【医師監修】[赤ちゃんの発熱]受診後、様子を見るときのおうちケア&NG行動

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熱を出して受診したあとや様子見のときにする、“おうちでのお世話=おうちケア”。先輩ママから耳にする、迷いがちなお世話とその対処法を、余すことなく、小児科医の山中龍宏先生に教えてもらいました。いざというときにあわてないように、チェックしてみてください。
【記事監修】
緑園こどもクリニック 院長

Profile
1974年東京大学医学部卒業。同小児科講師、焼津市立総合病院小児科科長、こどもの城小児保健部長を経て99年から現職。NPO法人Safe Kids Japan理事長など。
参照/Safe Kids Japanホームページ、『事故防止ハンドブック』(消費者庁)
“おうちケア”のポイントは6つ!
赤ちゃんの熱の上がり始めと、熱が上がりきったときでは、ケアのしかたが違うようです。ケアのコツや離乳食の与え方など、山中先生に詳しく解説していただきます。
ポイント1:発熱の様子を見て室温調節する
赤ちゃんが寒がるのは、熱の上がり始めのとき。室温を上げて保温を。熱が上がりきって、暑そうにしたら室温を下げて。
★これはNG! 熱を下げようとして体を冷やしすぎる
発熱は、体の防御反応。むやみに体を冷やすと、病気を長引かせることもあるので要注意。ただし、熱で苦しそうなときは、わきのしたや太もものつけ根などを冷やしてあげて。
ポイント2:興奮する遊びはさせない
外出を避け、室内で過ごして。体を激しく動かすことや、興奮する遊びはNG。
ポイント3:汗をかいたらこまめに“ふく”“着替え”を
汗が冷えると体温が奪われて、症状が悪化することがあります。汗をこまめにチェックし、すぐにふいてあげましょう。たくさん汗をかいたら、すぐに着替えを。
ポイント4:離乳食は食べられるものを
食欲があれば、欲しがるものを与えてOK。下痢の場合は、消化のいいものを。食欲がないなら、食べられる範囲で与えて。
ポイント5:こまめに水分補給させる
赤ちゃんが好んで飲むものでいいので、こまめに水分を与えるようにしましょう。脱水症状があるときは、経口補水液(けいこうほすいえき)を飲ませても。
ポイント6:機嫌によって入浴しても
機嫌がよければ入浴はOKですが、熱が上がることがあるので、長湯は避けて。機嫌が悪いときは、体を湯でしぼったタオルでふいて、清潔にしてあげましょう。
■参考:「いつでもどこでもHAPPY育児生活ガイドBOOK」(ベネッセコーポレーション刊)
初回公開日 2018/07/13
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