赤ちゃん連れの旅、重視すべきは宿。旅行ジャーナリストに聞く
赤ちゃん連れの旅行は、不安がいっぱい! でも、注意すべきことを押さえれば、ママもパパも楽しく、リフレッシュになるでしょう。宿泊先の選び方や気をつけたいことについて、旅行ジャーナリストの村田和子さんに聞きました。“赤ちゃん連れならでは”のポイントをチェックしてみて!
赤ちゃん連れの旅なら、重視すべきは“宿”!
「旅行のプロセスを3つにカテゴライズすると、『移動』『宿』『観光』に分けられます。アクティブに観光を楽しむのが難しい赤ちゃんとの旅行では、このうち『宿』を重視するのがおすすめ! 最近は、ママ・パパの負担が少なくて済む赤ちゃん向けサービスが充実した宿や、ばあば・じいじを含めた3世代で楽しめるプランを用意した宿など、幅広い選択肢が。近場を選んで交通費を抑え、そのぶん宿泊先・客室選びにコストをかけることをおすすめします」(村田さん)
オーシャンビューを選べば、 ママ・パパの満足度がUP!
「リゾートで客室を選ぶときに迷うのが、オーシャンビューなどの海側かそれ以外か(マウンテン、ガーデン、シティビューなど)。海沿いに建つホテルでは、海の見え方でお部屋グレードが決まり、値段が変わります。客室で過ごす時間がとても多くなる赤ちゃん連れなら、間違いなくオーシャンビューがおすすめです! 景色のいい部屋で長時間を過ごすのと、そうでないのとでは、ママ・パパの心地よさが段違いに。子どもが観光を楽しめる年齢になると外で過ごす時間が多くなるので、リーズナブルな客室にし、その分観光で楽しむのもいいかもしれません。ほかにも、国内の温泉宿に赤ちゃん連れで泊まるなら、客室ぶろや貸し切りぶろがあると快適です」(村田さん)
宿に事前確認することで 赤ちゃん連れの旅がスムーズに
「旅行中は、赤ちゃんを優先にして予定を詰め込みすぎないのが大前提。観光は欲張らず、宿で過ごす時間をたっぷりとるのがいいでしょう。普段の生活に近い環境や生活リズムを整えてあげるのも大事。また、事前に宿泊先に連絡をして、ベビーバスなどの赤ちゃんグッズがあるかを確かめておくと安心です。掛け軸や花びんなど、触って壊しそうな室内の調度品は片づけてもらう・大人のベッドで添い寝するなら、壁際に寄せられなどのリクエストをするのも、快適に過ごすコツ。電話で連絡するのはひと手間かかりますが、ホスピタリティもチェックでき
るので、ママ・パパがストレスなく過ごすためのポイントでもあるんですよ」(村田さん)
「首すわり以降で、はいはいなどで動きだす前は、実は子連れで旅がしやすい時期。家族旅行デビューにおすすめです! 次の旅行のハードルがうんと低くなります」と、村田さん。ぜひ家族で旅行を計画してみてくださいね! 「ひよこクラブ」12月号「赤ちゃん連れの帰省&旅行、準備は今、やらないと!!」特集では、もっと詳しい情報を掲載しています。こちらもチェックしてみてください。(取材・文/ひよこクラブ編集部)
■監修/村田和子さん(旅行ジャーナリスト)
旅で子どもの生きる力をはぐくむ「旅育」の啓発活動を中心に、All Aboutで旅の魅力や楽しみ方を発信。著書に『家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ旅育BOOK』(日本実業出版社)。家族deたびいく(http://tabi-iku.jp/)運営。