【医師監修】予防接種なぜするの?“やる派”がほとんどの予防接種、その意義と役割とは?
「当たり前のように全部受けさせているけれど、ワクチンを接種“する”“しない”の判断基準ってあるのかな?」
わが子の感染は避けたいものの、なぜ、予防接種というものはあるのでしょうか。初心に戻り、予防接種とは何なのか、その役割について、小児科医の山中龍宏先生に教えてもらいました。
メリットとリスクを考え、ワクチンを接種“する”“しない”の判断を!
「予防接種は、死に至る病気や深刻な後遺症をもたらす病気を予防する、最も有効な手段。また、ワクチンには、世の中から怖い病原体の存在そのものをなくしていく効果もあります。接種の有無は、ママとパパが予防接種のメリットと、副反応のリスクをよく知ったうえで、十分に考えて判断しましょう。不安や疑問は、事前にかかりつけの小児科医と相談し、クリアにしておいてください」(山中先生・以下同)
ワクチンには個人の命を守る役割がある!
「ワクチンを体内に投与すれば、それを受けた個人にはワクチンによる免疫がつきます。つまり、ワクチンを接種すれば、赤ちゃんが感染症にかからないように、また、かかっても軽症で済むようにできます」
ワクチンには社会を守る役割がある!
「集団でその病原体に対する免疫を持つことで、流行を防げます。これで、ワクチンを接種できない人も、間接的に感染症から守られることになります。また、集団で免疫を持てば、その病原体の根絶にもつながります」
予防接種を受けた人も、事情があって受けられない人も、ワクチンは皆を感染症から遠ざけて命を守ることができます。受けるのが義務とはなっていませんが、健全な人間社会を守ることにもつながります。前向きに考えるのがよさそうですね。(文・ひよこクラブ編集部)
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初回公開日 2018/09/09
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