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≪赤ちゃんがケガしたら大変! 家具や家電が倒れないように工夫しよう≫

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Jurgute/gettyimages

近年、地震や台風・大雨などによって各地で大きな被害が発生しています。
これらは、決して他人ごとでは無く、常に自分自身に降りかかってくる出来事として考えておきたいもの。
特に、赤ちゃんのいる家庭では、小さな揺れの地震が来ただけでも気が気でないもの。
ここでは、そんな地震に対して、どうしたら赤ちゃんを守ってあげられるのかについて、一級建築士の榑林 宏之さんに伺いました。

榑林 宏之
一級建築士
https://www.baumplanning.com/nairankai/

関連:乳幼児の室内事故は思わぬところで起きています

高さがある家具がないから大丈夫と思っていませんか?家具固定は、必須です

「私の家には、本棚とか、高さのある家具は置いていないから安心」
「赤ちゃんがいる部屋には、タンスなどが無いから大丈夫」
などと思っていませんか?
確かに「高さのある家具」が無いほうが、地震に対するリスクは低くはなりますが…。赤ちゃんにとっては、「まさか?!」と思うような物でも、ケガを負わせる立派な凶器となってしまいます。
まずは、地震対策として、赤ちゃんのいる家庭では、「絶対に固定しておきたい家具は何か」を知っておいていただければと思います。

「冷蔵庫」は壁固定しておきましょう!

赤ちゃんのいる家庭では、まずはお母さん自身の安全を確保することがとても大切な要素となります。
地震の揺れが収まった後に、「津波」や「余震」を考慮して、避難所へ向かわなければいけない状況もあります。
そんな時、赤ちゃんは、お母さんがいなくては避難も出来ません。赤ちゃんを守るために、まずはお母さん自身の安全確保が必須なのです。お母さんの身の安全のためにも、「冷蔵庫」は絶対に固定しておかなければいけない家具のひとつとなります。

「冷蔵庫」が設置してあるキッチンは、狭い空間です。丁度、キッチンにいるときに大きな地震が発生した場合、大きくて重い「冷蔵庫」は、かなり破壊力ある凶器となってしまいます。

狭い空間がゆえに、「冷蔵庫」のアタック(攻撃・下敷き)を受けやすいのです。

家具固定と言えば「突っ張り棒(天井固定)」を思い浮かべる方も多いのではないかと思いますが、実は「突っ張り棒」は正しく設置しないとその効果が十分に発揮されないのです。

ですから、好ましいのは、冷蔵庫と壁(背面の壁)を強力接着にて固定するタイプの家具固定アイテムを活用することです。設置も簡単で、とても効果的な対策となります。

冷蔵庫ストッパー(LH-901LP)|リンテック21

壁に穴などをあける必要が無く、「手軽さ(接着)」と「耐震強度」とのバランスが良い耐震アイテムです。冷蔵庫に「4か所設置」するのが理想的です。

「ダイニングテーブル&チェアー」の脚部に滑り止めを設置

日中は、赤ちゃんと一緒にリビングで過ごす時間も多いと思います。

リビングで過ごしている時に大きな地震が発生した場合を考えると、最も注意しておきたいのが「ダイニングテーブル&チェアー」となります。

「ダイニングテーブル&チェアー」も震度6以上の揺れによって、2m以上もの距離を移動する凶器となるもの。近年では、フローリング床の家が増えていますので、尚更、揺れによって大きく揺さぶられやすい状況となっています。

ただ、「ダイニングテーブル&チェアー」は、さすがに固定してしまうわけにはいかないというのが実情だと思います。

そこでおすすめなのが「シリカゲル性滑り止めシート」の活用です。テーブルやイスの脚サイズに合わせて自由にカットでき、脚底に挟んでおくだけで、テーブルやイスが動きにくくなります。

「開き戸」タイプの収納扉には、「開き防止ストッパー」を設置しましょう。

近年、セミオーダー造作家具の「吊戸棚」などには、最初から「耐震ラッチ」が付いていて、地震が起きた時に、扉が勝手に開かないようになっています。

ただ、開き戸タイプの置き家具収納・食器棚などには、「耐震ラッチ」が付いていないので、あらためて対処しておく必要があります。

収納扉様に、様々なタイプの「開き防止ストッパー」というアイテムが販売されていますので、家具の形状などに合わせて、最適なものをチョイスして、設置していただければと思います。

赤ちゃんが寝るスペースの安全確保も忘れずに。

大きな地震は、「早朝」など睡眠中に発生するケースが少なくありません。すぐさま対応できないような時間帯での事故を防ぐためにも「赤ちゃんの睡眠環境の安全」を確保することは重要な地震対策のひとつです。

案外、忘れがちな「ベビーベッド」の固定

一般的な地震対策には、あまり表記されていないものの、赤ちゃんがいる家庭において、忘れないようにしておきたいのが「ベビーベッド」の固定です。

震度6強以上の揺れともなると、「ベビーベッド」は、軽く2m以上の距離を揺さぶられてしまうことがあります。

「ベビーベッド」が壁(対面の壁)にぶつかった衝撃で、赤ちゃんがケガを負ってしまわないように、家具固定アイテムを上手く代用して、しっかりと固定しておきましょう。

・注意を怠りがちな「季節家電」

「季節家電」とは
・エアコン
・扇風機
・加湿器
・暖房器具(温風ヒーターなど)
などを差します。

これらの「季節家電」を赤ちゃんの就寝スペース(「ベビーベッド」など)周辺に配置しないようにしておくことが必要です。
「季節家電」も、他の家具同様に揺れによって「凶器」と化してしまうことが少なくありません。固定しておくことを忘れないようにしていただければと思います。

関連:もし子どもと一緒に被災したら...? 地震発生から72時間を想像してみよう

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