夏のお洗濯、汗ジミ・嫌なニオイを残す3大NG行動&浴衣・水着はどう洗う?
猛暑が続く今年の夏。夏の洗濯では、汗ジミやニオイ、日焼け止めや化粧品の汚れなど、気になることが盛りだくさん。夏に出番の多い浴衣や水着といったアイテムの正しい洗い方も気になります。きちんと洗濯できていないと、来年着ようと思ったときにはガンコな黄ばみやニオイがついてしまっているなんてことも。そこで、今回は、おしゃれ着洗剤「アクロン」でおなじみのライオンのお洗濯マイスター大貫和泉さんが教えてくれる夏の正しい洗濯術をご紹介します。
冬は毎回洗わなかった洋服も、夏は毎回洗わないと汚れやニオイの原因に!
夏に大活躍するワンピースなどのおしゃれ着は、着るたびに毎回洗っていますか? マイナビウーマンの調査(2016年)によると、毎回洗わない派が6割を超えるという結果が出ているそうです。理由は「色あせや型崩れが心配だから」という人が多いようですが、大貫さんいわく、時間が経てば経つほど、落ちる汚れも落ちなくなるそうです。
汗ジミや化粧品汚れは、洗濯前のひと手間で汚れ落ちに差が出る!
夏は汗をかきやすいから、襟や袖、ワキに汗ジミやファンデーション、日焼け止めなどの汚れが衣類につきやすいですよね。こういった汗ジミや化粧品汚れは、いつもの洗濯では落ちないこともあります。そこで、汚れ落ちに大きな差が出るのが、洗濯機に入れる前におしゃれ着用洗剤を直接汚れ部分に塗布するというひと手間。塗布後はそのまま時間を置かずにネットに入れて洗濯機のドライコースで洗いましょう。手洗いでもOKです。まず衣類の洗濯表示見て洗えるかを確認してみてくださいね。
嫌なニオイを防ぐために気をつけたいNG行動
高温多湿で雨も多いこの時期。「洗濯したのに臭う」なんてことありませんか? 実はついついやってしまいがちなNG行動が、嫌なニオイの原因になっているかもしれません。NG行動を見直して、嫌なニオイを防ぎましょう。
NG① 洗濯槽を洗濯カゴ代わりにする
着用した衣類や使用済みのタオルなどを洗濯機に溜め込んでいませんか? 洗濯槽は湿度が高く、菌が増殖しやすい環境。だから洗濯槽に直接放り込んでおくのは、ニオイの元になる菌を増やしていることになるのでNG。風通しのいい洗濯カゴに入れましょう。
NG② 濡れた衣類やタオルを洗濯カゴに放置しておく
汗をびっしょりかいて湿った衣類や濡れたバスタオルや布巾などを洗濯カゴに入れておくのもNG。放置時間が長ければ長いほど菌は増殖してしまいます。洗濯するまでタオルかけなどである程度乾かしておくのが理想です。
NG③ 部屋干しの時に風通しの悪い環境で干す
洗濯したはずなのに部屋干しの嫌なニオイがすることありませんか? 洗濯物が湿っている時間が長いと菌が増殖して生乾きの遠因に。角ハンガーを使う場合は、写真のようにアーチ干しが正解。具体的には外側に長い衣類、内側に向かって短い衣類を干します。素材では、綿などの乾きにくい素材を外側に、化学繊維などの乾きやすい素材を内側に、また、厚手は外側、薄手は内側に干すようにすると効率よく乾かすことができます。目安は5時間以内乾燥。部屋干しなら下から扇風機を当てれば速乾性が更にアップし、ニオイの原因を防ぐ効果もあがります。
浴衣、水着…夏の定番アイテムはどう洗う!?
夏の定番アイテムの浴衣や水着も自宅で洗濯が可能です。ただし、洗い方・干し方で仕上がりに大きな差がでるので、正しい洗濯方法をマスターしましょう。
浴衣は前処理と畳んでネットに入れて洗うのが基本
浴衣を洗う場合は、型崩れ・色あせ防止効果のあるおしゃれ着洗剤を使うのがおすすめ。襟など汚れが気になる部分には洗剤を直接つけで、キャップの角で軽く叩き、洗剤を汚れになじませる前処理をしてみてください。袖畳みをして、畳んでネットに入れて弱水流コースで洗濯。干す時は陰干しが基本で、着物用ハンガーがなければ、ハンガーを3つ使って形を整えて干してください。
水着は帰宅後すぐに手洗いして陰干し
水着は色落ちしないように、脱いだら即水洗いするのが理想。家に帰ったら、日焼け止めなどで汚れた部分にはおしゃれ着洗剤の原液を塗布して、やさしく手洗いしましょう。干す時は、ワキやアンダーバスト部分を洗濯バサミで留めて陰干ししてください。
ついついやってしまいがちなNG行動、ありませんでしたか? 洗濯マイスター大貫さんが教えてくれた夏の正しい洗濯のコツをおさえて、快適な夏を過ごしたいですね。(文・竹腰奈生)
〈写真提供:ライオン〉