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子どもの新生活スタート! “登園のお支度”を「自分」でさせる整理術

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Sladic/gettyimages

入園・入学・進級など、子どもの新生活が始まるこの時期の朝はどうしてもバタバタしがち。着る物や持ち物が変わるこのタイミングに、子どもが“自分でしたく”できるようになったら、パパやママは助かりますよね。子どもが“自分でしたく”できるようになるには、まず環境を整えてあげることが大切です。そこで今回は、「“自分でしたく”をかなえる整理術」を整理収納アドバイザーの兼平里江さんに聞きました!

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子どもの“自分でしたく”をかなえるために親ができることは?

-子どもが自分でしたくできるように工夫していることはありますか?

兼平さん:子どもの物は一カ所にまとめて、場所を固定しています。たとえば、リビングに着替えがあって洗面所にハンカチ、玄関にカバンというような配置のしかたはNG。子どものしたくグッズは1カ所にまとめるようにしましょう。

-子どもの動線を最小限にすることが大事なんですね。

兼平さん:そうですね。子どもって、保育園や幼稚園では自分のことは自分でやっているじゃないですか。なんでできるかっていうと、自分の棚に自分の物が全部入っていて、場所も固定されているからなんですよね。

場所が固定されることによって、習慣化しやすくなるので、自然と自分でしたくできるようになりますよ。

-なるほど…! ときどき「園ではできるのに、家ではできない」っていう話を聞くことがありますが、そういうことだったんですね。確かに家では物が分散しがちかも…。

兼平さん:もちろん最初は親が一緒にやる必要があります。当たり前のことでもできたら大げさにほめたり、ゲーム感覚でしたくができるように促したり、初めのうちはハードルを下げてやる気にさせることが大切です。

-朝はどうしてもバタバタしてしまって、親がやったほうが早いから、つい子どものしたくに手を出してしまっていました…。

兼平さん:朝はママやパパも忙しいので、余裕がなくなるのはしかたないですよね。わが家もそういった経験から、朝に余裕を持てるように早起きしています。

-早起きをするようになって変わったことはありますか?

兼平さん:したくに時間がかかる子どもを見守ることができるので、その結果自分でしたくができるようになり、子どもの中でルーティンが確立されましたね。今では幼稚園の年長になった息子も、家を出る時間になったら着替えや持ち物など完璧な状態で、玄関で私を待っていてくれるようになりました。
そのほかにも、一緒に朝ごはんを作って食べる時間ができたり、朝の時間が充実するようになりました。

もちろんご家庭ごとの生活リズムがあると思うのですが、親子で早起きできそうであれば、早起きはおすすめです!

どういう収納をすればいいの?

-「子どもの物を一カ所にまとめて、場所を固定する」という方法を早速実践したいのでが、おすすめの収納グッズはありますか?

兼平さん:定番ですが、S字フック・突っ張り棒・紙袋はよく使います。

-S字フックと突っ張り棒はよく聞くのですが、紙袋はどのような使い方をするのでしょうか?

兼平さん:紙袋は「紙袋収納」といって、収納したいもののサイズに合った紙袋の端を折り込んで、ちょっとしたケースのような形にします。(上記写真参照)



カテゴリ別に分けた洋服を、この紙袋収納に入れてタンスの中にしまえば、衣替えもサッとできるんです。

-それは便利ですね! 「いつか使うかも」と思ってとっておいた紙袋の出番がやっときそうです!

兼平さん:身近にあるもので作れるので、皆さんも取り入れやすいと思います。
「大きめの収納棚とかを購入したほうがいいのか?」っていう相談を受けることがあるのですが、私はあまりおすすめしていません。

-それはどうしてでしょう?

兼平さん:収納するものって、成長や引っ越しなどのライフスタイルの変化によって変わりますよね。そのタイミングでサイズが合わなくなったりした場合、収納棚そのものがゴミになってしまうからです。

S字フック・突っ張り棒・紙袋の3つに共通しているのは、汎用性があるということです。どんなライフスタイルでも活用でき、手軽に取り入れることができるのがポイント。
とくに、子ども向けの収納においては、子どもの成長に合わせて設置場所の高さを変えたり、大きさを変えたりすることができるのでおすすめです。

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子どもが自分でしたくをするということは、子どもの自立にもつながります。朝の忙しい時間帯、ついママやパパが手を貸してしまいがちですが、ちょっとした工夫で“自分でしたく”できるようになるかもしれません。
新生活がスタートするこの機会に、「“自分でしたく”をかなえる整理術」を実践してみてはいかがでしょうか?

(取材・文・撮影/大月真衣子[ヒャクマンボルト]、ひよこクラブ編集部)
監修/兼平里江さん(整理収納アドバイザー・整理収納教育士)
二児の母。アパレル店舗にて5年間販売職に従事。店舗のストックが整理されていないことによる在庫の管理の煩雑さや、作業効率の悪さに問題を感じ、在職中に整理収納アドバイザーの資格を取得。その後、整理収納アドバイザーとして独立。現在はアパレル店舗を中心に整理収納アドバイスを行なうほか、イベントでの片づけ相談会やセミナーを開催するなど幅広く活動中。

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