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母乳とミルクの混合育児はどう進める? ミルクを足す量の目安と新生児からの月齢別の見通し【助産師監修】

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母乳とミルクの混合育児の進め方
●写真はイメージです 写真提供/ピクスタ

母乳育児や混合育児では、赤ちゃんが母乳をどのくらい飲めているか見えにくいぶん、「これで合っているのかな」と不安になりやすいものです。
混合育児では、まず母乳を飲ませ、そのあとで必要に応じてミルクを足していくのが一般的です。ただし、ミルクを足す量は赤ちゃんによって異なり、ひとつの正解があるわけではありません。また、授乳回数が多い、夜中の授乳が続く、離乳食が始まっても授乳が減らないといった悩みも、珍しいことではありません。数字だけで正解・不正解を決めず、赤ちゃんと家庭のリズムに合わせて考えていきましょう。

新生児〜生後2カ月ごろの授乳回数と混合育児の考え方

時期母乳の授乳回数混合での考え方見たいポイント
誕生〜生後1週目1日8回以上が目安。初乳以降も欲しがるだけあげるのが基本先に母乳を飲ませる。うまく飲めない、たりないと感じるときは30〜40mLからミルクを足しても体重、おしっこ、授乳後の落ち着き方を見る
生後2週目〜1カ月ごろ1日8回以上が目安。赤ちゃんのペースに合わせる母乳を飲ませてから、必要に応じてミルクを足す量より1日全体の様子を見る
生後1〜2カ月ごろ1日7〜8回以上が目安。赤ちゃんのペースでOK母乳を飲ませてから、必要に応じてミルクを足す授乳回数だけでなく、機嫌や排泄も見る

新生児期は、母乳の出方も赤ちゃんの飲み方もまだ安定しないため、数字だけでは判断しきれません。大切なのは、1回ごとの量だけでなく、体重の増え方やおしっこや便の様子を総合的に見ていくことです。

新生児期の混合で足す量は、赤ちゃんの飲み方やママの母乳量で変わります。30〜40mLという数字も、いつでもそのまま当てはまる正解ではありません。表の数字だけで決めつけず、迷うときは助産師や母乳外来に相談しましょう。

母乳がたりているか、不安なときの見方

母乳がたりているかを考えるときは、次の点が判断材料になります。

• 体重がその子なりに増えているか
• おしっこや便が普段どおり出ているか
• 授乳後に少し落ち着く様子があるか
• 機嫌よく過ごす時間があるか
• 元気があり、顔色が悪くないか


飲んだ量が見えないと不安になりますが、1回で判断するより、1日単位、数日単位で見ていくことが大切です。

混合育児でミルクを足すときの考え方

混合育児では、まず母乳を飲ませ、そのあとに必要に応じてミルクを足していくのが基本です※。
新生児期は30〜40mLのミルクを足していくことが多いですが、母乳量や赤ちゃんの飲み方によっても変わります。授乳後の様子、体重、おしっこ、機嫌を見ながら調整し、迷うときは自己判断で抱え込まないようにしましょう。

※医療機関から個別の指示がある場合はそれに従いましょう

【誕生〜生後2カ月ごろ】授乳回数が多くて不安になりやすい時期

誕生から生後2カ月ごろまでは、授乳回数が多くなりやすい時期です。母乳なら1日8回以上になることも珍しくありませんし、混合でも頻回になることがあります。
この時期は、「回数が多い=たりていない」とは限りません。体重が増えているか、尿が出ているか、授乳後に赤ちゃんが落ち着くかを見ていきましょう。ママやパパの睡眠不足が強いときは、我慢するより周囲に頼ることも大切です。

【生後3〜4カ月ごろ】授乳リズムが少しずつ見えやすくなる時期

生後3〜4カ月ごろになると、授乳の間隔や回数に少しずつリズムが出てくることがあります。
とはいえ、すべての赤ちゃんが同じペースになるわけではありません。とくに母乳多めの混合の場合は、2時間で欲しがる赤ちゃん、4時間あく赤ちゃんなどさまざまで、どちらも問題ありません。授乳間隔よりも体重増加や赤ちゃんの様子を見ながら補足量の調整をしましょう。

