2歳・長女と11カ月・三つ子の4人の育児。「たかいたかい」も4回、紙おむつは飛ぶようになくなる!?
2024年3月に長女を出産、その後、三つ子を妊娠したことがわかった神奈川県在住の利恵さん(30歳)。2025年8月に生まれた三つ子たちは約1カ月のNICU入院を経て、家族6人での暮らしがスタートしました。長女と三つ子、4人の子育てはどんな毎日なのでしょうか。長女のやきもち、保育園生活、家族総出の育児について聞きました。
全2回インタビューの後編です。
三卵性なのにそっくりで「足の裏に名前」!?
2025年8月に、2270グラムと2050gの女の子2人と2590グラムの男の子、三卵性の三つ子を出産した利恵さん。今年の4月には三つ子たちも保育園に入園し、介護福祉士の仕事に復職しています。
――三つ子たちは、誕生後、1カ月ほど入院したそうですが、当時の様子を教えてください。
利恵さん(以下敬称略) 生まれたあと、三つ子たちは1カ月くらいNICUに入院しました。経過も順調だったのですが、長男が呼吸をするのを忘れることがあり、念のため入院を続けて、様子をみることになったんです。出産したのは大きな総合病院だったのですが、家から車で1時間くらいかかります。途中で、家から近い病院のNICUに転院することになり、三つ子たちは1人ずつ、救急車で移動しました。
私は先に退院していたので、搾乳した母乳を2日に1度のペースで届けていました。そして三つ子たちは3人一緒に、誕生から1カ月ほどで退院しました。
――退院後のお世話はどうでしたか?
利恵 わが家の三つ子は、三卵性です。一卵性ではないので、顔はそんなには似ていないのではないかと思っていたのですが、なぜか二女と三女がそっくりで…。見分けがつかなくて、実は、どこかのタイミングで間違えてしまったらどうしようと心配していました(笑)
しばらくは足の裏に油性ペンでそれぞれ名前を書くようにしていました。また、夫の母とめいが色違いのミサンガを作ってくれたんです。それをつけて色で見分けるようにしていました。
あるとき、叔母が二女はつむじが1個、三女はつむじが2個あると発見してくれて。それからは悩んだときにはつむじを見て、足裏に名前を書くのはやめました。
やっぱり3人のお世話をするのは大変です。私は母乳がたくさん出ていたんです。だから、いっぺんに両胸で2人同時授乳することもありました。おむつも飛ぶようになくなりましたね。
4人きょうだい、それぞれの名前に込めた想い
――三つ子たちの名づけに込めた思いについて教えてください。
利恵 二女・虹晴(こはる)「雨の後に必ず虹がかかるように、どんなときも希望を忘れず、心晴れやかに歩んでほしい」。
三女・陽凜(ひまり)「太陽のように人を照らす明るさと、凜とした強さを合わせもつ人に」という願い。
長男・陽汰(ひなた)「太陽のようにあたたかくまわりを照らし、清らかでまっすぐな人に育ってほしい」という思いを込めました。
長女の名前は彩晴(いろは)です。「明るく清らかに光り輝き、自分の人生を鮮やかに彩り、幸せの道へと進んでいくやさしく美しい子」という意味で、4人きょうだいで似た漢字を使おうと考えました。
「たかいたかい」も4回。「睡眠の大切さ」を知った日々
――三つ子ちゃんに性格の違いを感じることはありますか?
利恵 はい、あります。三つ子の一番上の虹晴は、よく動いて活発、なんでも口に持っていく、好奇心おう盛タイプです。真ん中の陽凜は、おしゃべりが好きでよく食べます。声が大きい子です。長男の陽汰は、静かなタイプで、あんまり動きません。じっと大人を目で追いかけて観察しています。一番甘えん坊です。
――4人のお子さんを育てていて大変なことはどんなことですか?
利恵 気づけばいつもだれかを抱っこしているなあ…と思っています。今より小さいときは同時に2人を抱っこすることもありましたが、大きくなってきたので、待たせてしまうこともあります。
「たかいたかい」をするときも、長女と三つ子、4回しないといけないので、1人を構う時間は少なくなってしまうとも感じています。子どもたちと一緒のときはできるだけスマホは見ないようにしています。
――出産前と比べて、変わったことはありますか?
利恵 私は出産前までは、いつも動き続けたいタイプだったんです。働くのも好きで、早朝バイトや深夜バイトもして、とてもアクティブでした。
でも、子どもたちが生まれてからは、睡眠の大切さを痛感する日々。無理をすると、疲れは蓄積するものだと実感して、休めるときはできるだけ休むようにしています。仕事の昼休みも、仮眠が取れるときは机に突っ伏して5分でも眠るようにしているんです。
1歳長女のやきもちを、実家の母と夫のチームで受け止める
――長女の彩晴ちゃんは、急に3人も弟や妹ができました。どんな様子ですか?
