【専門家監修】赤ちゃんに危険がないように上手にコスメを収納するコツ
Alina Demidenko/gettyimages
赤ちゃんとの生活が始まると時間に追われメイクする時間や機会は減りがちになってしまいますが、たとえしっかりメイクはできなくても、毎日何かしらコスメを使っていますよね。お気に入りのコスメたちはお肌だけでなく、ママたちの気持ちにもハリや潤いを与えてくれるものではありますが、そんなコスメが、もしかしたら赤ちゃんに危険が及ぶこともあるかもしれないことをご存知ですか?今回は、赤ちゃんにも安全な収納術について、収納コンサルタントの有賀照枝さんに紹介いただきました。
有賀照枝
収納コンサルタント・ライフアレンジニスト
株式会社ハート・コード代表取締役。部屋磨きは自分磨きをモットーに家事代行サービス・整理収納事業を展開。著書に「片付けが苦手な子が驚くほど変わる本」(青春出版)
ママ達はコスメをどこに収納してる?
コスメとひと言でいっても、毎日使っている基礎化粧品からメイク用品、ネイルやヘアケア用品など、結構種類も量もありますよね。皆さんはどこで日々のお手入れやメイクをしていますか?
まだ幼くて目が離せない赤ちゃんがいる時は、鏡の前に座ってゆっくりメイクアップすることも難しいので、リビングやダイニングで赤ちゃんを目の届く範囲に入れながら行うママが多いのではないでしょうか。具体的には、リビングのローテーブル下にボックスやかごを使ってコスメ用品をまとめて収納していたり、ダイニングテーブル周りの一角をコスメコーナーにしていたり。
ママたちがついつい置きがちな便利なコスメ収納場所は、実は、赤ちゃんにとって危険がはらんでいる、なんてこともあり得ます。この機会にぜひ一度、コスメの収納場所の見直しをしてみてください。
安全第一!サッと出してサッとしまえる収納を
現在市販されているコスメは、メーカー側も安心安全を考慮して作られているものも多いのですが、そうはいっても化粧水のアルコール成分、クリームや口紅の油分など、赤ちゃんが舐めてしまった、触れてかぶれた、鋭利なコスメ道具で怪我をしてしまったなど、特にハイハイが始まって活動的になってきた赤ちゃんには何が起こるか分かりません。色々なものに興味が出てきた赤ちゃんが手に取って口に入れてしまうことも考えられるので、床の直置きや低い位置には収納ないほうが無難です。赤ちゃんの手が届かない高い場所、例えば、ママが取り出しやすいけれども赤ちゃんには届かないタンスや棚上、引き出しの中などに収納しましょう。
(C)有賀照枝
こちらのお宅は、ダイニングの棚上段に白いボックスを使ってコスメ収納としています。お風呂上がりやメイクの時だけダイニングテーブルに下ろして使用し、使い終えたらサッとボックスごと棚上にあげるだけ!中身が見えないボックスに収めると雑多な感じも出ないのでおすすめです。
メイクの流れに沿った収納で時短を実現!
赤ちゃんの手に届きにくい場所に収納できたら、次は赤ちゃんが機嫌良くしてくれている少しの間に手早くお手入れやメイクを済ませるためにも、ちょっとしたコスメの入れ方の工夫をしてみませんか?普段メイクする一連の流れや順番をぜひ思い浮かべながら、コスメの収納方法を考えてみましょう。
(C)有賀照枝
上の写真では、ビフォーアフターを載せてあります。左側の写真はビフォーで、コスメ同士が重なってしまい、どこに何があるのか分かりにくく、取り出しにくいですね。矢印右側はアフターです。ボックス内の左側にベースメイクに使うコスメ、右側は上からアイメイク、チークなどのパウダー、リップメイクと、顔のパーツの並びと同じ順にコスメを配置しました。上から見ると何がどこにあるか一目瞭然で手早くコスメを取り出せて戻せます。ポイントは、空き箱やペン立てを利用しての「立てる収納」。ぐっと使い勝手がよくなると思います。また、ベースメイク、アイメイクなど、グループ毎に仕切り用のケースを使うと良いかと思います。
また、普段家で使用するコスメとは別に、「外出専用のコスメ」をポーチに用意しておくことをオススメします。ファンデーションなどは、家用と外出用と、同じものが2つになることもありますが、外出先でのコスメの忘れ物を防ぐこともできるし、家に帰ってからまた家用コスメをポーチから収納しなおす手間なども省け、精神的にかなりラクになります。
ほんの少しの工夫で、ストレスの少ない時短メイクが実現するので是非お試しください。
消費期限にも注意!
抱っこなどスキンシップを通して、赤ちゃんのお肌にママの顔やお肌が触れる機会も多くなると、ママがつけているコスメが赤ちゃんのお肌に触れる機会も自然と増える可能性が高くなりますね。すると、ママのお肌のことだけではなく、間接的に赤ちゃんのお肌に触れるコスメの質のことも考えてあげたいところです。
見た目はまだまだ使えそうなコスメも、保存環境によっては、実は傷んでいたり雑菌が繁殖していたり、なんてこともないとは言えません。たとえ未開封でもサンプルでよくあるような簡易な容器に入っている場合は通常よりも劣化しやすいことも多いので、半年を目安に使い切るか処分することをおすすめします。開封した日付を、容器本体やふた部分にマジックやマスキングテープを使って記入しておくと、処分の目処がつけやすくなります。
収納する位置や場所によっては、コスメが赤ちゃんに危険なこともあるとお分かりいただけたと思います。コスメはついつい種類も量も増えがちですが、赤ちゃんへの危険がないように、この機会に思い切って整理や見直しをしてみてはいかがでしょうか。
初回公開日 2019/1/4
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