTIFIED FINANCIAL PLANNER®、およびサーティファイド ファイナンシャル プランナー®は、米国外においてはFinancial Planning Standards Board Ltd.(FPSB)の登録商標で、FPSBとのライセンス契約の下に、日本国内においてはNPO法人日本FP協会が商標の使用を認めています。
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提供/日本FP協会