利恵 最初は弟や妹ができたことをそれほど理解していなかったのですが、最近はやきもちをやくことが結構出てきました。食事のときなど、長女の隣にだれかがいないと寂しそうなんです。「ママ、こっちに来て」などと呼ばれるのですが、三つ子の面倒を見ているときなどは、すぐに行けないこともあります。そうすると怒ってしまうことも…。
私たちは、三つ子の管理入院をする1カ月くらい前から、夫の提案で私の実家に住んでいます。だから私の母もサポートしてくれていて、できるだけ長女を1人にしないようにしてくれています。とてもありがたいです。
――子どもたち4人と一緒の外出などは、どのようにしていますか?
利恵 4人を連れてのお出かけは、私1人では難しいので、基本的に出かけるときには家族みんな一緒に、6人で出かけます。私が三つ子担当、夫が長女担当です。私は1人を抱っこして、2人を双子用ベビーカーに乗せています。夫は長女を1人用のベビーカーに乗せたり、一緒に歩いたりしています。
公園に遊びに行くことが多いんですが、長女と三つ子は、遊ぶ内容や遊具なども違うので、だいたいは別行動です。長女は夫と一緒にすべり台などで遊び、私はベンチで三つ子の面倒を見るという感じです。
今はまだ、三つ子たちがおとなしくベビーカーに乗っていてくれるのでなんとかなっていますが、これから歩き出して、みんなが違う場所に行きたがるようになったらどうしよう…とハラハラしています。
ときどき、4人乗りのバギーに乗せることもあります。よく保育園のお散歩で使われているのを見かけるもの。座席をつけることもできるタイプで、もう少ししたらみんなが立って乗るようになれるのではないかと考えています。
実家の近くには親せきも多く、友人もいるのでいろいろと手を貸してくれます。私の学生時代の先輩で子どもが大好きな人がいて、よくお世話を手伝いに来てくれるんです。月に1度は子どもたちに会いたいと連絡をくれて。一緒にいちご狩りやテーマパークにも行ってくれて、とてもかわいがってくれます。
――夫さんの家族とお子さんたちは、どのように会いましたか?
利恵 夫の実家は香川県で、子どもたちを連れていくのがなかなか難しくて…。子どもたちが小さいうちに連れて行きたいと思ってはいるのですがまだ実現はできていません。三つ子たちのお宮参りのときなどは、香川から夫の家族が総出でお祝いに来てくれました。
土曜午前しかチャンスがない、保育園アレルギー調査票との戦い
――4人のお子さんたちは、保育園に通っているのでしょうか?
利恵 はい。長女は2026年1月から認可外保育園に通い始めました。そして2026年4月からは、長女と三つ子が同じ認可保育園に通えることになりました。みんなまとめて送り迎えができます。
今、少しあせっているのが、保育園に提出するアレルギー食材チェックシートの記入です。入園時(離乳初期食と中期食)にも提出したのですが、その後、生後9カ月から1歳ごろを対象とした「離乳・後期食」の調査票を、そろそろ提出しなければならなくて…。
園の給食で使われる食材は、事前に家庭で食べさせて問題がないかどうかみる必要があるんです。でも、平日は保育園に通っているので、新しい食材を試す時間がなかなか取れません。しかも、万が一アレルギー反応が出たときのことを考えると、病院が開いている土曜日の午前中しか試せないんです。
三つ子なので、同じ食材を3人それぞれ確認しながら進めなければならず、週末は毎回時間との勝負です。
――予防接種や乳幼児健診はどのようにして連れて行っていますか?
利恵 近くに叔母が住んでいます。仕事をしているのですが、三つ子たちの予防接種や健診の日は休んでくれて、私の母と私と叔母の3人で連れて行きます。注射のときも3人それぞれで三つ子を1人ずつ抱っこして、打ってもらっています。
本当にいろんな人が手を貸してくれているなと感謝の気持ちでいっぱいです。
忙しくも充実した日々
――利恵さんのお仕事はフルタイムですか?
利恵 デイサービスの介護福祉士として9時から17時半まで働いています。時短勤務を申請して、30分の短縮勤務にしてもらっています。
出産して1年たらずで復職するのは、体力的に大変でもありました。妊娠24週から入院し、ほとんど寝たきりだったので、筋力も落ちていたんです。最近ようやく仕事と育児の両立に慣れてきたところです。
仕事を続けているのは、これから4人を育てるうえで、お金は必要だと思っていることもあります。また、デイサービスの利用者さんたちが私を待っていてくれたこともうれしくて、やりがいをもって働いています。
――子どもたちにはどんなふうに成長してほしいと考えていますか?
利恵 自分らしく、その子の個性を伸ばしてあげたいです。私は自分と人とを比べがちなタイプ。でも、子どもたちは、もっとのびのびと、自分の好きなことを見つけてほしいです。だから、やりたいことはなんでも挑戦させてあげたいです。
――忙しくも充実した毎日を送っているのが伝わります。
利恵 4人の子どもたちがいる生活は、とてもにぎやかです。家では、いつもだれかの話し声が聞こえて、ワイワイとしています。これから子どもたちの成長を見守っていくのがとても楽しみです。
お話・写真提供/利恵さん 取材・文/さいだ多恵、編集・構成/仲村教子(entente)、たまひよONLINE編集部
●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2026年8月当時の情報であり、現在と異なる場合があります。


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