SHOP

内祝い

  1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. 産後の悩み
  4. 産後うつ
  5. 産後の心の整理術。「コーチング」を受けるママ増えてます!

産後の心の整理術。「コーチング」を受けるママ増えてます!

更新

出産後は、ホルモンのバランスが変化する上に、初めて経験する育児に不安が募ったり、イライラしてしまったり......自分自身でコントロールできない感情に悩んでいる女性も多いのではないでしょうか。
どうしたら産後のつらい時期を乗り越えられるのか、「ママのイキイキ応援プログラム」という講座でこれまでに約5万人のママたちを応援してきたひろっしゅコーチこと山崎洋実(やまさきひろみ)さんに対処法を聞いてみました。

理想の育児にとらわれて、頑張りすぎないで

育児は誰もが初心者です。最初からうまくできる人はいません。でも、「子どものために頑張らなきゃ!」「カンペキに育児をこなそう」と一生懸命になりすぎてしまう母親が多いようです。

2016年4月に発表された東京都監査医務院などの調査によると、東京23区で2005年~14年の10年間に自殺した妊産婦は計63人にのぼるそうです。63人のうち、3分の1が「産後うつ」だったと報告されていますが、症状がひどくなる前にラクになれる方法があったのかもしれません。


まずは「あまり頑張りすぎないで」とひろっしゅコーチ。育児は産後だけでなく、その先もずっと続くもの。出産直後に頑張りすぎてしまうと、息切れしてしまいます。

現在、中学1年生の息子さんを育てるママでもあるひろっしゅコーチも、「産後2週間くらいは精神的に不安定になって、涙が止まらずしくしく泣いていた時期もありました」と振り返ります。

そのときひろっしゅコーチが心掛けたのは「こだわりを捨てる」こと。
「例えば、絶対に母乳で育てなきゃ、と考えるママもいると思いますが、私は、母乳が出なかったので、早い段階で粉ミルクに切り替えました。粉ミルクでも息子は何の問題もなく、すくすく育ちました。
もちろん、こういう育児をしたいというこだわりは大事ですが、度が過ぎると執着になってしまいます。"やり方"って実はそんなに大事ではないんです。ガチガチになりすぎず、少し気持ちを緩めて育児と向き合ったほうがラクになれると思いますよ」(ひろっしゅコーチ)

1人で頑張らずに、まわりの人を頼って

以前は親や親戚、地域の人などの助けを借りて子育てをすることが当たり前でした。
でも今は、隣の家で子どもが生まれても気づかないほど、それぞの家庭で関係性が完結しているため、母親は孤立してしまいがちです。

ひろっしゅコーチの2つめのアドバイスは「人を頼ること」です。
「人は一人では生きていけません。助けを求めることをためらわないでください。
一時保育のサービスや、悩みを相談できる〝産後ドゥーラ″など、探せばさまざまなサポートがあります。1人で抱え込まず、ちょっと苦しいなと思ったら周りを見回してみてください」

11年前にママコーチとなったひろっしゅコーチは、いち早く「保育付きセミナー」を開催してきました。
「今でこそ定着しましたが、10年前はまだ、子どもを預けてまでセミナーを受けるなんてできません……というママたちも多かったんです。預けた子どもが泣いていたら、ママは当然、後ろ髪を引かれますよね。でも、大丈夫、赤ちゃんは泣くのが仕事なんだから。託児サービスを利用することは決して手抜きでもないし、赤ちゃんがかわいそうってことはないよ、と話してきました」とひろっしゅコーチ。

母親に余裕がなくなると、イライラして子どもに当たってしまうことも多くなります。ママが元気でいることが、結果的に子どもにもプラスになるんです。
「人に上手に頼れるようになった方が、この先も育児をうまくやっていけると思いますよ。今まで人に頼ることが苦手だった人は、今がチャンスです。練習だと思って人に頼ってみてくださいね」(ひろっしゅコーチ)

周囲の人と話し、感情をシェアして

3つ目のアドバイスは「人と話すこと」です。これまでバリバリ仕事をしてきたのに、出産後は1日中子どもとふたりきりで過ごし、夫は仕事で夜中に疲れ切って帰ってきて、ほとんど会話もない……という母親も多いのではないでしょうか。子育て期間中の母親は、どうしても大人と会話する時間が減ってしまいます。

そんなときは、「意識してまわりの人と話すようにしてください」とひろっしゅコーチ。

「女性は特に、共感してほしい、という思いが強いんです。親でも、育児を経験した先輩でも、ママ友でもいいので、育児で大変なことや嬉しかったことなどを話し、感情をシェアする時間を作ってみてください。

『元気』とは『気を元に戻す』と書きます。自分の精神状態を知って、ちょっと疲れているなと思ったら、少しスイッチをオフにする時間を作って、人に頼ったり、人と話したりして、自分を元気にできるように心掛けてほしいな、と思います」

ひろっしゅコーチの心強いアドバイスはいかがでしたか? 今まさに、育児がちょっとつらいかも……と悩んでいるママたちの心に、きっと響いたことと思います。子育てという貴重な体験が、ハッピーなものでありますように。
(文/尾越まり恵)


☆プロフィール☆
山崎洋実(やまさきひろみ)
コミュニケーションコーチ。1971年静岡県生まれ。11年前より「ママのイキイキ応援プログラム」(通称ママイキ)の講座を始め、延べ5万人が受講。毎年、全国各地で約150回のセミナーを開催する。最新著書に『戦わないコミュニケーション 苦手な人が気にならなくなる本』(日経BP社)がある

※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

赤ちゃん・育児の人気記事ランキング
関連記事
赤ちゃん・育児の人気テーマ
新着記事
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。