【生後5〜6カ月ごろ】離乳食が始まっても授乳がすぐ減るとは限らない

離乳食が始まると、「母乳やミルクは減らすべき?」と迷うことがありますよね。ただ、離乳食を始めたばかりのころは、食べる練習の時期です。そのため、授乳回数がすぐ減らなくても、あまり心配しなくて大丈夫です。

母乳なら離乳食1回に加えて授乳6〜8回が目安となります。混合育児では離乳食後もまず母乳を飲ませ、たりないようなら必要に応じてミルクを足します。この時期は授乳回数や量だけでなく、体重の増え方や便の様子、機嫌、離乳食の食べ具合などを見ながら進めていきましょう。

【生後7カ月以降】授乳回数より食べ方と生活リズムを見ていく

生後7カ月以降は、離乳食が2回、3回へと進み、授乳の役割も少しずつ変わっていきます。ただし、授乳回数だけで順調さを判断することはできません。よく食べる子もいれば、授乳中心で進む子もいます。
この時期は、母乳やミルクの回数だけでなく、離乳食の食べ方、体重、機嫌、家族の生活リズムを合わせて見ていきましょう。授乳の減り方には個人差があるため、家庭のペースで考えて大丈夫です。

夜中の授乳・授乳回数が多いときはどう考える?

母乳メインの赤ちゃんは、母乳分泌維持のために、月齢があがっても3時間ごとに飲むことが多いです。夜間授乳の回数だけを見ると不安になりますが、まずは体重、機嫌、尿や便、離乳食の進みを見てみましょう。
夜中の授乳が続くと、家族みんなの疲れがたまりやすくなります。赤ちゃんの様子だけでなく、ママやパパの体調にも目を向けながら続けていきましょう。
不安や負担が大きいときは、ひとりで抱え込まず、助産師や保健センターに相談してみてください。

助産師が回答!新生児の授乳の不安、悩みQ&A

助産師が回答!新生児の授乳の不安、悩みQ&A
●写真はイメージです 写真提供/ピクスタ

Q. 母乳のあと、ミルクを足すまでぐずる娘。母乳オンリーにするならミルクはやめるべき?

先日、保健センターの助産師さんが新生児訪問に来てくれて、赤ちゃんの状態は良好、乳管も開いているので、しだいに母乳量は増えていくでしょうとのことでした。
ただ、授乳後すぐに泣いてしまい、ミルクを足さないと次の授乳まで間隔が空かないことを相談すると、「母乳量を増やすためにも、授乳姿勢を見直したり、ミルクに頼りすぎず頻回に授乳してみましょう」とアドバイスを受けました。
それでも、ミルクを足さないと泣いてしまうことが多く、思うように母乳中心になりません。母乳中心で進めたいけれどくじけそう。娘が欲しがるならミルクを足すべき? それとも母乳だけで様子を見たほうがいいですか?
(生後0カ月、女の子ママ)

A. 母乳量は少しずつ増えていくので、焦らず続けてみましょう

産後すぐは、母乳育児が思うようにいかず、不安になることもありますよね。
生後まもない赤ちゃんは一度にたくさん飲めないため、頻回授乳になることも珍しくありません。母乳量は、赤ちゃんが吸う刺激によって少しずつ増えていきます。母乳量を増やしたい場合は、助産師さんのアドバイスのように、赤ちゃんが欲しがるたびに頻回に授乳しましょう。
3食しっかり食べる、こまめに水分をとる、体を冷やさないなど、ママ自身の体調を整えることも大切です。つらいときはひとりで抱え込まず、母乳外来や助産師に相談してみましょう。

