SHOP

内祝い

  1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. 赤ちゃんの病気・トラブル
  4. 誕生後にわかった第4子のダウン症。「ゆっくりだけど必ず成長するから、大切に育てていこう」という実母からのLINEに涙が

誕生後にわかった第4子のダウン症。「ゆっくりだけど必ず成長するから、大切に育てていこう」という実母からのLINEに涙が

更新

miyabiちゃんと3人のお兄ちゃん。

3月21日は国連が制定した「世界ダウン症の日」。ダウン症候群(以下ダウン症)の多くは、21番目の染色体が3本あることにちなんでに制定されました。ダウン症への理解を深めるための国際的な啓発デーです。
13歳、11歳、9歳の男の子と、5歳の女の子の4人の子どもがいる荻田七緒子さん(44歳)は、末っ子のmiyabi(みやび)ちゃんがダウン症です。miyabiちゃんは生まれた後の検査でがダウン症とわかりました。妊娠や出産、miyabiちゃんの成長について、七緒子さんに聞きました。
全2回のインタビューの前編です。

妊婦健診で「少し足が短いけれど大丈夫」と言われていた…

出産を控えたママと上の子たち。

miyabiちゃんが生まれたのは、2020年8月。七緒子さんの妊娠中の経過は順調でしたが、妊娠36週の妊婦健診で、医師から少し気になることを言われました。

――妊婦健診で、どのようなことを言われたのでしょうか?

七緒子さん(以下敬省略) 三男と同じ自宅近くの産婦人科クリニックで、妊婦健診を受けていたのですが、とくに問題はありませんでした。
しかし妊娠36週に入って妊婦健診を受けたところ、医師がエコー検査をしながら「少し足が短いけれど、心臓も問題ないし・・・。大丈夫でしょう」と言うんです。上の子たちは、そうしたことを言われたことがなかったので、気になって「妊婦健診 足が短い」などでインターネット検索をしたところ、ダウン症の疑いがあると書かれているものがあって・・・。
「えっ!?」と思ったのですが、上の子たちの出産は問題がなかったし、大丈夫だろうと思いました。

――出産の様子を教えてください。

七緒子 妊婦健診を受けていた、産婦人科クリニックで出産しました。三男を産んだクリニックだったので安心感がありました。

三男は陣痛が来て40分ぐらいで生まれたので、私に陣痛が来たとき「早く産院に行かないと!」と、すぐに産院に向かいましたが、miyabiはなかなか生まれなくて。夜9時30分に陣痛室に入ったものの、お産が進まず生まれたのは夜中の2時でした。
miyabiは羊水を飲んでしまったために、顔色も悪くて・・・。羊水を吸引してもらい、やっと産声が聞こえました。出生体重2622g、身長46cmでした。

生まれたばかりの赤ちゃんを見た瞬間に、上の子たちと違う印象が

生まれたばかりのmiyabiちゃん。

七緒子さんは、生まれたばかりのmiyabiちゃんを見て、すぐに違和感を覚えました。

――miyabiちゃんがダウン症とわかったときのことを教えてください。

七緒子 生まれてすぐmiyabiの顔を見た瞬間に、上の子とは明らかに表情が違ったので「あれ? もしかして、何か特別なことがあるのかな? 産前に調べていたダウン症?」などと思いました。
でも「初めての女の子だ~。小さくてかわいい」という喜びのほうが大きかったです。

miyabiが生まれたときはコロナ禍で、夫は出産に立ち会うことはできませんでした。私を産院に送った後、誕生の報告を自宅で待っていた夫に「赤ちゃん、生まれたよ」と連絡をして、産院に来てもらうように伝えました。

出産の疲れで意識がはっきりしない中、ベッドに横になって夫を待っていると、廊下で話す夫と医師の会話が少し聞こえました。その後、夫が私のベッドのところに来て、「調べないとわからないけれど、ダウン症かもしれないって・・・」と言いました。
その言葉を聞いて「やっぱり、そうなんだ・・・」と思い、「みんなになんて言おう・・・」ということが気がかりでした。

miyabiは生まれて数時間後には、染色体検査を受けるために総合病院に転院しました。

染色体検査を受けて、生後18日目にダウン症と診断

ミルクをあげるパパ。

七緒子さんは、miyabiちゃんの検査結果を待つ間、夫や実母の言葉に救われたそうです。

――miyabiちゃんのことを夫婦では、どのように話し合いましたか。

七緒子 夫が「miyabiが、もしダウン症であったとしても、夫婦で精いっぱい育てていこう」と明るく言ってくれました。その言葉を聞いて、私も頑張ろう!と思えました。

