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乳幼児の室内事故は思わぬところで起きています

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FamVeld/gettyimages

赤ちゃんの事故やけがの原因は、日常の何気ないところに潜んでいるもの。0歳児の死亡事故は、なんと半数以上が「住居内」で発生しているそうです。「赤ちゃんの室内事故は、どこで起きているの?」「事故を防ぐには、どうしたらいい?」など、室内事故に関するママたちの疑問・気がかりについて、「ひよこクラブ」の人気連載「すくすく成長日記」の監修でおなじみ、小児科医の若江恵利子先生に聞きました。

関連:救急医療の現場から#3〜忙しい日に限って!ガスコンロの魚焼きグリルでのやけど

ねんねの時期にはとくに気をつけたい「寝室」での事故

ねんね時期の赤ちゃんが、1日のうち多くの時間を過ごす「寝室」。「まだ1人で動けないから大丈夫」と思ってベッドに寝かせていると、ママやパパが目を離したすきに窒息や転落といった事故が起こる可能性も。とくに窒息は、0歳児の死亡事故原因の8割を占めており、赤ちゃんのねんねの環境には十分に注意したいものです。

寝室での事故は、ここに注意!(ベビーベッドの場合)

まだ寝返り前の赤ちゃんでも、手足をバタバタさせるうちにベッドから転落してしまう場合があるので、ベビーベッドの柵は常に上げておくようにしましょう。ぬいぐるみやクッションなど、窒息事故の原因になります。赤ちゃんのまわりに置かないようにしましょう。また、犬や猫などのペットを室内で飼っている場合は、乗られる、かまれるなどの危険もあるので、赤ちゃんと同室で飼うのは避けましょう。

寝室での事故は、ここに注意!(大人と一緒に寝る場合)

最も安心なのは、ベッドを使わず床に布団を敷いて寝ることです。それが難しい場合は転落に備え、ベッドの周囲に座布団を敷く、家具や家電製品を近くに置かないなどの対策を。大人用のベッドガードは、赤ちゃんがベッドとガードの間に挟まって窒息した例があるので、1歳6カ月未満では使用を避けましょう。赤ちゃんをベッドの端に寝かせる場合は、マットレスをしっかり壁につけるようにして。掛け布団は窒息防止のために、できれば大人と別にしたほうが安心です。

転落・転倒、誤飲、やけど…いろいろな危険が潜む「リビング・キッチン」での事故

日常生活で最も利用するリビング・キッチンは、赤ちゃんの興味を引くものが多い分、危険も多く潜んでいます。寝返りやはいはいで動くようになったら、ベビーサークルやベビーゲートを使用し、赤ちゃんが危険な場所に近づかないよう対策を。つかまり立ちができるようになると、棚や机の上に手が届くようになるので、危険なものや触られたくないものは置かないよう注意しましょう。ドアなどの出入り口や階段、ベランダなど、リビングと隣り合った場所でも事故が起こる危険があります。

リビング・キッチンでの事故は、ここに注意!【転落・転倒】

赤ちゃんは、体に対して頭が大きく重いため、つかまり立ちを始めてすぐの時期はバランスを崩して転倒することがよくあります。家具にコーナーガードをつけ、床にかたいものやとがったものを置かないようにして、転倒によるけがを防ぐ対策を。つかまり立ちを始めると、ソファや机の上に上って転落する危険もあるため、家具の配置を見直すようにしましょう。階段など段差がある箇所には、必ずゲートをつけて転落防止の対策を。ベランダや窓からの転落事故も起きているので、近くに踏み台になるものを置かないようにしましょう。

リビング・キッチンでの事故は、ここに注意!【誤飲】

乳幼児の口に入るといわれる直径39ミリ以下のものは、窒息などの危険があるため赤ちゃんの周囲に置かないのが大前提です。絵本やチラシの端をかじったり、ホコリを食べてしまったりする程度なら問題ありませんが、大量に口に入れると窒息の危険があるので注意して。コインや電池、磁石、アクセサリー、薬類などは飲み込むと危険なので、赤ちゃんの手の届かないところへ置くようにし、誤飲してしまった場合はすぐ受診を。たばこ類やたばこの吸い殻は、赤ちゃんがいる部屋には絶対に置かないこと。また、受動喫煙の可能性もあるため、室内では禁煙を。

リビング・キッチンでの事故は、ここに注意!【やけど】

キッチンにはガスコンロやオーブン、炊飯器、ポットなど、やけどの危険が多くあります。できれば入り口にゲートをつけ、赤ちゃんが入れないよう対策を。机の上に熱い飲み物などを置いているときは、目を離さないように。リビングでは、家電製品のコードをかじったり、コンセントの差し込み口に金属を入れたりするなどして、感電、やけどの事故が起こっています。コード類はまとめて壁際に寄せ、コンセントにはカバーをつけるなど、赤ちゃんが触らないよう対策を。

重大事故が起こりやすい!? 普段から対策必須の「浴室・トイレ」の事故

赤ちゃんの事故でも、入院が必要とされる重症や死亡事故の割合が多いのが、溺水です。赤ちゃんは、水深10センチ程度でもおぼれるもの。毎日のおふろタイムはもちろん、普段からおふろやトイレなど水周りに近づかせないよう注意しましょう。浴室・トイレには洗剤や漂白剤など危険な物質が多いので、誤飲にも注意が必要です。

浴室・トイレでの事故は、ここに注意!【溺水】

おふろでは、ママが脱衣所で着替えをしていたり、シャンプーをしていて目を離したすきにおぼれる事故が発生しています。ママが髪や体を洗う間は、赤ちゃんを脱衣所で待たせるか、バスチェアを使うなど対策を。首輪型の浮き輪をつけて湯船で待たせるのは、空気が抜けたりしておぼれる事故が起こっているのでNG。できれば残し湯はしないようにし、入浴時以外は浴室には近づかせないように。水洗トイレでの溺水事故にも注意しましょう。

浴室・トイレでの事故は、ここに注意!【誤飲】

浴室やトイレなどの水周りには、洗剤や漂白剤など有害物質が多いもの。できれば赤ちゃんの手の届かない場所へ置くようにし、普段から使用時以外は近づかせないようにしましょう。もし有害物質を飲み込んでしまったら、むやみに吐かせず、すぐに受診を。対応に迷ったら、かかりつけの小児科や子ども医療電話相談ダイヤル(♯8000)などに相談して。

室内事故の危険は至る所にありますが、普段からの対策と心がけで防止できるものがほとんどです。ママは赤ちゃんの発達の様子と普段の行動を観察し、起こりそうな事故を予測しながら、早め早めの対策を心がけましょう。(取材・文/前田ユリ・ひよこクラブ編集部)

監修/若江恵利子先生
医療法人恵徳会あさかクリニック理事長。小児科医。東邦大学大森病院新生児科、愛育病院小児科を経て、栃木県で開業。

参考/「ひよこクラブ」2017年10月号「赤ちゃん39人のすくすく成長日記」より

関連:赤ちゃんが「転落・転倒して頭を打った!」「たんこぶができた!」ときの対処法

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