赤ちゃんとの海外旅行★五大陸70ヶ国を旅したパパが勧める旅行先&注意点は?
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「子どもにはいろんな経験をさせてあげたい」、そのように考えるママやパパに人気なのが子連れ海外旅行。海外旅行は、日本ではできない体験をしたり、異文化に触れたりすることで、子どもにとって貴重な経験となります。しかし、言葉の壁やいつもと違う環境を不安に思い、海外旅行をためらってしまう方も多いですよね。そこで今回は、自身も3児の父であり、これまで多くの子連れ海外を経験してきた、旅育プランナーの木舟周作さんに、赤ちゃんとの海外旅行で気をつけるべきことを伺いました。
子どもの安全を守るのが第一
「赤ちゃんを連れて海外旅行に行くときにいちばん大切なのは、子どもの安全を守ること。そのためには旅先の治安や衛生面をよくリサーチしておくことが大事です。旅先では、予定を詰め込みすぎないことをおすすめします。子どもはもちろんのこと、親も疲れてしまうので、夜はなるべく出歩かず、しっかり休むことで赤ちゃん連れの海外旅行を満喫できると思いますよ」(木舟さん・以下同)
子連れ海外、持って行くべきものは?
「これは国内旅行も同じなのですが、母子健康手帳、体温計、ばんそうこうや消毒液などのちょっとした救急セットは持って行くようにするといいでしょう。
気をつけてほしいのは、飛行機に乗るときはこれらのものを機内持ち込みするということ。海外旅行はフライト時間が長いので、飛行機に乗っているときにこれらのグッズが必要になることもあります。以前の家族旅行でうっかり預け荷物の中に入れていたときがあって…。そのときは困りましたね。荷物は増えてしまいますが、着替えも上下1セットは機内持ち込みしておくのがいいでしょう。
あとは、長時間のフライトに備えておもちゃは準備します。基本的におすすめなのが、音が出ない・投げない・時間がかかるおもちゃです。わが家は絵本や塗り絵をよく持って行きますよ。
機内でもらえる航空会社のおもちゃがあるので、それを活用するのもいいですね。新しいおもちゃに子どもも興味津々です」
子連れ海外初心者におすすめの旅先
「おすすめの旅先をよく聞かれるのですが、ご両親がビーチやスパでのんびりと過ごしたいリゾート派なのか、観光地を巡って街歩きを楽しみたいシティ派なのかにもよります」
リゾート派におすすめなのはグアム
「グアムは日本との時差が1時間と少なく距離も近いので、赤ちゃん連れのご家族にもおすすめできるんです。同じくリゾート派から人気が高いのはハワイですが、ハワイは時差が大きく、初心者には少しきついかな、と思います」
シティ派におすすめなのは台湾
「台湾は距離が近く、治安もいいので赤ちゃん連れでも安心して旅行できると思います。食事も日本人に合いやすいものが多く、ご両親のストレスが少ないという点からもおすすめできます」
子連れ海外中級〜上級者におすすめなのはラオス
「何回か子連れで海外に行ったことのある、子連れ海外中級〜上級者におすすめなのがラオスです。直行便がなく(※)、医療体制なども不完全なので、子連れ海外初心者にはおすすめしづらいのですが、国全体がのんびりしていて人も穏やか。街全体が世界遺産になっている街もあり、街を歩いているだけで異文化に触れることができますよ」
※2019年秋よりラオス航空が福岡空港に就航の予定あり
初めての子連れ海外は不安でいっぱいですが、しっかりと準備をすれば大丈夫。木舟さんによると、子連れ海外に慣れてきたら、1週間〜10日かけて行く親子留学もおすすめなんだそう。赤ちゃん連れの海外旅行に行きたいと思っている方は、ぜひ一歩踏み出して挑戦してみてはいかがでしょうか。
(取材・文・撮影/大月真衣子[ヒャクマンボルト]、ひよこクラブ編集部)
profile●木舟周作
株式会社たびえもん代表取締役。旅育プランナー。総合旅行業務取扱管理者。自転車世界一周達成。五大陸およそ70ヶ国を旅行。こだわりハネムーンや冒険1人旅など、オリジナルな旅をプロデュース。子連れ旅行の専門家。3児の父。子どもたちと訪れた国も15ヶ国を越える。旅行業のプロの知識を活かし、子連れ旅行&旅育を推進中。著書に『海外旅行で子供は育つ!!~子供の人生を豊かにする”旅育”のススメ』(イカロス出版)
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