Q. おっぱいを何度あげても大泣きし、ミルクを足すと吐く。泣く理由と正しいミルクの足し方は?

ほぼ毎晩、おっぱいを何度あげても大泣きし、指を吸ってたりない様子があります。ほとんど眠らず、ひどいと深夜までグズる日も…。そういうときは、1回60~80mLほどミルクを足しますが、ガブガブ飲んで大量に吐いてしまうことも。夕方から母乳の出が悪く感じますが、翌朝は乳房が張るので、母乳が出ていないとも言いきれません。正しいミルクの足し方と泣く理由が知りたいです。
(生後1カ月、男の子ママ)

A. 泣いても母乳不足とは限りません。ミルクは赤ちゃんの様子を見ながら量を調整して

毎晩のように赤ちゃんが泣いてしまうと、「母乳がたりないのかな」と心配になりますよね。
ただ、生後1カ月ごろの赤ちゃんは、眠たい、抱っこしてほしい、うまく眠れない、おなかにガスがたまっているなど、おなかがすいている以外の理由で泣くことも少なくありません。そのため、「泣く=母乳不足」とは限りません。
まずは体重の増え方やおしっこの回数、機嫌などを確認してみましょう。体重増加が順調で元気に過ごせている場合は、母乳が十分足りていることもあります。

また、夕方になると乳房の張りが少なくなり、「出ていないのでは」と感じる方もいますが、張りの強さと母乳量は必ずしも一致しません。夕方はママ自身も疲れがたまりやすい時間帯です。赤ちゃんと一緒にお昼寝をしたり、こまめに水分や間食をとったりしながら、無理をしすぎないように過ごしましょう。
ミルクを足す場合は、赤ちゃんの様子を見ながら量を調整し、途中で休憩やげっぷをはさみながら飲ませると、吐き戻しの予防につながることもあります。

母乳量を増やしたい時期は、赤ちゃんが欲しがったときにこまめに授乳することも大切です。ミルクの量や足し方に迷う場合は、体重増加や授乳の様子を確認したうえで、助産師や母乳外来に相談してみましょう。

Q. 小さく生まれた赤ちゃんの場合、母乳とミルクのバランスは?

2500gで生まれたため、あまり長く母乳を吸わせると疲れてしまいミルクを飲まなくなるので、今は4〜5分ずつ吸わせて、そのあとミルクを足してる感じです。少し小さめで生まれて混合の場合、どんな感じで母乳とミルクをあげるといいですか?
(生後0か月のママ)

A. 体重の増え方を見ながら、無理のないペースで続けましょう

小さめに生まれた赤ちゃんは、授乳の途中で疲れてしまい、十分に飲みきれないことがあります。そのため、今のように先に母乳を吸わせてからミルクを足す方法はよく行われています。
また、赤ちゃんが母乳を吸う力がまだ弱い時期は、授乳後に搾乳を取り入れるのもひとつの方法です。搾乳を続けることで母乳分泌を維持しやすくなり、搾った母乳をミルクの代わりや補足として使うこともできます。

母乳は授乳の後半になるほど脂肪分が多くなる傾向があるため、赤ちゃんがすぐ疲れてしまう場合は、できる範囲で片側をしっかり飲ませてから反対側へ移ることを意識してみましょう。ただし、後乳を飲ませることだけにこだわる必要はありません。

成長とともに吸う力がついてくると、少しずつ母乳を飲める量や時間も増えていきます。あせらず、体重の増え方や授乳後の様子を見ながら進めていきましょう。不安なときは、助産師や小児科で授乳状況や体重増加を確認してもらうと安心です。

監修/中村真奈美さん(助産師・保健師) たまひよONLINE編集部

母乳育児や混合育児では、「母乳がたりているかな」「ミルクはどれくらい足せばいいのかな」と迷うことがあります。そんなときは、授乳量や回数だけでなく、赤ちゃんの体重の増え方や機嫌、おしっこや便の様子もあわせて見ていきましょう。不安なときは、ひとりで抱え込まなくて大丈夫。ママやパパ、家族で相談しながら、必要に応じて助産師や小児科、保健センターなどの専門家も頼っていきましょう。

●記事の内容は2026年6月の情報であり、現在と異なる場合があります。

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