実母にはLINEで報告しました。障がい児福祉施設で働いていた母は、ダウン症の子どもとも触れ合った経験がありました。
「赤ちゃんは、あなたたちのところに生まれたら、きっと幸せになれると思って生まれてきたんだよ。もしダウン症なら、まわりがみんな優しくなるよ。そして優しい家族に恵まれていくよ。

ダウン症の子は、成長はゆっくりだと思うけど、必ず成長するからね。大切に育てていこう。
七緒子が早く赤ちゃんを抱っこできるように、今のうちにしっかり休んでね」と返信が来て、涙が止まりませんでした。

miyabiは、生後18日目に染色体検査の結果、ダウン症と診断されました。ダウン症には、いくつかのタイプがありますが、miyabiは21トリソミーでした。検査結果の画像を見せてもらったら、21番目の染色体が通常は2本なのに、3本ありました。

これまで27回入院。誤えん性肺炎で予断を許さない状況も

生後3カ月のときは、誤えん性肺炎でICUに入院。

miyabiちゃんは、頻繁に入院を繰り返しています。

――miyabiちゃんの入院について教えてください。

七緒子 生まれてすぐから入退院を繰り返していました。原因は、尿路感染症や胃腸炎などさまざまです。風邪が悪化して入院したこともあります。5歳の現在まで、27回入院しています。
またダウン症のある子には、先天性心疾患などの合併症がみられることがありますが、miyabiは呼吸器系の合併症があります。

――誤えん性肺炎で入院したこともあるそうですが。

七緒子 生後3カ月のときミルクの誤えんで、誤えん性肺炎になりICU(集中治療室)に入院しました。入院後、下痢もひどく、医師からは「呼吸が浅くて、起きていると体に負担がかかるから、鎮静剤を投与して酸素を供給します。予断を許さない状況です」と言われて、不安でしかたなかったです。

寝ているmiyabiを見て、本当に目を覚ましてくれるかな・・・と心配で、涙が止まりませんでした。

最初、誤えん性肺炎は呼吸器系の合併症があるからと思われていたのですが、その後もミルクを飲むと嘔吐したので、しだいに乳アレルギーが疑われるようになりました。ただ血液検査をしても、miyabiの場合は陰性で・・・。
miyabiが乳アレルギーとわかったのは、1歳2カ月。わかるまでかなり時間がかかりました。

――miyabiちゃんの入院中、上の子たちはどうしていたのでしょうか。

七緒子 夫と私の母が上の子たちを見てくれました。離れたところに住んでいる母は、車で1時間半かけて来てくれて、泊まり込みで子どもたちのお世話をしてくれました。

――上の子たちは、miyabiちゃんのことをどのように理解していますか。

七緒子 miyabiが生まれたとき、上の子たちは8歳、6歳、4歳でした。まだ幼かったのでダウン症とは言わずに「miyabiは、ほかの赤ちゃんよりも成長がゆっくりだから、ママ・パパと一緒に守ってあげてほしい」と伝えていました。
そうした会話が日常的だったので、3人の兄たちは今でも「miyabiちゃんは、miyabiちゃんだから!」と言ってくれます。

お話・写真提供/荻田七緒子さん 取材・文/麻生珠恵 編集・構成/仲村教子(entente)、たまひよONLINE編集部

▼続きを読む<関連記事>後編

小児慢性特定疾病情報センターのサイトによると、ダウン症は、最も頻度が高い染色体異常の1つとされています。
miyabiちゃんの21トリソミーは、両親の染色体が正常であっても偶発的に起こることがあります。

2回目のインタビューは、1歳11カ月で受けた気管狭窄の手術やmiyabiちゃんの成長、母親である七緒子さんの子宮全摘の手術、音楽活動について聞きます。

「たまひよ 家族を考える」では、すべての赤ちゃんや家族にとって、よりよい社会・環境となることを目指してさまざまな課題を取材し、発信していきます。

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2026年2月当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

赤ちゃん・育児の人気記事ランキング
関連記事
赤ちゃん・育児の人気テーマ
新着記事
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。